傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

3Dで家電メーカーは再生できるか?・・・まだ、入り口の段階では?

2010-02-21 11:58:16 | ビジネス

映画業界は、ジェームズ・キャメロン監督制作の3D映画『アバター』が興行成績No1となり、3Dで映画業界は再生の契機になったが、韓国のサムソンに覇権を奪われた家電業界も3DTVに注力し、再生を目論見しているが勝算があるのか疑問ですね。
3DTVは放送系・通信系の3Dコンテンツを裸眼で視聴できることが最終形と思うが、まだ、メガネ方式での3DTVは入り口であり、現段階では魅力ある3Dコンテンツを安定供給できるかどうか次第と思われる。

ダイヤモンド・オンラインの「デジトレWatvh」の「意外なニーズで火がつく可能性あり? 「3Dテレビ」は本当に普及するのか」で、3DTVの家庭への普及には懐疑的で、ゲームが契機になるのではないかと予想記事を書いています。

ゲーム分野は、既に、2Dで3D的表現技術は進化しており、3Dモニターは各社から発売され、既に3Dゲームは潮流になっていますね。
ゲームメーカーと家電メーカーとの相違は、ゲームメーカーは自前で3Dゲームを制作するが、家電メーカーは、3Dカメラ、「Blu-ray 3D」のプレイヤー、3DTVなどの機器メーカーで、3Dコンテンツは他力本願の違いがあり、また、ゲームはゲーム自体がコンテンツであるが、家電分野は新規・大量なコンテンツが不可欠ですね。

家電メーカーが拘っているのは、まずは映画並みの画質でしょうね。
BS11で、旧)NHKテクニカルサービス(NTS)仕様で3D立体放送をしており、野心的であるが、画質は半分に劣化する方式であり、本命になりえないでしょうね。

家電メーカーとすれば、規格された「Blu-ray 3D」でフルHD 3Dを家庭で実現 を目指すことでしょうね。
個人的には、音響も画質も立体視聴可能な3Dホームシアター路線が入り口ではないかと思い、問題は、魅力ある3Dコンテンツの安定供給ではないかと思いますね。
ただ、新作の3Dコンテンツは数量限定的であり、過去の2Dコンテンツや2D制作環境で作成された2Dコンテンツの3D変換が重要と思われるが、自前主義の家電メーカーがその分野に注力するか疑問ですね。

3D映画『アバター』の一部に、日本の零細業者が開発した2D3D変換技術が採用されたという「噂」があるが、3D変換には、リアル変換とバッチ変換があるが、リアル変換は技術的に限界があり、バッチ変換で生体への悪影響を意識しながら安価な量産体制が必要になるが、労働集約的な作業に家電メーカーが興味もつかどうかでしょうね。
安価で、生体への悪影響を意識した3Dコンテンツが大量に供給できるかどうかが重要で、コンテンツの権利はハリウッドで、3D変換作業は中国でという世界になるのでないかと思いますね。

3DTVは放送系・通信系の3Dコンテンツを裸眼で視聴できることが最終形と思うが、技術的にはまだまだであり、当面は、メガネ方式で高画質の3DTVであるが、それにしても業界標準・国際標準は避けて通れないですね。

当方は、本ブログ「日本は、3D分野で、市場先行できる?」で、「何か、メーカー間競争が目立つが、業界全体の「標準化」「安全性」「3Dソフト互換性」などが疎かになりそうで、「独自仕様での先行尻すぼみ」になるのではないか懸念しますね。」と書きましたが、その思いは変らないですね。


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