のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1663

2020-09-29 00:00:49 | 新しい子猫たち 
実際には神幸グループが動いて、潜在的に陽太親衛隊への支持を彼らに認めさせ、地域公益法人の地域を広げるなどをして対応した。陽太と云うか陽太親衛隊の政策への支持基盤はそれで増やしたのだった。もっともリトルホワイトの消極的な賛成がないといけない。リトルホワイトの恐怖と云うか影響力はこれで拡大していた。神幸グループは陽太親衛隊ではない外様みたいなグループで、彼らの為でもあった。


神之助は古いタイプのジイサンとなり、親類の神幸を突き放す事は出来ない。例外として彼らの地域公益法人からの運用も請け負い、福祉施設も神幸側近が動いて、元々地域振興は神幸の得意分野でもあったし、地盤の九州は、リトルキャット九州が地元の隅々まで進出して調整は簡単でもあった。リトルキャット九州は半導体分野では突出しているが 農業、漁業までカバーしている複合的企業、全体としては 副社長は大きな農協の実力者にして地方の名家、このジイサンが全体としてカバーしていた。社長は東京に行く時に このジイサンにはちゃんと頼んでいた。


ただ陽太親衛隊の影響力は強まった


香奈ファイナンシャルも企業の基盤としても 陽太親衛隊の選挙区だけでは実はなかった。ビジネスに選挙区がドーダは関係なかった。元々気にはしてなかった


同じ地域で陽太親衛隊の選挙区とそうでない奴らの地域振興と福祉対策が変わると云う奇妙な事態は避けられた


陽太親衛隊の奴らは 選挙区以外の人にも分け隔てなく対応していた。リトルホワイトも見て見ぬ振りをしていた。


彼の奥さんの父親はこうした対応もスムーズに進め、地域間協力も進めやすいようにした。福祉の原点として 困っている人に分け隔てなき対応しようとする 陽太親衛隊の奴らを支持した、リトルホワイトも判っているよ、ただ選挙区対策はそれとは別にちゃんとしていればいいんだと彼らにも言った。綺麗事だけ言っていればいいんだと思わず、選挙区対策は ちゃんとしろ 綺麗事とか建前は大切、しかしそれに酔ってはいけない と リトルホワイトは言っているだけだよ。


陽太親衛隊の奴らは いい奴が多いが、正論、建前に自分で酔ってしまう、するべき事は綺麗な事だけではない と云う事が判らない、それをリトルホワイトが憂いていただけ と彼の奥さんの父親は言った。軋轢と云うよりも 彼らの陥り勝ちな心理の罠でもあった