傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

日本再生には、挑戦する若者を応援することが賢策(2)

2013-06-04 09:50:18 | ビジネス

日本社会は、株高・円安に一喜一憂し、金利高に将来不安を懸念しており、安倍政権の日本再生への「3本の矢」を全面否定しないが、過去の常識(固定観念)に拘らない挑戦者を見守ることが再生への契機になるのでしょうね。

安倍政権は、経済力UPに東南アジア、アフリカ支援に大判振舞いにグローバルで通用する人材育成、女性活躍支援を政策を掲げており、全面否定はしないし、日本再生には人材育成へ肝要であることが事実であるが、何か明治時代の官僚主導の富国強兵を連想させますね。
日本らしさ日本の特異性を思慮した人材育成が必要ではないかと思うこの頃ですね。

団塊世代の当方は、会社人は英語と計算機(コンピュータ)は必須素養と言われたが、当時の日本社会は経済成長期にあり、英語と計算機は専門職扱いであり、英語と計算機を疎遠で過ごしてきたが会社生活の後半になるとグローバル化が叫ばれ英語とITスキルは不可避と往生したことより、若い人に海外遊学を推奨する理由です。
当方のように、英語・ITスキルを疎遠にしてきたのは企業も同様で、企業のグローバル化が遅れたことは今日の硬直化した日本社会を現出した遠因でしょうね。

日本社会が硬直化し低迷の原因は、企業体質を新陳代謝せずに硬直化した老化体質に陥ったことですね。
本ブログ「アップルと日本家電メーカーの相違・・・先見・革新・独自性か販売見込みかの違い」(2011-10-11)で、

”「三洋電機の黒崎正彦氏、ソニーの前田 悟氏の現場は先見性・革新性・独自性で新たな市場開発・創造の提起であるが、経営幹部には、過去の延長線上での販売見込み・販売規模が第一であり、新たな市場開発についての必要性は認識しているが、会社経営の安定を考えると直面の販売額であり、新たな取り組みは二の次になるでしょうね。
世の中、生成発展には新陳代謝が不可欠とは分かっているが自ら現状を否定し変身(変革)できないの世の常です
。」”

と、経営幹部が新たな事業開発の不確定性より確実性のある現行商品による販売見込・販売規模の堅持を優先することで新陳代謝が遅れたと書きました。
要は、社会全体が確実性を重んじる安全指向の風潮になり、夢を語る人間、挑戦的な人間を異端者扱いにし硬直化した社会になったと思いますね。
マアー、この安定指向社会の副作用が大企業病の風土を醸成してき今日の老化体質の日本に陥ったのです。

当方は、社会の生成発展には新陳代謝が不可欠という考えで、本ブログ「安倍首相の成長戦略:女性の活躍が社会変革の中核に・・・・共感」(2013-04-21)で、男女問わず若い人に海外遊学を奨励しました。
NHKの番組「アジアで花咲く! なでしこたち」、「エキサイト・アジア」らを視聴すると、既に、若い人が異国で頑張って自己実現しており、当方がガタガタと意見を言うのは年寄りの跋扈になりますね。

ただ、敢えて言えることは、VBは大企業の潜在総合力を活用することを意識したことが賢明でしょうね。
先のブログで取り上げた「テラモーターズ社 徳重徹社長」が今後の起業の成功モデルの一つと思っています。
大企業には、知名度もあり、信用力もあり、優秀な人材もおり、潜在的な技術力があり、ベクトルが合えば総合力が発揮できるが、安全指向の大企業病に陥り、今日の低迷に至ったと思っています。
先のブログで、
”「事業化とは難題の障害物あるステージで3角形を転がすことに同じで、転がす度に三角形は大きくなり、初回は何とか転がしことができても、2回目、3回目には大きくなった三角形は動くが力尽き転がせず挫折するのが世の常です。」”
と書き、起業し、事業目処がつき事業展開で最大の障害は資金調達ですね。

その点、NHKスペシャルによれば、テラモーターズ社の徳重徹社長は、電動バイクの事業化構想の信用力UPに日本の著名な経済人(福武総一郎ベネッセホールディング会長 、元ソニー会長の出井伸之クオンタムリープ代表)に出資を要請したとあり、事実、主要株主
 ・徳重徹 (Terra Motors㈱代表取締役社長)
 ・福武總一郎 (ベネッセ取締役会長)
 ・出井伸之 (ソニー㈱元会長)
 ・山元賢治 (Apple Japan元代表取締役)
 ・辻野晃一郎 (Google Japan元代表取締役社長)
 ・村井勝 (コンパックコンピュータ㈱元社長)
 ・一柳良雄 (元経済産業省総務審議官)
 ・松田修一 (早稲田大学元MBA教授)
 ・久保 尚平 (トヨタカローラ南海代表取締役社長)
 ・池田弘 (関東ニュービジネス協議会会長)
 ・平内優 (クオンタムリープ㈱代表取締役社長)
 ・みずほキャピタル株式会社
 ・インターウォーズ株式会社
 ・ウエルインベストメント株式会社(早稲田VC)
とあります。

著名な経済人が出資者になることは金融・投資機関、協業・協力会社も無視できず、社内説得・資金調達が容易になり、資金の目処がついておれば徳重社長は事業化を性急に推進せずに、より良い事業スキーム構築に注力できます。

当方はVBが資金調達に苦悩や、調達不調で頓挫した場面を垣間見し、事業コンセプトが面白くても具現化する最大の障害は資金調達と思っており、徳重社長の手法は起業成功モデルの一例と思いました。
マアー、誰でも出来る手法ではなく、徳重社長の人間力がなさせる手法でしょうね。

テラモーターズ社の徳重徹社長は特異な事例と思うが、VBは大企業の潜在的総合力の活用を思慮することが賢明と思いますね。
当方がブログで取り上げたソフトバンクの孫社長は、当時のシャープの佐々木専務の知遇を得、佐々木専務の個人資産を担保で銀行から1億の融資を受け、ミドリムシの(株)ユーグレナ(出雲社長)は、三井物産が注目し、伊藤忠商事が資本・業務提携しており、事業活動が安定しておりますね。

当方は、先の本ブログで、
”「NHKスペシャルが提起した「政府主導の市場を創る」「研究成果を市場に出せ」「規制緩和」「中小企業の海外進出支援」らは、従来から現場担当レベルは問題意識を持っていたが前例主義、信用不安、既得権、販売見込みらで実現できなかったのです。
よって、社内の研究成果を市場に問うことも、顧客ニーズを掌握することも、社外VBの技術をウオッチするのも、顧客の要件仕様を社内外の技術で具現化するのも営業力であり、日本再建には営業力が鍵になるでしょうね。」
と、事業化であろうが再建であろうが営業力が決め手と書きました
。」”
と書き、大企業、中小企業、VB起業であろうとも営業力が鍵と思っております。

若い人は、行動力で営業力UPすることが自己実現の早道と思いますね。



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