ナガエツルノゲイトウの繁殖

2016年11月17日 | 日誌

 

 

【ナガエツルノゲイトウ駆除運動】



May. 6, 2016

琵琶湖での大量繁茂が課題になっている特定外来生物の
ナガエツルノゲイトウの話。長浜市湖北町海老江や竹生
島など北湖の北部にも拡大していることが、3月1日の
琵琶湖外来水生植物対策協議会で報告された。繁殖力が
旺盛で、水路や農地への拡大も懸念されることから、協
議会では駆除を急ぐことを確認している(京都新聞 2016.
3.2)。



Video ID segment (2-3 minutes


滋賀県によると、ナガエツルノゲイトウは2004年に
彦根市薩摩町の神上沼で初確認された。これまでは、琵
琶湖東岸は同市の矢倉川、西岸は高島市安曇川町北船木
がそれぞれ分布の北限だったが、15年度には東岸側は
長浜市の海老江や豊公園、南浜、早崎、竹生島、米原市
の蓮池で確認された。西岸では高島市の藁園や針江、饗
庭でも見つかっている。

同社の記事によると、生育規模は蓮池で約1360平方
メートルに広がっているが、他は人手で駆除が可能な範
囲にとどまり、分布域の拡大について、県自然環境保全
課は「南米原産種だが、琵琶湖の水温に順応している。
近年の温暖化も繁茂に寄与していることは否めない」と
の見解である。

北湖では、高島市や米原市で同じ特定外来生物のオオバ
ナミズキンバイも確認されている。このため、駆除など
の対策を協議する同協議会に彦根、長浜、高島、米原4
市も参加することが決まっている。この日の協議会では、
参加者から「刈り取った水草を焼却前に乾燥させる場所
の確保に協力してほしい」「水草の特性を広く県民に知
ってもらうことが必要だ」などの意見が出されている。

これを受け、今月16日には、下記要領にて彦根市宇曽
川でナガエツルノゲイトウの駆除作業見学会が行われて
いる。

①日時:11月16日(水)9時~
②場所:彦根市宇曽川  唐崎橋西詰北側(彦根市日夏町
    地先、荒神山公園東側)
③主催:琵琶湖環境部  自然環境保全課  生物多様性戦
    略推進室  
④内容 彦根市宇曽川でもナガエツルノゲイトウが繁茂
    しており、琵琶湖に流れ出て分布が拡大するこ
    とを阻止を目的にび機械による駆除作業を行う
    と同時に、人力では困難な個所を機械で駆除す
    る様子を見学し、専門家による外来水生植物の
    特徴や対策についての解説とボランティアの方
    々とともに人力による駆除作業を実施


Wikipedia

● ナガエツルノゲイトウ 
  
Alternanthera philoxeroides

ナデシコ目・ヒユ科に分類される多年草の一種。南アメ
リカ原
産で、世界中に外来種として定着している。南ア
メリカを原産地とする。
アメリカ、オーストラリア、ニ
ュージーランド、リビア、日本、台湾に移入分布。
 

高さ0.5~1.0メートル以上で、太さ4ミリメートル
ほどの茎は中空となる。葉は対生で、わずかに細かい毛
のような鋸歯が確認できる。花期は4-10月で、白色の花
を咲かせる。

日本での最初の定着記録は、69年の兵庫県尼崎市のも
のである。観賞用の水草として流通していた本種は、本
州以南の千葉県、神奈川県、静岡県、滋賀県、京都府、
大阪府、兵庫県、徳島県、香川県、福岡県、佐賀県、熊
本県、鹿児島県、沖縄県といった広い範囲に分布が拡大
中。また、アメリカでは1897年にアラバマ州で初め
て確認。

在来種の植物と競争するほか、水面上にマット状に繁茂
することで水流を停滞させたり、船の通行を妨げたりす
る。そのため、世界中で侵略的な雑草となる。日本では
外来生物法により特定外来生物に指定。
本種の防除対策
として、アメリカでは60年代頃からアザミウマなどを
利用した天敵導入が行われている。


 

       

●会員の皆様へ

ご健勝のこと何よりです。小生は腰痛の再発ということ
で、朝
のお勤めと腕立て伏せ(10回/回)だけは欠か
さずやってお
ります。たかが腕立て伏せと考えていまし
たが、何の、スクワ
ット同じです。ゆっくりと時間をか
け10回はそれはそうとなもの
で、簡単にでき奥が深い
と感心しております。


前置きはここまでとして、恒例の新年会の準備の季節と
なりま
した。つきましては、ご意見と近況をお寄せいた
だければ幸甚
の次第です。

                    幹事敬白 
 

【脚注及びリンク】
-----------------------:------------------------
 
  

  1. 外来水生植物対策協議会 滋賀県
  2. ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例
    滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課生物多様性戦
    略推進室 編
  3. 彦根市宇曽川でナガエツルノゲイトウの駆除作業
    学会 滋賀県 2016.11.9
  4. 宇曽川清掃活動・外来植物除去活動 彦根市 2016.
    9.29
  5. ナガエツルノゲイトウ駆除大作戦 in 宇曽川 2016.
    5.6
  6. ナガエツルノゲイトウ / 国立環境研究所 侵入生
    物データベース
  7. ナガエツルノゲイトウ駆除 - 流域(広域)活動ネ
    ットワーク 2010.11.20 

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コンパクトシティ事例研究 Ⅲ

2016年11月14日 | 湖と城郭都市

 

  

● 実現しなかったイメージ

インナーの中心となる青森駅前には、公共投資によって
シニア向け分譲マンションやホテルなどが次々と誕生。
老朽化した駅前生鮮市場の再生事業として1980年代
から計画が進んでいたアウガも、コンパクトシティ化の
一端を担う形で185億円をかけて01年に開業。来館
者数は年間600万人を超えるなど活況を呈したが、売
上げは予想の半分以下である。これに対し、佐々木元青
森市長は、景気の低迷で開業前にキーテナントが撤退し
たのは大きな痛手でしたが、他にも要因はある。そもそ
も当初はアウガ単体ではなく、駅前の複数の再開発プロ
ジェクトと連携して街全体を活性化する計画だったとい
う。

アウガを含む駅前の再開発エリアを中心にまずインナー
の暮らしやすさを向上させ、除雪が困難になった郊外の
お年寄りには街中へ住み替えていく。そして、お年寄り
が移住して空き家になったミッドエリアの住宅には、フ
ァミリー世代の居住を促し、そうやって少しずつ街を小
さくしていくコンパクトシティをイメージしマスタープ
ランが計画されたものの、思惑通りには進まなかった。



09年、道半ばで佐々木氏は市長選に落選。次期市長の
下で再開発計画は白紙撤回され、青森市のコンパクトシ
ティ構想は頓挫する。コンパクトシティの本質は、中心
街の活性化という小さい話じゃなく、いかに人々が暮ら
しやすい街をつくるということ。それは将来的な雇用の
創出も視野に入れた長期的な取り組みであった。あった
が、背景として市の財政悪化事情(これは全国的に共通)
があるため頓挫したと考えた方が自然であろう。

● 全国に失敗事例はごまんとある

役所主導の再開発が失敗した例はアウガだけではない。
例えば佐賀市の中心市街地で98年に開業した商業施設
「エスプラッツ」。わずか8年で運営会社が倒産し、巨
大な空き家」が市の中心部に長らく存在するという異常
な状態となった。

また、秋田市の中心部で12年7月に開業した「エリア
なかいち」でも、総合食品売り場の運営会社が売上目標
の未達を理由に開業から2年足らずで撤退。その後も撤
退が相次ぎ、テナントの大幅な入れ替えを迫られている。

共通しているのは、アウガの例が示すように商業施設と
しての採算性の見込みに甘さがある。アウガ再生の報告
書は「非現実的な事業計画をベースにスタートし、
それ
が現在の苦境の主因となっている可能性がある」と
指摘
されている(「西武も逃げ出した青森駅前再開発ビ
ルの
今」日経ビジネスオンライン 2016.01.27)。

また、街中は家賃も駐車場も高く、土地や家を買うこと
もま
まならない。住めるのは金持ちだけで、普通の年寄
りは無
理。車があれば買い物にも困らないし、そもそも
60年以上暮らした場所を離れるなんて考えられない。
という市民感情が根強く反映されている。自治体の都合

より自らの生活を優先するのは、市民にとって当たり前。
中に住む合理性が見出せないかぎり、人はこれからも
市内の空洞化に歯止めがかかることはないだろう。



● 失敗しない方法

しかし、経済、財政制約に
、ハード整備などで広がった
都市を小規模化するのに多額の投資をして開発すること
は、短期で、経済的/財政的に評価できるものではない
ことも事実。この矛盾解決には、例えば、現在の税制を
見直し全国の自治体のキャッシュフローを変える(=自
治体の財政基盤強化)ことが基本的な方策の1つである。
もっとも、この構造改革を実現するには政治パワーを要
す。

また、莫大な予算を必要とする事業を行わず、子育て支
起業支援などを手厚くすることで、街を活性化する
ことは可能、ハコモノに頼らない、知恵と工夫による街
づくりこそ、人口減少時代に求められているとの方法も
魅力的だ(日経ビジネス特集「活力ある都市ランキング
」2016.01.25)。

開業率1位、福岡市が起業しやすいワケ

● 計画外の地域を選ぶ「居住の自由」

だがしかし、コンパクトシティには課題が山積していると
いう。郊外から中心部への住み替えはコンパクトシティ
化の柱の一つだが、居住誘導策は、憲法22条が認める
「居住、移転の自由」への介入との見方も可能であり、
どの自治体も即効性のある施策を打ち出せていない。そ
れどころか、いまなお“コンパクト”と反対の動きであ
る市街地の拡大は止まっていない。現実的に、街を面的
に小さくすることは容易でない。その事例として、
山梨
県の2000~10年の居住地域の変遷を示すと下図の
ようになる。山深い地区にも居住エリアが広がり、他都
市でも同様の傾向が見られると言う(「コンパクトシテ
ィはなぜ失敗 するのか 富山、青森から見る居住の自
2016.11.08, Ya hoo!ニュース
」)。

そして、消滅する集落がある一方、そのすぐそばに新し
い住
宅地が出現するケースもある。もし文字通りに街を
コンパクト
にするのであれば、強制力を伴う居住制限区
域を設けるなど
、思い切った施策が必要になるとした上
で、今後は(1)すでにある社会資本の有効利用によっ
て(2)住民が付加価値の高い仕事に就ける仕組み作り
をするのが最優先だと指摘している。そうすれば、地域
に住む1人あたりの経済的な豊かさを実現すれば、たと
え人口が減って行政サービスが行き届かなくなっても、
地域でお金を出し合ってコミュニティバスなどインフラ
を維持することもできる。物理的に街をコンパクトにで
きない以上、地域の豊かさを向上させる施策にももっと
目を向けるべきだと提言する(同上)。


そして、都市のコンパクトシティ化はすでに国策的な色
を強め
ている。政府は14年、都市を「都市機能誘導区
域」と「居住誘導区域」に分け、区域外の開発を抑制す

る「立地適正化計画」の導入を決めるが、これは、国が
「理論としては完璧」なコンパクトシティ政策を急ぐの
は、将来的な「居住制限」への布石、そうすると、自ら
高いインフラコストを払ってでも愛着のある土地に住み
続ける「居住の自由」を取るのか、行政サービスの行き
届く居住推奨地区で集住するか。選ばなければならない
と結んでいる(同上)。

                     
この項了

【エピソード】 

    
     
 

●会員の皆様へ

ご健勝のこと何よりです。小生は腰痛の再発ということ
で、朝
のお勤めと腕立て伏せ(10回/回)だけは欠か
さずやってお
ります。たかが腕立て伏せと考えていまし
たが、何の、スクワ
ット同じです。ゆっくりと時間をか
け10回はそれはそうとなもの
で、簡単にでき奥が深い
と感心しております。


前置きはここまでとして、恒例の新年会の準備の季節と
なりま
した。つきましては、ご意見と近況をお寄せいた
だければ幸甚
の次第です。

                    幹事敬白 
 

【脚注及びリンク】
-----------------------:------------------------
 
  

  1. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  2. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市
  3. 橋梁長寿命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  4. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  5. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主
    導のまち創る-近世城下町 彦根市本町地区の2
    例の場合-(これからの都市づくりと都市計画
    制度 全国市長会) 中島一 2005.05.09
  6. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  7. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  8. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  9. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  10. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  11. 都市計画-1 日本の都市計画制度の概要 大谷英
       
  12. 都市計画-2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  13. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  14. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩
    波新書
  15. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  16. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  17. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  18. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  19. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  20. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市 
  21. 彦根市新市民体育センタ整備基本計画 2016.10.31 
  22. 彦根市立図書館|簡易検索
  23. 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  24. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と
    展望 2014.11.26
  25. アウガ Wikipedia
  26. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
  27. 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
  28. コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、
    青森から見る居住の自由 2016.11.08, Ya hoo!ニュー
  29. <アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す 河北新
    2016.01.28

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コンパクトシティ事例研究 Ⅱ

2016年11月13日 | 湖と城郭都市

 

 

● 『14歳の挑戦』の富山県に注目

先回は、路面電車整備と環境調和をコアとした富山市の
中心市街地活性化基本計画」の成果過程を俯瞰し、こ
の彦根市では前者の公共交通手段(ハードウエア)は、
湖岸道路・国道8号線とを含め整備は完了しており、バ
リアフリーや省エネ・再生可能エネルギーや自動車の環
境調和的側面でのハード面の拡充整備を残し、あとは、
アクセス人数や利用効率向上といったソフト面での整備
拡充を残す。付け加えるとすればJR彦根駅東地
区の開
発計画の見直し
(事業理念・ビジョン・戦略・ロードマ
ップ)であろう。

 Wikipedia

ところで、富山県は 県内の中学2年生13・14歳を
象に富山県内で職場体験学習事業を展開。中学生に職
体験させ、さまざまな経験を積むことを目的に行われ
いる。99年度から富山県内で始まり、現在では富山
内35の全ての中学校2年生が参加する。「中心市街
地の活性化
」を「街づくりは、人づくり」を核心とすれ
まさに、少子化も超高齢社会も所得増進もすべては、
こに収斂されるのではないか、『武士のやばせの舟は
速くとも急がば回れ瀬田の唐橋』と詠われるではないか
と膝を打つ。

【コンパクトシティ事例研究Ⅱ:青森市】


さて、コンパクトシティ政策にまつわる明らかな「失敗」事例と
して青森市が挙げられている(「コンパクトシティはなぜ失敗
するのか 富山、青森から見る居住の自由」2016.11.08, Ya-
hoo!
ニュース)。その典型が、01年に開業した再開発ビ
ル複合施設「アウガ」。77年、青森商工会議所が青森
地域商業近代化実施計画を策定。80年代、ダックシテ
ィ(現:さくら野百貨店)、その後西武百貨店が、資本
参加の松木屋の老朽化にともなう移転改装も兼ねキーテ
ナントとして開業する予定。ダックシティの親会社のマ
イカル(現イオンリテール)が出店を断念、西武百貨店
は出店を辞退。01年1月開業、地下に鮮魚市場、地上
4階までが商業施設、5~8階は図書館などの公共施設
が入居する複合施設である。

開館以降、多くの来館者を集めたアウガだが、売上げは
初年度から赤字、その後も慢性的な赤字経営が続き、16年、
運営母体の第三セクターが事実上の経営破綻。ハコモノ
政の典型的な失敗プロセスをたどり、責任を巡って副市長
と市長が相次いで辞任するなど、市政を巻き込む大問題
とな
っている。

中心街活性化の象徴だったアウガの失敗は、コンパクト
シティ政策そのものを失敗と見なす根拠となったが、佐
々木誠造元青森市長は、一つのビルの失敗が都市政策と
同列に語られるのはおかしい。アウガの問題はコンパク
トシティ政策とは切り離して考えるべきと反論。約30
万人の人口を擁する青森市は、富山市と同じく郊外化の
問題に悩まされ、年間降雪量6.8メートル(30年間
の平均値)の豪雪都市で、除雪コストは年間30~40
億円積雪による交通網麻痺や住宅損壊を防ぐには、効率
的に除雪ができる「集住」が合理的というのがその根拠。

● 実現しなかったイメージ

99年にまちづくりに活かし、まず、市域を「インナー
」「ミッド」「アウター」の3エリアに区分。インナー
に商業・行政・居住機能を集め、ミッドには居住・近隣
商業機能、アウターには農地・自然を配して宅地開発や
大型店の出店を規制する計画を立てる。

                   この項つづく 

【エピソード】 
    
     
 

●会員の皆様へ

ご健勝のこと何よりです。小生は腰痛の再発ということ
で、朝
のお勤めと腕立て伏せ(10回/回)だけは欠か
さずやってお
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たが、何の、スクワ
ット同じです。ゆっくりと時間をか
け10回はそれはそうとなもの
で、簡単にでき奥が深い
と感心しております。


前置きはここまでとして、恒例の新年会の準備の季節と
なりま
した。つきましては、ご意見と近況をお寄せいた
だければ幸甚
の次第です。

                    幹事敬白 

【脚注及びリンク】
-----------------------:------------------------
 
 

  1. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  2. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市
  3. 橋梁長寿命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  4. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  5. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主導
    のまち創る-近世城下町 彦根市本町地区の2例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画制度 全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  6. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  7. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  8. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  9. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  10. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  11. 都市計画-1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一   
  12. 都市計画-2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  13. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  14. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩波
    新書
  15. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  16. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  17. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  18. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  19. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  20. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市 
  21. 彦根市新市民体育センター整備基本計画 2016.10.31 
  22. 彦根市立図書館|簡易検索
  23. 中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  24. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と
    展望 2014.11.26
  25. アウガ Wikipedia
  26. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP
  27. 青森市 都市計画マスタープラン 公式HP
  28. コンパクトシティはなぜ失敗 するのか 富山、青
    森から見る居住の自由 2016.11.08, Ya hoo!ニュース

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コンパクトシティ事例研究Ⅰ

2016年11月11日 | 湖と城郭都市

 

【コンパクトシティ事例研究Ⅰ:富山市】

戦後の人口増加と成長のもと、居住地域はいたるところ
に広がった。だが、人口が減少する昨今、都市機能や居
住地域をコンパクトにまとめる行政効率の良いまちづく
り「コンパクトシティ」政策が各地で進められている。
多くの自治体で巨費を投じられているものの、その効果
には賛否両論が尽きない。コンパクトシティ政策の問題
とは
何か。先駆的に取り組んできた富山市を先進事例と
して、
人口減少時代の都市のあり方を考える。



中心市街地活性化制度本計画

● コンパクトシティとは何か

コンパクトシティとは、都市機能が高密度にまとまり、
徒歩や公共交通での移動がしやすい都市形態のこと。コ
ンセプトは1970年代の米国で、行き過ぎた郊外化へ
の反省から生まれたとされている。日本では2005年
頃から注目を集めるようになる。

都市をコンパクト化すれば、郊外に広がった商業・居住
エリアから空洞化した中心街に活気を取り戻せる上、イ
ンフラ維持管理などの行政サービスも効率化できる。そ
のためコンパクトシティ政策は、秋田県秋田市、栃木県
宇都宮市、新潟県長岡市など多くの自治体で再開発のテ
ーマに掲げられていく。

背景には、政府による強力な後押しがある。国は06年、
自治体が定める「中心市街地活性化基本計画」のうち、
認定した計画に交付金や税の特例を適用する形で、自治
体のコンパクトシティ化を支援し始めた。認定数は累計
136市200計画に上る。

今年7月、総務省が行った「地域活性化に関する行政評
価」で、「中心市街地活性化基本計画」は評価対象とし
た44計画のうち目標を達成できた計画が「ゼロ」と判
明。他の地域活性化手法と目標達成度に明らかな差異が
あることを重く見た高市早苗総務相が、関係省庁に改善
を勧告する事態となっている。


富山市ガラス美術館の入る複合施設「TOYAMAキラリ」

● なぜ注目したのか 

富山市の市街地は1970~2010年までの40年間
で約 2.1倍に拡大。一方、人口は05年をピークに減
少へ転化した。現在約42万人を抱えるが、人口密度は
全国の県庁所在地で44位の1平方キロメートルあたり
337人(新宿区は1万8300人)まで低下。激しい
郊外化が進んでいる。

市の試算(04年)では、郊外化で人口密度が今の半分
にまで低下すると、住民1人当たりの道路や下水道の維
持更新費は2倍になる。
人口減少などで税収が減る中、
街のすみずみまで道路や学校をこれまでと同じように維
持管理していくのは無理があります。また、人が減った
ことでスーパーや病院、公共交通などが撤退すれば、暮
らし自体も困難になる。コンパクトシティはそれらの諸
問題を解決の処方箋になると担当職員が答えている(「
コンパクトシティはなぜ失敗するのか 富山、青森から
見る居住の自由」2016.11.08, Yahoo!ニュース)。



LRT環状線富山駅/JRから屋外に出ずに乗り換えが可能

こうして富山市はコンパクトシティ化へと舵を切った。
07年には、国が認定する「中心市街地活性化基本計画」
の第1号になる。
市は計画の中で、まず、LRT (次世代
型路面電車:Light Rail Transit)
)な
どの公共交通を再整備
し、駅前や中心街を再開発によって活性化しながら、散
らばった居住エリアをゆるやかに中核拠点に寄せる意図
をもつ。
そうした取り組みの結果、LRT全線の1日平均
乗車人数は大幅に増えたという。中心市街地への転入人
口も毎年プラスになっている。コンパクトシティ政策の
成果は着実に上がっている。

だが、中心部の景観はきれいになり、街が活性化してい
る実感はありません。通りを一本外れれば、シャッター
街や空き家が並んでいますから。LRTは年寄りには便利
だと思うが、若い世代は今でも車移動中心に変化はない。
たしかに、昔は人の頭で前が見えないほどの人出で賑わ
って
いた市中心部の商店街に、その面影はない(彦根市
同様である(「キャッスルロート夢京橋」は観光客の
影響で賑わっているがこれは例外)。



富山市郊外部のショッピングモール

そのことを踏まえ、
富山市のコンパクトシティ政策は郊
外の暮らしを否定するものではなく、あくまでも無秩序
な郊外の拡大を抑止し、活気ある中心街と公共交通網を
軸に街に人や企業が集まる流れを生むことが目標であり、
まちづくりの結果が見えるまでにはそれなりの年月が必要。
公費も含む巨額の投資コストに見合う効果も含め、コンパク
トシティの成否の判断はまだ早い、というのが富山市の見解
である。

ここで、富山市のLRT (次世代型路面電車:Light Rail Transit)
に対応するのは近江鉄道であり、近江鉄道、JR西日本との
利便性への再考と投資計画が課題となる。
 
                             この項つづく

【エピソード】 
    
     

 

 

 

【脚注及びリンク】
-----------------------:------------------------
 
 

  1. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  2. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市
  3. 橋梁長寿命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  4. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  5. 「地域資源・交通拠点等のネットワーク化による
    国際観光振興方策に関する研究」国土技術政策総
    合研究所 プロジェクト研究報告 2008.05.21
  6. 「歴史まちづくりのてびき(案)」ISSN 1346-73
    28 2013.11.13
  7. 歴史まちづくりの特性の見方・読み方 国土技術
    政策総合研究所 2013.04.11
  8. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主導
    のまち創る-近世城下町 彦根市本町地区の2例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画制度 全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  9. List of cities with defensive walls Wikipedia
  10. ヨーロッパ100名城 Wikipedia 
  11. 中国の城郭都市 : 殷周から明清まで 愛宕元著
  12. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  13. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  14. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  15. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  16. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  17. 都市計画-1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一   
  18. 都市計画-2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  19. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  20. 「協働的プランニング」の都市計画理論 Patsy He-
    aley ,“Collaborative Planning”2010.02.13
        
  21. 第4回 リスク社会論 ベック・ギデンズ・ルーマ
    ンの「リスク」論(現代都市文化論演習 2009)筑
    和 正格 2010.05.25
     
  22. ビフォア・セオリ 現代思想の<争点> モダンと
    ポストモダン 慶應義塾大学出版会|人文書
     
  23. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩波
    新書
  24. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  25. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  26. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  27. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  28. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  29. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市 
  30. 彦根市新市民体育センター整備基本計画 2016.10.31 
  31. 彦根市立図書館|簡易検索
  32. 日中心市街地の活性化に関する法律 Wikipedia
  33. 富山市におけるコンパクトなまちづくりの進捗と
    展望 2014.11.26
  34. 富山市 人と環境に優しいまち 公式HP

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公共財の維持と図書館 Ⅱ

2016年11月08日 | 防災と琵琶湖

● 彦根市民の図書機能とは

事例:図書館の民営化で地方都市の再生

カルチュア・コンビニエンス・クラブは図書館内で、年
間612万円の使用料を払って書店とCD・DVDレン
タル店、コーヒーショップ(スターバックス)を運営し
ているが、収支報告には含まれない。CCC社員で武雄
市図書館の宮地康志マネジャーは「詳細な額は公表でき
ないが、民業部門は黒字。ただ、図書館運営の赤字を埋
めるまでには至っていない。
市図書館の15年度の来館
者は72万8242人。14年度の80万736人、13
年度の92万3036人と比べて2年連続で減少し、リ
ニューアル時のブームは落ち着いてきている。担当者
は、
赤字は解消できなかったが、蔵書購入費は増やし、イベ
ント充実にも努めている。サービスを落とさず、経費節
減に努めて黒字転換したいと話している。このように社
会実験の最中にありその成果は今後次第ということにな
る。

● 選書の重要性

そもそも図書館の本来の役割って何なのか?日本の図書
館法では、(1)必要な資料を収集。(2)整理・保存・
公開。(3)教養や生活を豊かにすることにあり、この
「必要な資料の収集」――「選書」と呼ばれるその地域
にとって本当に買うべき本は何なのかを長期的な視点で
考えるの仕事――蔵書の数よりも、その中身が大切が重
要となる。その地域にしかないような歴史資料や高価な
書籍は、市民が自分ではなかなか買えないし、見る機会
も限られるが、図書館であればその役割を担える。その
意味で、武雄市の図書館が提起した問題は、その図書館
にふさわしい選書の重要性を浮き出したとも考えられる。

● 深刻な出版不況

また、本が売れないので、図書館で本を貸し出すのを一
定期間遅延して欲しいという市場圧力がある中どう折り
合いを付けていくのか?これには妙案がないが、図書館
が地域の人たちの交流の場であったり、文化活動の場で
あったり、その機能は多様。また自治体にとっては、街
の再開発計画の中心施設になっているところもあり、自
分の街の図書館をどういう機能を持った図書館にしてい
くのか長期的な見通した議論が必要とされている。



● 社会インフラとしての図書館


このように、近年の公共図書館の利用者は、読書のみを
目的としているとは限らず、無料のWi-Fiやネット接続さ
れたPCが目的の人もいれば、日本でいう高卒認定試験に
あたるGEDの受験に来る人、履歴書を作成して職探しを
する人など、さまざまな目的で図書館が利用されている。
ある米国の研究所は、図書館に求める設備・サービスを
調査結果を発表――回答者の90%が「もし図書館が閉
鎖するとコミュニティに影響を及ぼす」と言い、63%
は「その影響は深刻」とも回答しているという。

また、日本でプリツカー賞を5度受賞する建築家の伊東
豊雄は、東日本大震災以降、被災地で積極的な活動を行
っているが、「震災後に地方公務員が図書館を『文化的
避難所』として素早く再開した」と話している。また、
社会学者のエリック・クリネンバーグは「図書館のよう
な社会的インフラに誰でも訪れられるように設備や状態
を整えなくてはならない」との発言もある。同氏は「
市の復興力」は輸送システム・インフラ・通信網以外に、
公園や図書館などの整備度によって計測することができ
るとも話している。

このように、図書館が長期的かつ文化的目標に沿って進
むべきか活発な市民・住民の議論の深まりが「図書館行
政」のドリブンであると考える。

                     この項了

【エピソード】 
    
     

● 図書館の思い出  



大阪市立曾根崎小学校図書室

現在は再開発で廃校となっているが、当時の校内の図書
は低学年と高学年との2室と洒落たれた立派な図書室
があ
り、静寂な空間で図書棚の絵本を手に取り夢を膨ら
ませていた鮮やかな記憶
が残る。わたの好奇心はこの部
屋で育まれていく。

大阪市立中央図書館

中学生になり西区の南堀江に転居すると、近くの中央図
書館を利用することになる。ここは、
戦争によって大き
な被害を受け、その機能を失っていましたが1946年
に市立精華小学校に育英図書館として復興し、50年に
桜宮公会堂に移転、52年には天王寺公園の中に移り、
桜宮図書館を分館とする。戦争によって着工中止されて
いた中央図書館が市政70周年記念事業として建設、61
年に、西区北堀江に日本の最高水準の図書館として開館。
その後、一区に一図書館を目標に市民が気軽に利用でき
る図書館を建設。96年に全面的に建替、地下6階地上
6階の日本最大級(貸し出し冊数、延床面積等)の公立
図書館としては、図書館に生まれ変わる。図書館で真新
しいインクに匂いの新聞が「キューバー危機」(62年
秋)を報じていたことが強烈な思い出として記憶に残っ
ている。



大阪府立中之島図書館

中高生になると受験勉強と称し仲間(主に三人連れ、市
立図書館は主に一人)と中之島一丁目にある府立中之島
図書館に通うことになる。ここは1904年に「大阪図
書館」として開館、50年天王寺分館を(現大阪府立夕
陽丘図書館)建設、74年「大阪府立中之島図書館」名
称を変更している。中之島図書館が国の重要文化財に指
定。2004年から、中之島図書館はビジネスマンに様
々な情報を提供する「ビジネス支援サービス」を開始。
別館では、関西大学が法科大学院のサテライト教室とし
て「リーガルクリニック」授業を開講し、大阪府立大学
大学院看護学研究科及び同総合リハビリテーション学研
究科が社会人向けにサテライト大学院を開講している。

ここは、夕暮れの御堂筋とペギー葉山の「学生時代」の
歌とともに仲間と一緒に帰宅するイメージとして思い出
として残る。

 

【脚注及びリンク】
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  1. 「私の住む開出今」へようこそ 開出今の歴史
  2. 彫刻家 清水九兵衛 Wikipedia
  3. 橋と欄干
  4. 橋梁維持管理技術の現場検証・評価の結果 国
    土交通省
  5. 平成 28年度 主要事業 彦根市
  6. 都市づくりの基本方針(全体構想) 彦根市
  7. 橋梁長寿命化修繕計画による対策橋梁について
    滋賀県
  8. 彦根市都市計画道路網見直し検討調査
  9. 「地域資源・交通拠点等のネットワーク化による
    国際観光振興方策に関する研究」国土技術政策総
    合研究所 プロジェクト研究報告 2008.05.21
  10. 「歴史まちづくりのてびき(案)」ISSN 1346-73
    28 2013.11.13
  11. 歴史まちづくりの特性の見方・読み方 国土技術
    政策総合研究所 2013.04.11
  12. 「まちづくりはひとづくり」をめざし 市民主導
    のまち創る-近世城下町 彦根市本町地区の2例の
    場合-(これからの都市づくりと都市計画制度 全
    国市長会) 中島一 2005.05.09
  13. List of cities with defensive walls Wikipedia
  14. ヨーロッパ100名城 Wikipedia 
  15. 中国の城郭都市 : 殷周から明清まで 愛宕元著
  16. 中国城郭都市社会史研究 川勝守 著 汲古書院
  17. 都市計画の世界史、日端康雄 講談社現代新書
  18. ドイツ流 街づくり読本  水島信
  19. 続・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  20. 完・ドイツ流 街づくり読本 水島信
  21. 都市計画-1 日本の都市計画制度の概要 大谷英一   
  22. 都市計画-2 都市の歴史と都市計画 大谷英一
  23. 都市計画の理論 系譜と課題 高見沢実編集
  24. 「協働的プランニング」の都市計画理論 Patsy He-
    aley ,“Collaborative Planning”2010.02.13
        
  25. 第4回 リスク社会論 ベック・ギデンズ・ルーマ
    ンの「リスク」論(現代都市文化論演習 2009)筑
    和 正格 2010.05.25
     
  26. ビフォア・セオリ 現代思想の<争点> モダンと
    ポストモダン 慶應義塾大学出版会|人文書
     
  27. 道路をどうするのか 五十嵐敬喜・小川明雄 岩波
    新書
  28. 日本の道路史 武部健一 中公新書
  29. 道のユニバーサルデザイン 鈴木敏 技報堂
  30. 道路が一番わかる 窪田陽一 技術評論社
  31. 「道路」についての国際比較 藤井聡 2010.3.14
  32. 彦根市都市計画道路網見直し指針 
  33. 地域別のまちづくり方針(地域別構想)-彦根市 
  34. 彦根市新市民体育センター整備基本計画 2016.10.31 
  35. 彦根市立図書館|簡易検索
  36. 武雄市図書館3年連続赤字796万円 佐賀新聞
    2016.07.16
     
     

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