田園城郭都市構想 20

2017年02月13日 | 湖と城郭都市

1.ハワードの田園都市構想
2.田園都市論の現代的意義
日本型田園都市構想
4.和歌山市都市計画と学園城郭都市
5.近代ニュータウンの系譜
       -理想都市像の変遷-
6.世界遺産登録に向けた取り組み

 

6-1 世界遺産登録制度
6-2 世界遺産登録と国内事例

6-2-1 「白川郷」の場合

 以上のことから、確かに「白川郷」の景観は変わった
 が、
それは、〈景観の「悪化」〉と〈景観の「改善」〉
 の両方
に変化しているといえる。ただし、注意しなけ
 ればなら
ないのは、冒頭で述べた「悪化」と評されが
 ちな変化も
また、その実修景という見地から伝統的建
 造物群保存地
区内の歴史的風致と調和するように定め
 られた基準にし
たがって行われた「現状変更行為」の
 結果であり、必要
条件を満たし、正式な手続きを経て、
 白川村教育委員会
から許可を得ているものがほとんど
 だ。住民が好き勝手
に建造物の新築や増改築を行った
 わけではないというこ
とである。このことはつまり、
 景観に合うようにとつく
られたはずのものも、見る者
 によっては景観を悪化さ
る建築物になってしまうこ
 とを意味する景観保全の難し
さはここにある。そし
 て、必然的に、誰がそれを判
するのかということ
 が問題にならざるを得ない。

     才津祐美子「世界遺産の保全と住民生活-
            「白川郷」を事例として-」

そこで、彼女は、住民と「専門家」という二つの行為主体
に関する考察を軸に、修景を中心とした景観保全の在り方
の問題点を浮き彫り取りかかる。だが、住民は一枚岩では
ないし、「専門家」もま たそうである。ただ、世界遺産
登録後強まっている「専門家」の介入を相対化するために、
本稿ではこのような対立軸を設定することが有効だと考え
た。具体的には、まず、住民主体で行われてきた修景の在
り方に関する考察を行う。次に、住民の修景行為に対する
評価も含めた「専門家」が推奨する修景の在り方とそれに
対する住民の反応について考察する。その際、これまでほ
とんど指摘されてこなかった。世界遺産登録後の〈景観の
「改善」〉のための規制強化に着目し検討を加える。と、
述べ、また,「悪化」と評されるものにしろ、「改善」と
評されるものにしろ、重要なのは、それらの変化が「白川
郷」に暮らす人々の生活に直結しているということだろう。
にもかかわらず、「専門家」を中心とした。〈景観の「悪
化」〉を憂う人も、〈景観の「改善」〉を声高に訴える人
も、そこを軽視しているように見える。また、その変化を
「悪化」と考えるか「改善」と考えるかは評者によるとい
うことが自明視されていないこと――唯一無二の「正解」
があるように見なされていること――がこの生活軽視の状
態をより一層強めているように思われる。私が問題とした
いのはまさにそこであり、本稿の第一の目的は、先述した
ような世界遺産における景観保全の問題点を住民という生
活者の視点を交えて明確にすることにあるする。

①「白川郷」における景観保全の現場

「白川郷」のコアゾーンである荻町地区は、白川村の中央
より少し北にある。
荻町地区だけの産業別人口数の統計は
とられていないが、第3次産業に従事する人の割合が白川
村全体よりもかなり高く、その傾向は世界遺産に登録され
る前から見られていたが,世界遺産登録後、一層強まって
いる。一般に「農村」のイメージが強い「白川郷」だが、
そのイメージと実際の産業構造とのギャップは年々大きく
なる。このことはもちろん景観にも反映され、休耕地がか
なり目立つようになり、それもまた景観の「悪化」として
問題になっている。

②「合掌造り」保存運動と
    荻町地区の「文化遺産」化

1950年代以降庄川沿いで進んだダム建設に伴う立ち退きや
ダムの補償金による非「合掌造り」
への改築「合掌造り」
の村外売却によって「合掌造り」の数が減少したことから
60年代後半
に荻町地区の人々の問で「合掌造り」を保存し
ようとする動きが見られるようになる。また、
それはちょ
うど白川村が観光地化を目指しはじめた時期とも重なって
いたため、「合掌造り」
を保存し、観光資源として活かそ
うという機運が高まる。実際「合掌造り」保存運動の立役

者の一人である板谷静夫さんは、保存運動をはじめた動機
を「どうにか食べていければと考えて
はじめた」と語って
いる。

その際、国鉄キャンペーン・ディスカバージャパン(1970
年~)で
観光客が増加したことや観光資源保護財団(現日
本ナショナルトラスト)の助成金を70年から3
年間受ける
ことになったことなども追い風となる。さらに、町並み保
存運動の先駆地である
長野県妻籠の小林俊彦さん(当時の
役場の観光係長)を紹介され、 町並み保存の具体的な方
法を
学んだことが直接のきっかけとなり、71年12月25日に
「白川郷荻町の白然環境を守る会」
(以下「守る会」)
という住民組織が発足した。そしてここから、「合掌造り」
保存運動が本格化
したのである。この初期の「守る会」委
員が取り組んだ卞な事業の一つが、「合掌造り」の「文化
遺産」化だった。文化遺産」になれば補助金も入るし、必
然的に残っていくだろうと考える。

そこで、まず目指したのは史跡指定である。単体としての
「合掌造り」ではなく、荻町地区全
体の「文化遺産」化を
目指すには、当時はそれしかなかったのである。実際、「
白川郷」と一緒
に世界遺産になった「五箇山」こと富山県
平村相倉(現南砺市相倉) とL平村菅沼(現南砺市菅
沼)
は、1963年に国の史跡に指定されていた。そこで、はじめ
は岐阜県に働きかけたものの上
手くいかず、岐阜県選出の
国会議員を頼りに文化庁に出向き、直接陳情したという。
その際、近
々伝統的建造物群保存地区制度という新たな制
度ができることを知り、そちらを目指して準備を
進めるこ
とになる。

                               この項つづく

【エピソード】

NPO法人 白川郷自然共生フォーラム

白川郷自然共生フォーラムは、世界合掌集落のある白川村
を拠点とした、地域、環境 NGO、企業が三位一体となっ
て、
環境を取り巻く諸課題に地道に取り組むという、日本
では珍しい組織形態のNPO法人。
三者のそれぞれの強み
を生かし、「Think Globally Act Locally」という精神で、
環境教育の普及・啓発及び地元白川村をはじめ、幅広い地
域の自然環境保全に貢献していくことを目的として設立さ
れる。
 

【脚注及びリンク】
----------------------------------------------------- 

  1. 田園都市 Wikipedia
  2. 世界遺産の保全と住民生活-「白川郷」を事例とし
    て-」才津祐美子、福岡工業大学、環境社会学研究
    (12)、 23-40、2006-10-31)
  3. NPO法人 彦根景観フォーラム 第4回世界遺産を目
    指す彦根の課題
     2008.02.29
  4. 世界遺産所在自治体の保全と観光活用に関する取組
    事例集 国交省観光庁 2014.10.24
  5. 世界遺産登録による経済波及効果の分析 えひめ地
    域政策研究センタ 2007.01.11
  6. 世界遺産登録と持続可能な観光地づくりに関する一
    考察『地域政策研究』(高崎経済大学地域政策学会)
    新井直樹 第11巻,第2号,2008年9月
  7. 世界遺産を活用した観光振興のあり方に関する研究
    運輸政策研究所 第35回 研究報告会 小室充弘
    2015.08.05
  8. 世界遺産登録に向けた取り組み(2014年度)彦根市
  9. 世界遺産に登録されるまで|世界遺産検定 NPO法
    人 世界遺産アカデミー
  10. 高句麗平壌城の都市形態と設計 閔徳植、 国際日本
    文化研究センター学術リポジトリ
  11. 松本市の都市計画 松本市
  12. ひこにゃんがいてもダメ? 彦根城はなぜ世界遺産
    になれないのか 週刊朝日 2013年6月28日号
  13. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー前編 2007.03.02
  14. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー後編 2007.03.09
  15. 第1回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.05
  16. 2回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.07
  17. 第3回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.19
  18. 第4回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.26
  19. 第8次彦根市交通安全計画 2012,03.22
  20. Core Strategy (2013) - Milton Keynes Council
  21. "The New Towns: There Problems and the Future
    Department for Communities and Local Government,
    2002.11.21
  22. 日本エシカル推進協議会Japan Ethical Initiative-
    エシカル日本
  23. 明治期廃絶城郭の公園化について ―史跡の保存
    活用の前史として― 佐々木孝文
     2015.06.26
  24. 都市とは何か 都市計画なぜ必要か - 東北大学
    奥村誠  2015.10.15
  25. 和歌山市都市計画マスタープラン 和歌山市
    2017.01.12
  26. 和歌山市立地適正化計画 2016.12.22
  27. 日本型田園都市構想―イギリス田園都市と比較し
    京田辺市を見直す―2001.12.11 西村利也
  28. 田園都市とエソテリシズム 吉村正和 2004.03.05
  29. 田園都市論の現代的意義 中井検裕 家とまちなみ
    45、2003.7.8
  30. 住宅地計画論 1.ハワードの田園都市構想園都市
  31. 都市思想の二人の巨人、ジェイコブズとハワード:
    宮﨑洋司市
  32. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.06 28
  33. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  34. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  35. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 03
  36. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  37. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市 橋梁長寿
    命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  38. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  39. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主
    のまち創る-近世城下町彦根市本町地区の2
    例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画
    制度全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  40. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  41. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  42. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  43. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  44. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  45. 都市計画1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一
  46. 都市計画2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  47. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  48. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩
    波新書
  49. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  50. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  51. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  52. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  53. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  54. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市
  55. 彦根市新市民体育センタ整備基本計画 2016.10.31 
  56. 彦根市立図書館|簡易検索
  57. 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  58. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と展望
    2014.11.26
  59. アウガ Wikipedia
  60. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
  61. 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
  62. コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、
    青森から見る居住の自由 2016.11.08, Yahoo!ニュー
  63. <アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す 河北
    新聞 2016.01.28
     
           

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田園城郭都市構想 19

2017年02月12日 | 湖と城郭都市

1.ハワードの田園都市構想
2.田園都市論の現代的意義
日本型田園都市構想
4.和歌山市都市計画と学園城郭都市
5.近代ニュータウンの系譜
       -理想都市像の変遷-
6.世界遺産登録に向けた取り組み


Jun. 22, 2012

6-1 世界遺産登録制度
6-2 世界遺産登録と国内事例
6-2-1 「白川郷」の場合

国宝姫路城が、1996年12月、奈良の法隆寺とともに、日本
で初の世界文化遺産登録されているが、
姫路城の世界遺産
登録評価は、①
その美的完成度が我が国の木造建築の最高
の位置にあり、世界的にも他に類のない優れたものである
こと。②
17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心
に、櫓、門、土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建築物
が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造
を最もよく示した城であること、などであるが、登録後の
住民意識の変化や居住環境の変化に関する情報をネット検
索してみる限り少ない。そこで、「世界遺産の保全と住民
生活-「白川郷」を事例として-」(才津祐美子、福岡工
業大学、環境社会学研究 (12)、 23-40、2006-10-31)を
参考に、「世界遺産登録運動」と「田園城郭都市構想」と
の接点(課題)をここで考えてみよう。



Dec 21, 2015

 世界遺産への登録を地域おこしの切札のように考えて
 いる
地域は少なくない。実際、現在日本各地で行われ
 ている世
界遺産登録運動は、枚挙に暇がないほどであ
 る。しかし、世界遺産登録は、当
該地域に望ましいこ
 とばかりをもたらすわけではない。木稿で事例として
 取り上げる「白川郷」で
は、近年特に、この文化遺産
 の骨子である景観に「変化」が生じていることが問題
 として指摘され
ている。

 この場合の変化は,観光客急増に起因した「悪化」と
 いう意味で使われることが多い。しかし、
「白川郷」
 で起きている変化は、〈景観の「悪化」〉だけではな
 い。
修景行為に伴うく景観の「改善」〉もまた「白川
 郷」で起きている変化だといえるからである。つまり、
 「白川郷」では、〈景観
の「悪化」〉とく景観の「改
 善」〉の両方に変化が生じているといえる。

 しかしながら、実は、個々
の変化を「悪化」と見るか
 「改善」と見るかは、評者によって違うのである。そ
 こで必然的に、誰
がそれを判断するのか、ということ
 が問題になってくる。
また,〈景観の「忽化」〉であ
 ろうと〈黒観の「改善」〉であろうと、それらの変化
 が「白川郷」
に暮らす人々の生活に直結しているとい
 うことも重要である。にもかかわらず,従来景観の変
 化が
取り沙汰される場合、その点が軽視されがちであ
 った。

 そこで本稿では、住民と「専門家」という二つの行為
 主体に関する考察を軸に、生活若である住
民の視点に
 留意しつつ、現存における景観保全の在り方の問題点
 を明らかにした。その際、これま
でほとんど指摘され
 てこなかった,世界遺産登録後のく景観の「改善」〉
 のための規制強化に着目
し、検討を加えた。

 キーワード:白川郷、合掌造り、景観、修景、生活 

     才津祐美子「世界遺産の保全と住民生活-
            「白川郷」を事例として-」




それでは、悪化の原因とは何なのか?これに対し、同上著
者は、①世界遺産登録後の観光客急増――観光客が押し寄
せるから、それを目当てにした土産店、飲食店が増加する。
このこと自体は悪いことではない。②その景観は必ずしも
望ましいものぼかりではないが、土産店では商品が屋外に
あふれ、商店や食堂など伝統的でない建造物が急増、③山
間の静かな農村であったかつての合掌集落のたたずまいが
大きく変わり、資源の基本にある合掌造とその周辺の環境
が徐々に美しくない方向に変化しているという。④ただし、
非伝統的建造物の新築や改築による景観の変化が進んでい
る――観光客増加による経済的な潤いにより(経済的な基
盤が整ったために,後継者のUターン増も影響し、自宅の
新築・改築や自宅周辺の整備(例えば、駐車場の舗装など)
を行う人もまた増えている。

⑤また、「白川郷」の景観の変化は、悪化」だけではない。
伝統的建造物群保存地区で行われている「修景」(地区の
歴史的風致になじまない非伝統的建造物や地区内に新築さ
れる建築物を地区に調和した外観に整備する事業;文化庁
、2001 : 197) もまた、実際に、「白川郷」で生じてい
る景観の変化である。カラートタン屋根の色の変更から公
共施設のデザインまで、その例は枚挙に暇がないほどだが、
電線の地下埋設
のような大規模な事業が行われたことが世
界遺産登録後の大きな変化で、景観の「改善」といわれる
変化などの4つの特徴的な変化を指摘する。※

※ 10年ほど前の聴き取り調査結果で現状とはそぐわない
  点もあるだろうが。

                    この項つづく

【エピソード】

      

白川郷は過去2、3度訪れている。残念ながら積雪の白川
郷を観光
したことはないが、奥飛騨の温泉や高山のスキー
での雪景色は堪能した思い出が残る(楽しいことや、哀し
いことの思い出として)。




【脚注及びリンク】
--------------------------------------------------------

  1. 田園都市 Wikipedia
  2. 世界遺産の保全と住民生活-「白川郷」を事例とし
    て-」才津祐美子、福岡工業大学、環境社会学研究
    (12)、 23-40、2006-10-31)
  3. NPO法人 彦根景観フォーラム 第4回世界遺産を目
    指す彦根の課題
     2008.02.29
  4. 世界遺産所在自治体の保全と観光活用に関する取組
    事例集 国交省観光庁 2014.10.24
  5. 世界遺産登録による経済波及効果の分析 えひめ地
    域政策研究センタ 2007.01.11
  6. 世界遺産登録と持続可能な観光地づくりに関する一
    考察『地域政策研究』(高崎経済大学地域政策学会)
    新井直樹 第11巻,第2号,2008年9月
  7. 世界遺産を活用した観光振興のあり方に関する研究
    運輸政策研究所 第35回 研究報告会 小室充弘
    2015.08.05
  8. 世界遺産登録に向けた取り組み(2014年度)彦根市
  9. 世界遺産に登録されるまで|世界遺産検定 NPO法
    人 世界遺産アカデミー
  10. 高句麗平壌城の都市形態と設計 閔徳植、 国際日本
    文化研究センター学術リポジトリ
  11. 松本市の都市計画 松本市
  12. ひこにゃんがいてもダメ? 彦根城はなぜ世界遺産
    になれないのか 週刊朝日 2013年6月28日号
  13. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー前編 2007.03.02
  14. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー後編 2007.03.09
  15. 第1回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.05
  16. 2回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.07
  17. 第3回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.19
  18. 第4回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.26
  19. 第8次彦根市交通安全計画 2012,03.22
  20. Core Strategy (2013) - Milton Keynes Council
  21. "The New Towns: There Problems and the Future
    Department for Communities and Local Government,
    2002.11.21
  22. 日本エシカル推進協議会Japan Ethical Initiative-
    エシカル日本
  23. 明治期廃絶城郭の公園化について ―史跡の保存
    活用の前史として― 佐々木孝文
     2015.06.26
  24. 都市とは何か 都市計画なぜ必要か - 東北大学
    奥村誠  2015.10.15
  25. 和歌山市都市計画マスタープラン 和歌山市
    2017.01.12
  26. 和歌山市立地適正化計画 2016.12.22
  27. 日本型田園都市構想―イギリス田園都市と比較し
    京田辺市を見直す―2001.12.11 西村利也
  28. 田園都市とエソテリシズム 吉村正和 2004.03.05
  29. 田園都市論の現代的意義 中井検裕 家とまちなみ
    45、2003.7.8
  30. 住宅地計画論 1.ハワードの田園都市構想園都市
  31. 都市思想の二人の巨人、ジェイコブズとハワード:
    宮﨑洋司市
  32. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.06 28
  33. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  34. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  35. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 03
  36. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  37. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市 橋梁長寿
    命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  38. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  39. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主
    のまち創る-近世城下町彦根市本町地区の2
    例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画
    制度全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  40. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  41. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  42. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  43. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  44. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  45. 都市計画1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一
  46. 都市計画2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  47. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  48. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩
    波新書
  49. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  50. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  51. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  52. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  53. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  54. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市
  55. 彦根市新市民体育センタ整備基本計画 2016.10.31 
  56. 彦根市立図書館|簡易検索
  57. 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  58. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と展望
    2014.11.26
  59. アウガ Wikipedia
  60. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
  61. 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
  62. コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、
    青森から見る居住の自由 2016.11.08, Yahoo!ニュー
  63. <アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す 河北
    新聞 2016.01.28
     
          

-------------------------;-------------------------- 

 


田園城郭都市構想 18

2017年02月10日 | 湖と城郭都市

1.ハワードの田園都市構想
2.田園都市論の現代的意義
日本型田園都市構想
4.和歌山市都市計画と学園城郭都市
5.近代ニュータウンの系譜
       -理想都市像の変遷-



The Kingdom of Ryukyu Gusuku Sites and Related Properties

6.世界遺産登録に向けた取り組み

6-1 世界遺産登録制度

彦根市では、1984年策定の保存管理計画を2カ年計
画で抜本的に見直すこととし、外部有識者6名によって
構成する「特別史跡彦根城跡保存管理計画・整備基本計
画検討委員会」を新たに設置し検討に着手しているが、
2014年6月、「顕著な普遍的価値」の証明のための
国内外の類似資産の比較研究と資産の分析について複数
の専門家から以下の3つの説明を受けている。

  1. 城郭のみでは、単独でも複数でも、登録は難しい
    千件に上るこれまでの登録テーマとも、日本の城
    郭や庭とも、全く異なるコンセプトを探求すべき
    である。幸い彦根市には他の城にない江戸時代の
    都市計画、行政機構や文化政策を雄弁に物語る多
    くの遺産がある(フランス・イコモス事務局長)
  2. 「封建領主の精神的・文化的生活」のような方向
    性で考えるのがよい(同上)
  3. 韓国でも支配者層による文芸の振興があり、支配
    者層による社会の文化的交流の比較等を基礎にし
    た構想も考えられる(ユネスコ世界遺産センター・
    アジア担当官)

ここで、そもそも世界遺産制度と何か?を考えてみよう。
「世界遺産」とは、1972年のユネスコ総会で採択された
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(
世界遺産条約)に基づきいて世界遺産リストに登録され
た、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な
普遍的価値」を持つ物件のことで、移動が不可能な不動
産やそれに準ずるものが対象になると規定されているが、
前述の通り2014年には世界遺産の登録件数が千件を突破。
2016年の第40回世界遺産委員会終了時点での条約締約国
は192か国、世界遺産の登録数は1,052件(165か国)とな
っている。


● 世界遺産リスト登録手続きと登録後の保全

世界遺産リスト登録に必要となる前提、審査の流れ、登
録後の保全状況報告などは、「世界遺産条約履行のため
の作業指針」(以下「作業指針」)で規定されている。
登録までの流れを図示すると以下のようになる(「登録
さるまで」、願ダブクリ参照)。



しかし、この制度にも、①種類と地域の偏りがあり「顕
著な普遍的価値」の再定義や、偏り是正の動きがある。
②世界遺産の登録数に上限設定がない反面、その「顕著
な普遍的価値」を認めにくい物件や価値を裏支えするス
トーリーが理解しづらい物件が増えている、③景観や環
境の保全が義務付けられ、周辺開発との間で摩擦が生じ
る、④世界遺産は保全が目的で、観光開発促進は趣旨外
で、「世界遺産を守る持続可能な観光計画」作成是正の
動きなどの課題がある。



妻籠宿

● 日本の文化遺産保護制度 

それでは、日本の文化遺産はどうだろうか?日本国政府
による文化遺産保護制度は、制度の原型は明治時代に創
設、時代情勢を反映した改正を経て今日に至る。現在の
制度は1950年に文化財保護法の制定により規定(包括的
な制度は主要国では他に例がないとされる)。文化財保
護法が規定している天然記念物の制度は自然保護制度と
も隣接し、これを所管する環境省との間で調整が図られ
ている。文部科学省および文化庁が所管する制度の他に
も、文化遺産保護に関連する制度がある。

以上の2項を踏まえておく必要があるだろう。

さて、2015年1月、世界登録作業部会の成果踏まえ、

ネスコ世界遺産センタ及びイコモス専門家との再度意見
聴取を行い、以下の5つの集約見解をうけ公開している。

  1. 姫路城がすでに登録されているので、彦根市は姫
    路とは独自のコンセプト登録をめざし、「例外的」
    な文化的価値を示す必要がある。そのために、資
    産の「科学的・技術的」かつ詳細で緻密な分析を
    し、国内外の比較を深め、普遍的価値が彦根市の
    史跡および文化遺産のみによって「証明」できる
    ことを示す必要がある。単なる歴史描写や主観的
    な評価は、世界遺産登録プロセスに貢献しない。
    彦根市は、中世・近世城郭都市について、国内外
    の科学的・技術的比較研究を行い、城と関連資産
    の普遍的価値を抽出すべきである。国際比較には、
    ヨーロッパおよび韓国を入れるべきであろう (フ
    ランス、イタリアの建築専門家)。
  2. 城郭の比較研究は、歴史、建築学および美術史等
    の専門家から総合的に行うべきである。日本の城
    については、英訳された著書が多くあり、以前か
    らそれを読んでいた。彦根城は、軍事施設という
    より権力のシンボルとしての役割をはたしている
    ように思われる(フランスの城郭専門家)。
  3. コンセプトに対応する構成資産の分析保存管理
    を同時進行させ、集中して行う必要がある。
    登録に向けて必要な作業を貫徹させる勢いが必要
    (フランス・イタリアの専門家)。
  4. 日本の専門家および文化庁の意見を聞き、協力と
    言を得ながら、比較研究や資産分析を進めるべ
    きである(イタリアの建築専門家、フランスの城

    郭専門家)。そのためこれら専門家と海外の専門家
    の参加する準備会合を開くべき(イタリアの建築
    専門家)。
  5. 250年間安寧が続いた江戸時代における彦根藩の役
    割と城のシンボル的な役割や、寺社その他の文化
    的・精神的伝統を通した藩内社会的調和を築い
    た統治方法および文化を通した交流政策が注目さ
    れる(ユネスコ世界遺産センター)。


                            この項つづく

【エピソード】

     

観光産業の活性化なら「群・織豊徳政権時代」の文化遺
産として、リトライ展開(オール滋賀)した方が、①情
報交通・官民連携・住民福祉的側面の現実社会と、②文
化遺産(あるいは「文化資産」)保護、③持続可能な社
会とのトライアングルなバランスは取りやすいように思
えるが。


【脚注及びリンク】
-----------------------------------------------------  

  1. 田園都市 Wikipedia
  2. 世界遺産に登録されるまで|世界遺産検定 NPO法
    人 世界遺産アカデミー
  3. 世界遺産登録に向けた取り組み(2014年度)彦根市
  4. 高句麗平壌城の都市形態と設計 閔徳植、 国際日本
    文化研究センター学術リポジトリ
  5. 松本市の都市計画 松本市
  6. ひこにゃんがいてもダメ? 彦根城はなぜ世界遺産
    になれないのか 週刊朝日 2013年6月28日号
  7. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー前編 2007.03.02
  8. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー後編 2007.03.09
  9. 第1回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.05
  10. 2回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.07
  11. 第3回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.19
  12. 第4回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.26
  13. 第8次彦根市交通安全計画 2012,03.22
  14. Core Strategy (2013) - Milton Keynes Council
  15. "The New Towns: There Problems and the Future
    Department for Communities and Local Government,
    2002.11.21
  16. 日本エシカル推進協議会Japan Ethical Initiative-
    エシカル日本
  17. 明治期廃絶城郭の公園化について ―史跡の保存
    活用の前史として― 佐々木孝文
     2015.06.26
  18. 都市とは何か 都市計画なぜ必要か - 東北大学
    奥村誠  2015.10.15
  19. 和歌山市都市計画マスタープラン 和歌山市
    2017.01.12
  20. 和歌山市立地適正化計画 2016.12.22
  21. 日本型田園都市構想―イギリス田園都市と比較し
    京田辺市を見直す―2001.12.11 西村利也
  22. 田園都市とエソテリシズム 吉村正和 2004.03.05
  23. 田園都市論の現代的意義 中井検裕 家とまちなみ
    45、2003.7.8
  24. 住宅地計画論 1.ハワードの田園都市構想園都市
  25. 都市思想の二人の巨人、ジェイコブズとハワード:
    宮﨑洋司市
  26. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.06 28
  27. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  28. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  29. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 03
  30. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  31. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市 橋梁長寿
    命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  32. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  33. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主
    のまち創る-近世城下町彦根市本町地区の2
    例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画
    制度全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  34. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  35. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  36. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  37. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  38. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  39. 都市計画1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一
  40. 都市計画2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  41. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  42. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩
    波新書
  43. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  44. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  45. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  46. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  47. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  48. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市
  49. 彦根市新市民体育センタ整備基本計画 2016.10.31 
  50. 彦根市立図書館|簡易検索
  51. 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  52. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と展望
    2014.11.26
  53. アウガ Wikipedia
  54. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
  55. 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
  56. コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、
    青森から見る居住の自由 2016.11.08, Yahoo!ニュー
  57. <アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す 河北
    新聞 2016.01.28
     
         

-------------------------;------------------------ 

 


田園城郭都市構想 17

2017年02月07日 | 湖と城郭都市

1.ハワードの田園都市構想
2.田園都市論の現代的意義
日本型田園都市構想
4.和歌山市都市計画と学園城郭都市
5.近代ニュータウンの系譜
       -理想都市像の変遷-

5-4 イギリス:ニュータウン政策の新展開
5-4-3
ミルトン・キーンズの新たな成長


「ミルトン・キーンズ成長戦略
2031

ミルトン・キーンズの新たな成長・再生戦略は、①ニ
ュー
タウンの新たな拡張と既存コミュニティの再生を
関連づけつ
つ一体的に進めようとしていること、②都
市の拡張と再生を
通じてコンパクトで環境負荷の少な
い持続可能な都市への転
換を実現しようとしているこ
と、③新たな公共交通システム
の導入や近隣センター
の形成など都市インフラの改造を大胆
にすすめようと
していることなど、数多くの先進的な提案を含
んでい
る。今後の世界各国のニュータウン再生にも多くの示
を与えるものと言ってよい。

しかし既に述べたように、その後のイギリスでは2008
年の
リーマン・ショックの影響を受けて国の財政収支
が大幅に悪化
し、2010年に成立した新たな保守党政権
のもとで厳しい財政
運営(緊縮財政)が続けられてい
る※。そうした経済環境のもと
で、サステイナブルコ
ミュニティ・プラン(2003)など政府の
集中的な投資
を伴う計画が大幅に見直され、あるいは廃止され
るな
どの変化も現れている。ミルトン・キーンズを始め、
南東
部地域の成長エリアに含まれるニュータウンの拡
張や再生計
画も、その影響を受けざるを得ないであろ
う。

※ 新自由主義的緊縮財政からポスト・ケインズ主義

  的成長財政への転換し、「格差拡大×デフレ経済
  」脱却が大前提。


2013年7 月、Milton Keynes Council は「ミルトン・キ
ーン
ズ:コア戦略(The Milton Keynes Core Strategy)」
を決定した。
2010 年から2026 年を計画期間とするこ
の計画は、ミルトン・
キーンズ成長戦略の実現に向け
ての第1段階の法定計画とし
ての性格を有している。
計画は2005年に着手され、Milton
Keynes Partnership
当初これに参画していたが、その後、政
府の計画の変
更などによって、このコア戦略にも何度か修正が
加え
られている。

2013年に公表された「コア戦略」では 2010年から2026
年の間の住宅建設戸数は「少なくとも28,000 戸」とさ
れ、「成
長戦略」の計画からは大幅に縮小されている。
新たな公共交通
機関の整備等には触れられているが、
都市の拡張や既存コミュ
ニティの再開発については明
らかにされておらず、大幅に後退
した印象を受ける。
都市建設の計画がその時代の経済社会環境に影響され
るこ
とは、いつの時代にも避けられない。今後のイギ
リスの経済動
向とともにミルトン・キーンズの拡張・
再生計画の動向を注意
深く見守っていくこととしたい。
また、イギリスのニュータウ
ン計画の復活を心から期
待したい。

5-5 おわりに

わが国では、ニュータウン建設の意義や目的が単に住
宅・宅地の供給や、良好な居住環境
の形成にあるとい
うとらえ方が支配的であるように思う。それ故、もは
やニュータウンの時
代は終わったとする指摘も少なく
ない。しかし、近代ニュータウンの系譜を辿ってみれ
決してそうではないことが分かる。ニュータウンの
歴史は、新都市の建設を通じて社会を変
革し、理想社
会、理想都市を実現しようとする人類の挑戦の歴史で
あり、新しい価値創造の
歴史であった。

たとえば、近代ニュータウンの原点とも言えるロバー
ト・オーウェンのニュー・ラナークでの取り組みは、
労働者の居住環境の改善のみならず、教育を始めとす
る彼らの生活全般を改革しようとする社会改良実験で
あった。オーウェンの思想は、ボーンビルやポート・
サンライトなどのモデル工業村に継承され、「田園都
市」を実現させる原動力ともなった。また、シャルル・
フーリエのファランジュとファランテールの構想も、
資本主義社会の矛盾を乗り越える理想共同体の実現を
試みたものであった。

一方で、ウィリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動
やイギリスのドメスティック・リバイバル(住宅復興)
の運動から生まれた田園郊外は、「都会の中での田園
居住」という、それまでにない全く新しい生活様式を
誕生させた。そして、「近代家族」という新しい家族
による「モダン・ライフ」が実現した。同じ頃アメリ
カでは、フレデリック・ロウ・オルムステッドが、リ
バーサイドなどのデザインを通じて、後に「芝生文化」
と呼ばれるアメリカ特有の住文化、住宅地風景を誕生
させた。

エベネザー・ハワードの田園都市運動は、地域自主管
理の思想、協同の原則に基づく社会像をめざす社会改
良運動であるとともに、「都市と田園の結婚」という全
く新しい都市像を目指す都市計画運動であった。同時
にそれは、連携都市(social city)の形成を通じてロン
ドンの過密を緩和し、新しい都市圏構造を実現しよう
とする大都市圏の改造運動でもあった。そして、それ
は戦後イギリスのニュータウン政策に受け継がれた。

アメリカの田園都市運動から生まれた近隣住区論(C.A.
ペリー)とその実践モデルとして実施されたラドバーン
開発(C.スタイン、H.ライト)もまた、都市化によっ
て失われた近隣コミュニティの再生、アメリカの伝統
である小規模集団による直接参加型民主主義の再建と
いう社会改良運動の側面と、自動車時代にふさわしい
コミュニティ空間の実現という都市計画運動としての
側面を持つもので、後に世界の都市計画に大きな影響
を及ぼした。

さらに1920年代に起こった近代建築家の運動は、建築
家が歴史上初めて モニュメンタルな建築や宗教建築
ではなく、一般市民の住宅と居住環境を自らの創作活
動のテーマとして取り上げ、合理的、機能的な居住空
間と都市のあり方を追求した画期的な挑戦であった。

以来、(多くの失敗もあったが)ニュータウンはどの
時代にも、その時代の要請に応える新たな社会像、生
活像、空間像の実現を目指すパイオニアであり続けて
きた。それ故、その試みが絶えることがあってはなら
ない。日本の都市計画関係者には今後ともニュータウ
ンへの挑戦を続けてもらいたいと願っている。



こうして結ばれ、良き書き手と凡庸な読み手の旅路を
終える。さて、先を急ごう。

                 この項つづく
 

【エピソード】

    
 

毎週火曜日、パンの移動販売車がくるのでお気に入り
のパ
ンを買った時、この間の豪雪で、自宅に帰ったの
は深夜過ぎだった言う。彦根が渋滞が原因だったと。
「人の口には戸は立てられない」という言が葉が過ぎ
る。観光の最大のリスクはこのような風評被害である
ことを痛感する。インバウンドの過熱もいいが、「防
災都市・彦根」にはそれが要なのだと静かに思う。

【脚注及びリンク
----------------------------------------------------- 

  1. 田園都市 Wikipedia
  2. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー前編 2007.03.02
  3. 利用者が“便利”だと思えるパーク&ライド ECO
    JAPAN インタビュー後編 2007.03.09
  4. 第1回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.05
  5. 2回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.07
  6. 第3回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.19
  7. 第4回 ポストケインズ派経済学とは何か 佐々
    木啓明 2011.10.26
  8. 第8次彦根市交通安全計画 2012,03.22
  9. Core Strategy (2013) - Milton Keynes Council
  10. "The New Towns: There Problems and the Future
    Department for Communities and Local Government,
    2002.11.21
  11. 日本エシカル推進協議会Japan Ethical Initiative-
    エシカル日本
  12. 明治期廃絶城郭の公園化について ―史跡の保存
    活用の前史として― 佐々木孝文
     2015.06.26
  13. 都市とは何か 都市計画なぜ必要か - 東北大学
    奥村誠  2015.10.15
  14. 和歌山市都市計画マスタープラン 和歌山市
    2017.01.12
  15. 和歌山市立地適正化計画 2016.12.22
  16. 日本型田園都市構想―イギリス田園都市と比較し
    京田辺市を見直す―2001.12.11 西村利也
  17. 田園都市とエソテリシズム 吉村正和 2004.03.05
  18. 田園都市論の現代的意義 中井検裕 家とまちなみ
    45、2003.7.8
  19. 住宅地計画論 1.ハワードの田園都市構想園都市
  20. 都市思想の二人の巨人、ジェイコブズとハワード:
    宮﨑洋司市
  21. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.06 28
  22. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  23. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  24. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 03
  25. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  26. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市
    橋梁長寿命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  27. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  28. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主
    のまち創る-近世城下町彦根市本町地区の2
    例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画
    制度全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  29. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  30. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  31. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  32. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  33. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  34. 都市計画1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一
  35. 都市計画2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  36. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  37. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩
    波新書
  38. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  39. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  40. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  41. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  42. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  43. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市
  44. 彦根市新市民体育センタ整備基本計画 2016.10.31 
  45. 彦根市立図書館|簡易検索
  46. 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  47. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と
    展望 2014.11.26
  48. アウガ Wikipedia
  49. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
  50. 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
  51. コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、
    青森から見る居住の自由 2016.11.08, Yahoo!ニュー

  52. <アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す 河
    北新聞 2016.01.28
     
        

-------------------------;------------------------ 

 


田園城郭都市構想 16

2017年02月06日 | 湖と城郭都市

1.ハワードの田園都市構想
2.田園都市論の現代的意義
日本型田園都市構想
4.和歌山市都市計画と学園城郭都市
5.近代ニュータウンの系譜
       -理想都市像の変遷-

5-4 イギリス:ニュータウン政策の新展開
4-3 ミルトン・キーンズの新たな成長

「ミルトン・キーンズ成長戦略 2031

ここでは、20066 月に公表された「ミルトン・キーン
ズ・成長戦略2031The New Plan for Milton Keynes:Strategy
for
Growth to 2031)」の概要を紹介される


① 空間ビジョン・目標像

・より持続可能な未来を保証するためにライフスタイル
 の変化に対応し、個性とダイナミズムを保持し続ける
 象徴的な都市
・都市の中心部に大学を持ち、イノベーションとテクノ
 ロジーによって成長し続ける知識ベースの都市
・特色ある緑とランドスケープ、豊かな文化、教育、レ
 クリェーション活動、優れた生活質を享受できる都市
・既存のエリアの主要な改善と、これを補完する持続可
 能な都市の拡張によって、バランスのとれた成長を遂
 げる都市
・都市全体を結びつける安全で近代的、効率的な公共交
 通システムの実現

② 成長戦略・戦略的目標

・成長のスケール:2001~31 年の間に新たに現況都市
 域で35,900 戸(新規開発20,800戸、再開発15,100戸)、
 新たな拡張エリア(約1,860ha)で32,700 戸、全体で
 68,600戸の住宅を建設、うち30%はアフォーダブル住
 宅とする。

 注)2005 年Milton Local Plan 2001-2011 で既に約600ha
 の区域拡張が決定してる。この成長戦略ではこれに加
 えて、現在のMilton Keynes Borough の外側にニュータ
  ウン区域を約1,260ha 拡張することが提案されている。

・成長の焦点:グリーンフィールド開発より、既開発エ
 リアの活用を優先させること。都心部の再活性化を最
 大化し、本都市の広域的役割を維持・発展させること。
・アーバン・ルネサンス:既成都市地域でのローカルな
 ニ ーズを考慮した都市再生をすすめること。
・バランスのとれた成長:最も優先すべき既成都市地域
 の再生を阻害せず、これを補完するように、慎重に配
 慮された都市の拡張プログラムを計画すること。

・経済の繁栄:経済成長に向けて、特に知識ベース産業
 と創造的産業における新規雇用及び高度な技術を持つ
 労働力をともに拡大すること。

・住宅と雇用のバランス:より良い立地条件の場所への
 事業所用地の移転と立地の悪い用地の土地利用の転換、
 住宅と雇用のバランスを維持すること。

・持続可能なコミュニティ:都市再生エリア・都市拡張
 エリアの双方で、都市の成長にあわせながら、適切な
 社会的、文化的インフラを伴った住宅と就業機会を供
 給すること。

・持続可能な輸送システム:新しく改良された公共交通
 システムを導入し、これと新たな開発とを結合するこ
 と。公共交通の利便性の高いエリアに高密度開発を導
 入し、自動車交通への依存を低減、歩行と自転車利用
 を促進すること。

・ランドスケープ・田園環境の保全:グリーン・インフ
 ラ及び歴史的環境の保全と増進、各地区の景観特性や
 居住地の一体性を向上させるような計画を保証するこ
 と。

・コミュニティの個性の尊重:既存の居住地及びコミュ
 ニティの独自の性格やアイデンティティを維持するこ
 と。

・持続可能な開発:デザイン、持続可能な建設、エネル
 ギー効率に関する高水準のスタンダードを設定し、都
 市開発が環境の改善に結びつけられるようにすること。

※ この項目には「防災」という項目を入れる必要があ
  るだろう。

③ 空間計画の原則

・自然資産の保全と増進:リニアパークを始めとする戦
 略的な緑地構造を保全しつつ、拡張区域への連続的拡
 大を図り、さらに都市域外の自然資産とのネットワー
 クを形成する。また、重要なランドスケープ及び生態
 的特性を保全し、重要な生態系、自然景観の保全を考
 慮して都市の成長限界を設定する。

・成長と変化に向けての「Whole City」アプローチ
 次世代の都市建設は、成長と変化(growth and change
 を一体的にすすめる「全体論的(holistic)」な方法に
 基づくものとする。一体的で持続可能な居住地形成の
 ために、新たなコミュニティの建設と社会的、経済的、
 物理的に衰退したエリアの改善を同時に進める。

・都市の拡張
 新たな拡張エリアを既成都市の南東部、南西部に設定
 する。これらの区域の開発は格子状パターンによるも
 のではなく、約7,000 戸の近隣住区を構成単位とし、
 住宅、コミュニティ施設及び雇用機会を一体的に組み
 込んだ用途複合型のコミュニティとする。また、これ
 らのエリアを効率的かつ実現可能な公共交通によって
 都市センター等に結びつけることとする。新たな拡張
 エリアでは、幅広い社会的、経済的広がりを持つ居住
 者のミックスを実現するために、幅広い住宅タイプや
 規模、多様なスタイルとデザイン、様々な密度の住宅
 を組み込み、豊かな多様性、選択性を持つ住宅地を形
 成する。



都市再生エリア
 ニュータウン内で最も初期に建設され、現在では住宅
 の質、教育・健康サービス、雇用等の問題を抱え、高
 いレベルの貧困エリアを形成する地区を中心に都市の
 再生を進める。これらの地区の多くが都市の中心軸を
 形成するSaxon Street Corridor に沿って展開するため、
 このエリアを都市再生の最優先地区(Priority Corridor
 として位置づけ、公共交通へのアクセス、コミュニテ
 ィ施設、住宅・住環境等の飛躍的改善をすすめる。団
 地の再生を通じて各地区の個性とアイデンティティを
 つくりだすこと、近隣センターの計画と団地の再生に
 よって住宅タイプやスタイル、建物やスペースのデザ
 インの多様性を高めること、また持続可能なコミュニ
 ティの形成、公共交通の利用を促進するために交通ア
 クセスの容易なエリアの高密化を図っていくことを基
 本にこれらの地区の再生を進める。住宅の再開発とあ
 わせて、Priority Corridor 沿いで新たな近隣センターの
 形成を図る。新たな近隣センターは、これまでのロー
 カルなサービスに対してより広い圏域をカバーし、隣
 接するgrid square を結びつける役割を持つものとする。
 また従来に比べ、はるかに高いレベルの機能を備えた
 ものとする。

 場所の感覚とアイデンティティの強化
 全ての新たな開発は、人々に住み、働き、訪れる場所
 への親
しみを感じさせる明確な個性と場所の感覚を持
 つものとする。
特に重要なポイントは、近隣センター
 の機能とデザインを基本
的に改善し、人々の幅広いニ
 ーズに対応し、多くの人々を引き
つける個性豊かな場
 所を創りだすことである。

※ この項はしっくりいかない。彦根市民憲章というエ
  シカルコードをベースにた「近隣センターの機能と
  デザインを改善→人々の幅広いニーズに対応→個性
  豊かな場所を創りだす」とあるが、彦根城という観
  光地という強烈なアイデンティテイだけで多くの既
  存コミニティでのポジティブな独自のアイデンティ
  ティの形成はややもすれれば翳む。まして、財政難・
  超高齢化・少子化時代である。



交通ネットワークの形成
 高レベル、高品質のアクセスを、都市内外を通じて実
 現し、
公共交通と私的交通の適切なバランスを実現す
 ることは、成長
戦略における最も重要なテーマの一つ
 として位置づけられる。
鉄道網の強化:ミルトン・キ
 ーンズとオクスフォードを連絡
する東西鉄道の延伸に
 よって、地域間連携を強化し、同時に新
たな拡張エリ
 ア、業務ゾーンへの公共交通アクセスを確保する。

 公共交通システム:新たな都市の骨格を形成するPriori-
  ty 
Corridor 及び拡張エリア、再生エリアを連絡する主
 要道路
Strategic City Road)において、公共交通シス
  テムの改善を
集中的、かつ段階的にすすめる。当初段
 階にはバス輸送システ
ムの改善を行い、沿道における
 再開発、高密度住宅地の形成の
進展に合わせて、トラ
 ム等の軌道系輸送システムの導入を図る。

 道路網:格子状道路パターンを維持しつつ、公共交通
 を導入す
べき主要道路において、道路構造の改善をす
 すめる。また、道
路リザーブ用地の活用等によって、
 隣接する二つの地区を結び
つける近隣センターの形成
 をすすめ、沿道の活性化を図る。新
たな拡張エリアで
 は、格子状道路パターンを拡張するのではな
く、公共
 交通を含む主要道路によってこれらの地区が直接都市

 センターに結びつけられるように計画する。

 パーク&ライドの導入:公共交通の利用を高めるため
 に、新
たなパーク&ライド駐車場を交通結節点に設け
 る。

※ 自動車社会に政策対応、中央政府は常に後手に回っ
  てきた(貨物搬送車などの排ガス規制など)。また、
  交通事故も減ってはいない。「パーク&ランド導入」
  で、減少するのだろうか?上擦っているような感も
  しないわけはない。例えば、「童の登下校時間帯
  の自動車速度制限条
例制定」や「交通事故ゼロ市民
  運動
」などの是非の方が、安全・安心・環境配慮の
  視点から、よりインパクトがあり、優先度も高い。

 
彦根市道路交通事故のすう勢

                            この項つづく

【エピソード】

 
 
  

 

【脚注及びリンク】
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  1. 田園都市 Wikipedia
  2. 第8次彦根市交通安全計画 2012,03.22
  3. Core Strategy (2013) - Milton Keynes Council
  4. "The New Towns: There Problems and the Future
    Department for Communities and Local Government,
    2002.11.21
  5. 日本エシカル推進協議会Japan Ethical Initiative-
    エシカル日本
  6. 明治期廃絶城郭の公園化について ―史跡の保存
    活用の前史として― 佐々木孝文
     2015.06.26
  7. 都市とは何か 都市計画なぜ必要か - 東北大学
    奥村誠  2015.10.15
  8. 和歌山市都市計画マスタープラン 和歌山市
    2017.01.12
  9. 和歌山市立地適正化計画 2016.12.22
  10. 日本型田園都市構想―イギリス田園都市と比較し
    京田辺市を見直す―2001.12.11 西村利也
  11. 田園都市とエソテリシズム 吉村正和 2004.03.05
  12. 田園都市論の現代的意義 中井検裕 家とまちなみ
    45、2003.7.8
  13. 住宅地計画論 1.ハワードの田園都市構想園都市
  14. 都市思想の二人の巨人、ジェイコブズとハワード:
    宮﨑洋司市
  15. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.06 28
  16. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  17. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 26
  18. 近代ニュータウンの系譜―理想都市像の変遷-、
    佐藤健正、2016.07 03
  19. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  20. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市
    橋梁長寿命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  21. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  22. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主
    のまち創る-近世城下町彦根市本町地区の2
    例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画
    制度全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  23. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  24. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  25. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  26. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  27. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  28. 都市計画1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一
  29. 都市計画2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  30. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  31. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩
    波新書
  32. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  33. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  34. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  35. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  36. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  37. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市
  38. 彦根市新市民体育センタ整備基本計画 2016.10.31 
  39. 彦根市立図書館|簡易検索
  40. 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  41. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と
    展望 2014.11.26
  42. アウガ Wikipedia
  43. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
  44. 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
  45. コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、
    青森から見る居住の自由 2016.11.08, Yahoo!ニュー

  46. <アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す 河
    北新聞 2016.01.28
     
       

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