傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

日本は、3D分野で、市場先行できる?

2009-09-05 07:55:46 | ビジネス
朝日新聞の9月3日付け記事「ソニー3D戦略着々 来年TV発売、VAIO・PS3も」で、ソニーの3D製品化を紹介しており、メーカー各社の動きが活発の感じがするが、標準化、中国市場で先行できるか心配ですね。

電機メーカー各社が、次期映像機器に、3D分野を注力している報道がありますが、本ブログ「NHK番組「追跡!AtoZ」の「激突 国際標準戦争」・・・・・成長施策の一つ!」で、「番組で一番、注目したのは、3Dディスプレイの技術者が、海外に出張したくても、出張費が手当てできず、海外動向に遅れをとるという悲壮感漂う発言です。」と書きましたが、新聞報道にあるように、各メーカーが独自展開を目指しているが、現場の開発担当者は、「標準化」の動向に遅れをとるという危機感のギャップがありそうですね。
何か、メーカー間競争が目立つが、業界全体の「標準化」「安全性」「3Dソフト互換性」などが疎かになりそうで、「独自仕様での先行尻すぼみ」になるのではないか懸念しますね。

NHK番組「追跡!AtoZ」で、「標準化を制するものが市場を制する」という「国際標準戦争」を取り上げ、主たる内容は、日本の「超高圧の送電技術」の国際標準仕様化への取り組みで、最後の数分間が、「3Dディスプレイ」の標準化の取り組みで、現場の担当者の予算が無く、海外主張にも出来ないという悲哀を紹介していました。

日本の映像機器分野は、大型TVはプラズマタイプは、傍流ですが、パナソニックが頑張っていますが、主流の液晶タイプは、シャープ、ソニーも世界では、中位クラスであり、海外生産で、低価格化に活路を見出そうとし、今後、本格的に普及の兆しのある3D分野に注力しているが、やはり、日本メーカーは、まずは「わが社」が第一という意識なのでしょうね。

ブログ「NHK番組「追跡!AtoZ」の「激突 国際標準戦争」・・・・・成長施策の一つ!」でも書きましたが、「日本の問題の一つとして、海外では、標準化の担当者は専任職であるが、日本は技術者が兼任であり、日本も標準化担当は専門者を育成すべきという発言には、傾聴すべき内容」と書きましたが、日本は基礎研究開発は国の研究機関に委ね、応用・製品化は民間の競争させる仕組みですが、民間メーカー間は独自仕様で業界業準(デファクト・スタンダード)化の競争になり、「知財」「標準化」は後手後手で、影響力のある中国市場の取り組みも、ハリウッド対応も、民間まかせであれば、勝ち残ったメーカーだけが、「小さな戦勝益」を得るだけですね。

政権交代したことであり、国家戦略室が設置されるのであれば、「知財」、「標準化」も注目すべきですね。
メーカー間の競争の上位・上層に、メーカー間協調、業界協調が不可欠で、火急のテーマの一つは、3D分野でしょうね。



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