傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

3Dテレビは健康不安ないのか?・・・時間とともに収斂へ

2010-04-20 23:47:31 | ビジネス

J-CASTが記事『「3倍目が疲れる」実験結果 3Dテレビ健康不安ないのか』で、3Dテレビは生体へ悪影響しないのかと、10数年前の事柄を取り上げ、危険性を匂わしていますが、時間とともに収斂してゆくでしょうね。

TVを長時間視聴すれば眼に悪いのと同様に、刺激の強い表現のコンテンツも、生体に悪影響するのは事実でしょうね。
昔、TVアニメの「ポケコン」視聴で、子供がヒキツケを起こしたと社会問題になり、アニメの刺激的な表現を制限することになりましたが、3Dも同様に、生体への影響は3D関係者は留意していましたね。

業界団体の「3Dコンソシアム」の設立当初から3Dの生体への影響については問題視し、専門部会で検討し、「3DC安全ガイドライン」を策定し、この度、産総研らと、「3DC安全ガイドライン」を更新し、公表しました。
TVメーカーは目に優しいディスプレイに営々と努力しておりますが、コンテンツ制作側は刺激的な3D表現から自然立体表現を目指しているが、まだまだ安全指針に準拠したコンテンツ制作は試行段階で、時間とともに生体に優しい3DTVに収斂されてゆくでしょうね。

朝日新聞が4月10日付け記事「3D映像に初の安全指針案 国と業界、規格作り」で、安全指針案が策定し、国際規格に提案と報道していますね。転載すると、

”「テレビなどの3次元(3D)映像による体への悪影響を防ぐため、国と業界が協力して初の安全指針案をまとめた。経済産業省はこれをもとに検討委を設けて議論し、年度内にも国際標準化機構(ISO)に提案する。3D普及に向けた国際規格作りをめざす。

 3D画面は、左右の目に映し出された別々の映像を脳が再構成することで、立体に見える。立体感の演出が強すぎると、立体ではなく映像が二重に見えて、目が疲れる。

 ものが画面から手前に飛び出したり奥に引っ込んだりしているように見えても、実際の目のピントは画面までの距離に合ったまま。この「矛盾」が大きくなると、疲れや不快感が増す。産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の研究で、動きの激しい動画を見せたときの「映像酔い」が、2次元より3Dで強まる可能性が示されている。

 指針案では、映像コンテンツ制作者には、立体感を強調しすぎないことなどを要求。ディスプレーメーカーには、左右それぞれの映像が反対側の目にもれて二重に見えるのを防ぐ工夫などを求めた。

 視聴者には、立体視の脳機能が未熟な5歳以下の子どもの視聴には気をつけることなどを推奨した。また、顔を傾けて両目の高さがずれると、映像が上下にずれて二重に見えてしまうことを指摘。ソファなどに横たわっての視聴は不向きだ。

 業界では、これを取り込む動きがすでに始まっている。今月3Dテレビを発売するパナソニックは、こうした内容を「取り扱い説明書で視聴者に説明する」とし、6月発売予定のソニーも「(視聴者への)注意喚起方法を検討している」としている。

 指針案は経産省の委託を受け、同省が所管する産総研と、業界団体の電子情報技術産業協会(東京都千代田区)、主なディスプレーメーカーなど約60社で作る「3Dコンソーシアム」が、国内外の学術論文約130本をもとにまとめた。

安全指針の国際規格化について、経産省基準認証政策課は「3D市場が健全に育つ基盤をつくることで、日本だけでなく世界に貢献できる」としている。(小宮山亮磨)

■3D映像の安全指針案(骨子)

【映像制作者向け】
・立体感を強調しすぎない
・2台のカメラの色や上下のずれを少なくし、撮影タイミングをしっかり合わせる

【メーカー向け】
・左右の映像が反対側の目に「もれる」割合を小さくする
・画面のちらつきを少なくする

【視聴者向け】
・画面が二重に見えたり疲れを感じたりしたら見るのをやめる
・顔を傾けず、画面の正面、適切な距離から見る
・子どもの視聴には特に気をつける
」”

TVメーカー側は、3D映像が生体への影響することは把握しており、メーカー側だけでは悪影響は回避できず、3Dコンテンツ制作側、視聴者側との協調で、生体への影響を軽減できるのが3D分野であり、これから問題ですね。

国内家電メーカーは3Dで韓国メーカーに追いつけと賑やかですが、ハード(ディスプレイ)側の機能・性能も重要だが、3Dコンテンツ側が供給不足で、ハード側で3D変換機能を搭載したTVが登場していますが、安全指針の面から不安はありますね。
3Dコンテンツは、安全指針に準拠して制作は可能であるが、2D3D変換で3Dコンテンツは、機械的な自動変換は技術的に可能であるが、安全面から疑問はあると思いますね。



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