傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

3Dプリンター技術も成長戦略の中核に!(雑感)

2013-04-20 08:49:33 | ビジネス

昨日(19日)、安倍首相が成長戦略に、「挑戦・海外展開・創造」の新「3本の矢」を提示し、成長戦略の中核は「女性の活躍」と表明したが、特に異論はないが成長戦略・成長産業という観点からは現実感が希薄と感じました。
世の中の生成発展には、産業の新陳代謝があり、技術のブレークスルーが不可欠な要素であり、3Dプリンターは産業構造を変革させる要因を秘めていると思っています。

安倍首相が表明した成長戦略の方針については、別の機会に論じるとし、産業、社会を変革する技術の一つに、3Dプリンター技術ではないかと思っています。
当方は、10数年前に、3DCAD、3DCGデータから切削造形法による立体を造形する代物を見学し、インクジェットプリンター技術進歩を垣間見し、何かブレイクスルー技術が出現するのではないかと思っていましたが、昨今の3Dプリンター技術の進化は想像の域を超えており、モノ作り産業を変革させ、社会を変革させるブレイクスルーの技術と思いましたね。

当方は、3月12日放送のNHKの「クローズアップ現代」の『“3Dプリンター革命”  ~変わるものづくり~

”「服、家電、車、臓器…様々な製品を作ることができる3Dプリンターが、“ものづくり”の形を根本から変えようとしている。プラスチックなど、様々な素材を少しずつ塗り重ね、精巧な製品を作り上げる3Dプリンター。金型を使わずに直接製品を作れるため、消費者が求めるオンリーワンの商品を即座に低コストで作ることができる。従来の大量生産ではすくいきれなかった「多品種少量」の市場を切り開くと期待され、オバマ政権も米の製造業を復活させる切り札と位置づける。3Dプリンターの可能性と産業・社会に与える影響を考える。」”

を視聴し、3Dプリンター技術の進化に驚愕しました。

また、3月14日放送のNHK・BSの「BS世界のドキュメンタリー」の『クリーンテクノロジーは地球を救うか

”「ベンチャー企業への投資額としてはITや医療機器を抜いてトップとなっているクリーン・テクノロジー(環境技術)。ビル・ゲイツやリチャード・ブランソンも巨額を投入している。

これからのクリーン・テクノロジーは、大規模に導入されるため大きな利益を生み、環境への貢献度も高いとされるのが特徴だ。将来は全世界がその恩恵を受けるようになるというが、技術が万人に行き渡らなければ格差を広げる原因になりかねないと警鐘を鳴らす経済学者もいる。
水の代わりにCO2を使った染色技術(オランダ)や1回の充電で300km走行可能な電気自動車の開発(中国)、ナノテクノロジーで汚染された水を数時間太陽光に当てるだけで飲料水に変える袋(アメリカ)など、実際のケースを取り上げ、各国で急速に進む技術革命の舞台裏に迫る
。」”

を視聴し、クリーン・テクノロジー分野にも注目したが、番組では、D-シェイブ 設立者のエンリコ・ディニ氏の大型3D印刷機による珊瑚の粉末による魚の魚礁製作を紹介し、3D印刷技術を建築分野に持ち込むを目標にし、自然物による硬化剤による安価な住居の製作(モックアップ)を紹介していました。

そして、4月14日放送のNHK・Eテレの「サイエンスZERO」の『3Dプリンター「魔法の箱」の真骨頂!

”「どんなデザインの立体物でも、あっという間に作り出す「魔法の箱」、3Dプリンター。今、ちまたの大きな注目を集めています。ところが実は、3Dプリンターの本当のスゴサは、まだほとんど紹介されていません! 3Dプリンターの真骨頂は、「超軽量なのに強度抜群の構造体」や「水をどんどん吸い込む新金属」など、これまでの技術では絶対に作れなかったマカ不思議なモノを誕生させること! さらにはなんと、ネットでデータをダウンロードするだけで、自宅で靴や服を作り出すことまでできちゃうんです! 注目の3Dプリンターが次々と繰り出すマジックのようなモノ作り、とくとごらん下さい! 」”

を視聴し、3Dプリンターが個人の世界まで波及してきたのかと思いましたね。
特に、痛感したのはアメリカの3Dプリンターユーザーが立ち上げたコミュニティサイトが自分が作成した3D作品を公開しており、購入者はその造形ファイルをダウンロードすれば自分の3Dプリンターで製作できるスキームです。
要は、物理的な製品の通販ではなく、ネット介してデジタルデータをダウンロードすれば自分で製作でき、生活様式が変革するビジネスモデルの登場です。

安倍首相は、昨日の成長戦略の会見で、健康長寿社会に実現にIPS細胞の再生医療、創薬、日本版NIH(米国立保険研究所)の設立を話題にしたが、一理あり否定はしないが、なにか生活感の遊離している印象をもちましたね。
3Dプリンター世界は、個人生活にも入り込み、製造現場の変革を促し、地球環境までの広がりをもち、オバマ大統領がアメリカのモノ作りの再生の基軸に挙げているのは理解できます。

当方は、製造業で世話になった人間であり、まだ、現場の人間であれば、3Dプリンター技術動向に焦燥したでしょう。
成長産業、成長戦略には3Dプリンターをも注目に値すると痛感している昨今です。

「付記」

上述したNHKの「サイエンスZERO」の『3Dプリンター「魔法の箱」の真骨頂!』の再放送は、本日、4月20日(土)の昼0:30~1:00 [Eテレ]で再放送されます。
また、3Dプリンターの一般情報については、nikkei TRENDYnet の「これさえ読めば絶対分かる! 話題沸騰中「3Dプリンター」の秘密」( 3月19日(火)12時19分配信 )があります。

「サイエンスZERO」の『3Dプリンター「魔法の箱」の真骨頂!』で、3Dプリンター技術が宇宙基地への応用の可能性を紹介していますが、多分、「BS世界のドキュメンタリー」の『クリーンテクノロジーは地球を救うか』で取り上げていたエンリコ・ディニ氏の大型3D印刷機による建築分野への応用ではないかと推察しました。



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