傍観者の独り言

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矢野元公明党委員長が逆転勝訴」報道を接して

2009-03-28 04:16:09 | 政治
共同通信の記事「矢野元委員長が逆転勝訴 元公明議員3人に賠償命令」で、矢野絢也元公明党委員長が元公明党議員に、強引に手帳を略奪された事案が控訴審で、逆転勝訴と報道されています。
民主党は、「政教一致」で矢野絢也元公明党委員長を国会の参考人招致を求めており、民主党(石井一議員)は、公明党への追及が強くなるのでしょうね。

共同通信の記事「矢野元委員長が逆転勝訴 元公明議員3人に賠償命令」の全文を引用すると、

 『自宅を家捜しされ、政界での活動などを記録した手帳を無理やり奪われた
  として、矢野絢也元公明党委員長が、同党の元国会議員3人に1000万
  円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は27日、矢野
  元委員長が敗訴した1審判決を取り消し、元議員らに手帳の返却と300
  万円の支払いを命じた。

  南敏文裁判長は「元議員らは矢野元委員長に対し、多数の創価学会員や
  公明党員が危害を加えるかもしれないと脅して手帳を渡させ、妻の部屋
  まで捜索してプライバシーを侵害した」と判断した。

  判決によると、元議員らは2005年5月に4回にわたり、矢野元委員長
  の自宅を訪れ、手帳を持ち帰るなどした。これに対し、週刊現代は同7月
  「矢野極秘メモ100冊が持ち去られた」と題する記事を掲載した。

  1審東京地裁判決は「手帳は元委員長が自分の意思で渡したのに、記事
  で名誉が傷つけられた」とする元議員らの主張を認め、元委員長や発行元
  の講談社に計約600万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じた。』


当方は、政治に無関心で、無宗教で、新興宗教には「食わず嫌い」で、特に、選挙が近くなると、創価学会の信者から「公明党をよろしく」の勧誘には煩わしさを感じている人間です。
「聖教新聞社」については、商売と引き換えに聖教新聞購読が暗に持ち出されることや、商売の最大の影響力をもつのは歴史的過程からM商事であることは知っており、マアー、宗教もビジネスであり、パワーゲームの一環と見ている程度でした。

この度の「矢野元委員長の提訴した事案」については、無知でしたが、矢野絢也元公明党委員長についても、委員長時代は無関心で、眼中にありませんでしたが、文藝春秋(2008.11号)の「麻生政権も公明・学会に潰される」の寄稿を読み、公明党が自民党の「下駄の雪」と揶揄される背景を垣間見した次第です。

矢野元公明党委員長が寄稿した「麻生政権も公明・学会に潰される」のサブタイトルは「福田総理を引きずり下ろしたのは公明党だ。彼らの狙いは?」で、冒頭に、「毎日新聞の9月24日付記事」として、「国民新党の亀井静香代行が麻生新政権は、解散や国会召集日まで、創価学会のいいなりだ。その上、公明党は矢野絢也元公明党委員長の証人喚問は”嫌だ”と言って、(証人喚問をやめることを条件に)国民新党への選挙協力を持ち掛けてきていると暴露し、自民党は公明党に振り回されている。そんな政党に麻生政権は振り回されていると批判」から始まっています。

矢野元公明党委員長は、、「毎日新聞の9月24日付記事」が本当なら、「聖教一致」と批判されてもしかたなく、自分も、昭和45年の藤原弘達氏にからむ創価学会、公明党の言論妨害事件で「池田氏の証人喚問」が焦点になり、その阻止に、米つきバッタごとく、各方面に頭を下げ、沈静化を図ったのと同じと記述しています。

また、福田前総理の唐突な辞任劇は、公明党からの圧力であったからと書いています。
遠因は、公明党外しの大連立構想としていますね。
小沢代表と福田前総理との大連立構想には、公明党は外されており、連立与党に居続けたい公明党は、大連立構想が破綻以後は、福田おろしを露骨にし始め、福田元総理は、公明党のゴリ押しに激怒し、プッツンし、唐突に辞任したと書いていますね。

福田元総理の突然の政権投げ出し辞任の理由は、良くわからなかったのですが、公明矢野元党委員長の寄稿分を読み、実務派の福田元総理なりの公明党圧力への抵抗の表れだったのでしょうね。

その後、公明党と距離を置いていた「おらが、おらが」の「お山の大将肌の目立ち屋」の麻生氏が総理・総裁になり、公明党は制御不能に陥ったが、究極的には政権与党に居続けたい自公は、連立政権を保持しているのでしょうね。

民主党は、小沢代表の「政治と金」の問題を抱え、自民党(麻生政権)は、食傷気味の世論の問題を抱え、公明党は「聖教一致」の問題を抱え、政界は微妙なバランスにいるのでしょうね。
この度の「矢野元委員長が逆転勝訴 元公明議員3人に賠償命令」の事案は、公明党にとっては、喉に刺さった棘でしょうが、民主党(石井一議員)にとっては、元気回復の栄養剤になるでしょうね。



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