のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1525

2018-06-19 00:33:20 | 新しい子猫たち 

実は 香奈と洋太郎 まで彼の家に行った事があった。


 


香奈は敷地外に出かける事は滅多になくて、レアメタルの微粒子の蒸気発生装置が付いている特別車はあるものの、香奈が出かける時は、医師も付いていくのが決まりと言えた。万一の事があってはいけないのだ。ジブの管理は大慌てして用意する。


 


後述するが彼の会社にも香奈ファイナンシャルが出資する話も進んでいて、彼だけでなくて彼の会社の社長まで準備して彼の家で待っていた。ジブの管理が強く、彼の会社に前もって言っていた。洋太郎はあの水を飲んで元気になって、息子の二郎よりも若く見えていた。香奈が出かけるのはある程度敷地内で判り、洋太郎もワシも行くと言って一緒に行った


 


彼の家で飲む、水は一味違うと洋太郎も香奈も判った


 


ただ彼の会社の社長は 洋太郎のファンだった。ジブシティーでの洋太郎の講演には余程の事がない限り、出席していた。


 


洋太郎の 心で経営しないといけない、ゼニ儲けで経営してはいけない、社員を大切に社会に貢献するのが経営、利益はそのために必要であるに過ぎない、決して経営の目的は利益であってはならない。 との話には綺麗事過ぎるとは思いながらも惹かれていた。


 


経営者の目線で見ると、紡績の中央研究所は実に凄い、化学分野そしてその隣接分野の研究レベルは世界トップ、それを活かす技術も先端。上場企業である、化学と治部レーヨンの基本的技術はここから出ていた。紡績の利益の中には、この中央研究所が稼いでいる利益が多い のは知る人ぞ知る事実、今は死語のような紡績と云う名前だったが、紡績は実は先端的な化学系の中央研究所が知財で稼いでいる会社だった。研究者出身の彼の会社の社長は強い憧れを持っていたのだ。洋太郎が実は企業内研究所としては、世界最強と言われる 紡績の中央研究所の維持、充実に努めたとは 知る人ぞ知る伝説とも言えた。


 


洋太郎は、単に巧言令色の 道徳好きのジイサンではないのだった。




コメントを投稿