傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

与謝野新財務相の大人の堅実性は無難だが、変革は遠のく

2009-02-23 11:17:12 | 政治
中川前財務相の後任の与謝野新財務相は、経済通であり、大人の堅実性があり、卒が無く、経済不安定時には軟着地させるスタッフには適任と思われるが、「100年に一度の危機」の世界経済が激変の非常時の経済改革の責任者には不適任であり、日本の社会改革が遠のく懸念がありますね。


本ブログ「与謝野新財務相への期待と懸念」で、「期待は堅実派であることですが、懸念は政策通の評論家肌で、熱情が見受けられないことです」と書きましたが、就任後の与謝野新財務相は無難に財務相の仕事をこなしていますが、この無難さは、与謝野財務相の大人の堅実性での手腕ですが、世界不況・平成恐慌の現下での軟着地は、日本の変革を遅らすことになりますね。

与謝野財務相のNHKの「日曜討論」では、
 ・自分は閣僚であり、「首相補佐が使命」
 ・定額給付金の財源で、「3分の2を利用することは正常な規定」
 ・追加の経済対策の必要性は、経済界、世論、与野党からでると予想し、
  その上で検討
 ・中川前財務相のG7後の記者会見の醜態は、大失格
と卒の無い答弁をしていますね。

また、テレビ朝日の番組でも
 ・追加経済対策は、与野党などに期待する声は強いと認識
 ・その場合には、脱従来型公共事業で、将来のためになる社会的生産性や
  利便性を高める分野だ
 ・経済対策には、学界、経済界、与野党の全員参加型が大事
と発言しています。

与謝野財務相の発言は、卒なく、無難であり、、優等生ですね。
問題は、その優等生であることです。
本ブログ「与謝野新財務相への期待と懸念」でも書きましたが、与謝野財務相は、”大きな政治の次元での政治観の持ち主とは認識できますが、基軸は「自民党ありき」で、「自民党は本来、実に柔軟でダイナミックな政党だから、物事をうまく納める、中庸を得た結論を出す、といったプロの政治技術に長けている。」”であり、「自民党しか政権運営を担えない」の姿勢が問題です。

与謝野財務相の個人的な資質や見識には評価できますが、問題は、自民党主導の積年の政治が今日の日本を「老化体質」「自閉気質」の二流国にしたのであって、庶民は自民党に食傷気味で、変革を望んでいるのです。
そこに、自民党の優等生の大人の政治家による軟着地は、変革の先延ばしになることで日本に不幸になる思いですね。

既得権の「政官産」の構造改革は必要であり、「変革」(チェンジ)することで、社会は新たな緊張感が生まれます。
与謝野財務相の発言は、経験豊かな大人の政治家の発言であり、安定化には適任だと思いますが、世の中が激動し、想定外の激変している現下には、過去の経験は阻害になり、まずは変革ありきとチャレンジと推進力が必要です。
無難な軟着地では、自民党は刷新できても、「老化体質」「自閉気質」の日本を変革できないですね。


また、与謝野財務相のバックに、読売新聞グループの大御所がついていると報道されていますが、大御所は老害ですね。
過去の功績や栄光での大御所の存在(憂い)は、跋扈しかないですね。
正々堂々と、ご意見を公開すべきですね。
大連立か?、中連立か?は、迷惑ですから。



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