のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.254

2014-09-26 00:56:43 | 新しい子猫たち 
チビハナコ、猫原理主義になる


ココが病気になって、大変になった事もあって、香奈は近くの獣医さんを、香奈の家の猫たちの主治医になってもらって、定期健診をしてもらった。不死身の猫たちと思っていたけど、それは違うと思い知った。


獣医さんも、普通の日は忙しいので、土日祝日に、香奈の家の猫たちの定期健診があった。いやがる猫たちもいたが、チャが珍しく、みんなに定期健診を受けるように強く言った。普段温厚なチャだけに、みんなも驚いて従った。ココはクズっていたけど、自分の病気が発端なので、大人しく受けた。


ここで、クリスは、獣医さんと色々と話をした。クリスは医学関係の人たちにとっては有名人、いや有名猫だった。


クリスは、猫は猫たちの健康を維持して、病気の猫たちを助ける事をすべきだとも思いだしていた。これはチビハナコの影響もあった。


チビハナコはジェルジュとの間に子供、いや子猫が出来ていた。一緒に抱き合って寝ているといつの間かニャンニャンしてしまっていた。


突然チビハナコは、猫たちの健康問題がおざなりになっていると言い出した、クリスにも猫なんだから、猫の病気を治すのが先決ではないのか、人間たちには、神三郎や杉山たちがちゃんといるのに、猫が人間の病気を治すのに努力して、猫たちがおざなりになっているとか言った。


香奈も獣医さんと話をした。ジブシティーで開業したかったけど、どのビルも部屋は満員で、家賃も高いので、諦めた。今のお客さんはジブシティーに住んでいる人が実は多いのです。ジブシティーには獣医さんはいないのですね。


香奈はジブシティー株式会社の社長を呼んで、事情を聞いた。いやいつも満員、予約待ちですので、実はビルを高層化する計画があります。ジブシティーの周辺にビル用の空き地が見つかりました。そこにビルを建てて、今のビルの住民たちを説得して、一時的に移ってもらって、大きな高層ビルにして、入れるようにしようと計画してます。


新しいビルが建ったら、そこに獣医さんの動物クリニックも入れるスペースを確保してねと香奈は言って、それはそれで終わっていた。


それをチビハナコが聞いていて、動物病院構想を立てた、リトルキャットアニマルクリニックにして、香奈の家の猫たちだけでなく、周辺の猫、動物まで、対象を広げる、飼い主のいない、のら猫にも救いの手を差し伸べる、つまり診察代はタダ、飼い主で金払うといった人だけから金を貰う、エンジェルホープジャパン病院の猫版みたいな話だった。


ただ、ゼニはどうすると思って、理解がありそうなチャタロウに相談した。チャタロウは動物病院の維持費くらいはなんとかなると思ったが、一応リトルキャット企画の社長に相談した。


リトルキャット企画の社長は、今後の運用経費なども試算しなくてはいけないし、規模はどの程度にするかも問題ですとかグズグズと言った。チャタロウたちの運用で儲けた金はリトルキャット企画に入って、まさかの時の基金になっている筈だった。チャタロウはその金でナントカなると思っていたが、リトルキャット企画の社長は、まさかの時の金は、そのままにしておきたかった。


チビハナコは、チャタロウから経過を聞いて、いつもゼニゼニといっているリトルチャにひょっとしてと思い、同じように動物病院構想を話した。リトルチャはナニ思ったのか、それはいい、直ぐにやろう、リトルチャグループで運営するよ、チャタロウには僕たちが運営するからと言ってねと軽く言った。


リトルチャは、相談ではなく、命令として、リトルチャファイナンシャルの社長に言った。

リトルチャたちの運用の金は会社の利益になり、基金としてためていたが、運用手数料相当の金はリトルキャットファイナンシャルの役員と経営企画室の人間幹部の名義に一応なり、税金等を引いた金は、別の投資ファンドの資金に変っていた。リトルチャはあの金を使ってもいい、やり方はお前考えろと言った。


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