のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.960

2016-11-12 00:00:48 | 新しい子猫たち 







この時のオッサンの受け答え、その態度に感心していたのは、香奈だけではなかった。恵も洋太郎も心の中で感心していた。それに珠美の態度にも言い方にも感心していた。傍若無人の態度を取る子だったがここまで改善している。このオッサンの指導も受けるように香奈はきっとするだろう、自分でもそうすると思っていた











二人の予想通りに 香奈はそうしていた。自分たちの家系の若い人を育てなくてはいけないと二人もこの事の重要性はよく判っていた











バアサンやジイサンたちは クリス仮説がどれ程 重要かは判らなかったが、自分たちの家系の若い奴を育てる重要性は痛い程判っていた











香奈の家系は元々優秀な奴が多い、学歴がドーダとかは別にして素質はいい、それを育てていこうとしていると恵と洋太郎はよく判った。とりわけ 元々素質では劣る奴が多い家系である、恵にとっては重要な事だった

















バアサンやジイサンの心の中の反応とは違い











この時の香奈の態度や普段は外に出たがらない クリスまで、真剣になっていた。このオッサンの研究紀要は単なる生理学実験ノートと見えて、重要な意味を実は持つかもしれないと 杉山も思い出していた











洋太郎は このオッサンの態度に感心していて、神太郎にもこの事は言っていた。 神三郎はなぜ この昼食会に来ないのだと強く言った。











神太郎は、神三郎から急患があって、来られないと連絡を受けていた。洋太郎はアイツは院長なんだろう、一介の医師でもないし、外科は 腕の切れる奴が一杯いると聞いているよ。任せられる奴を神三郎は育てていないのか 折角の昼食会なのに とも言った











香奈はすぐに常務以下の一個連隊を引き連れて帰っていた。辺りにもほっとした雰囲気も出てきた。あのオッサンもゆっくりと飯が食えた。











このオッサンのテーブルの近くで 洋太郎と神太郎が 話しながら、飯食っていた。











このオッサン は 失礼ながらと話の中に入り、神三郎さんを慕ってくる患者さん、自分と関係ある患者たちさんを目の前にして、昼食会を優先するよりも 目の前の患者の世話をするのが 医者の本分です。私はまだ見ない 神三郎さんに敬意を持ちましたと言った。









洋太郎は このオッサンの言い方に感心していた。そんなものですかねといいながら、内心喜んでいた。











この時の話は 神太郎からやがては神三郎へと伝わり、 このオッサンがクリス研究所との関係を持つ事に神三郎が大いに賛成して、むしろ働きかけていた











元々 香奈の一言で決まっていた流れではあるが、それが加速した原因になった




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