地域循環共生圏概論⑭

2020年08月14日 | 防災と琵琶湖


作成日:2020.08.14|更新日:2020.08.17
地域循環共生圏概論⑭:事業継続計画(BCP)編



 
エネルギーの地産地消が理想

今回も、環境ビジネスの夏季号の特集"災害にも負け
ない企業経営・体質を持つBCP実践企業”の事例を研究
してみよう。今回は、7年前『浜松市エネルギービジ
ョン』を策定。“エネルギーに対する不安のない強靭
で低炭素な社会『浜松版スマートシティ』の実現を目
指し、官民一体となって独自のエネルギー政策を進め
てきた浜松市の事業。今年4月、エネルギービジョン
を改定し、取組み推進を図る最新動向と展望を学ぶ。


 
目標は電力自給率100%
15年前に12の市町村が合併し、市町村別面積で全国
2位の広さを持つ浜松市。広大な市域には、都市部、
郊外の工業地帯、郊外の住宅地、中山間部と様々な特
性を持つ地域があり、全国の市町村が抱える課題を凝
縮した新しいタイプの大都市、“国土縮図型政令指定
都市"の側面を持つ。その浜松市がエネルギー政策に力
を入れ始めたきっかけは東日本大震災!震災翌年の4
月に『新エネルギー推進本部』を設置し、2年後、エ
ネルギー政策を行政だけでなく市民や事業者とオール
浜松で進めるためのグランドデザインとして『浜松市
エネルギービジョン』を策定。その構成は、『スマー
トシティ』を実現するための4つの住として、

①エネルギー自給率を高めるく再生可能エネルギー等
の導入〉
②低炭素社会を実現する〈省エネルギーの推進〉
③エネルギーを最適利用する〈スマート化の推進〉
④地域経済を活性化するく環境・エネルギー産業の創
造〉

を掲げる。浜松市エネルギー政策は、4本住を基本に
それに関係する事業を展開。エネルギービジョンを大
きく変化していく。これまでの取り組みの実績、成果
をもとに更なる取り組み推進を目指し、今年4月にビ
ジョンの改定----2050年度の電力自給率100%を目標
を設定 ➲二酸化炭素排出実質ゼロ、『浜松市域“RE
100"』の実現➲その肝は「地産地消のエネルギーシス
テム」

 分散型エネルギーの地産地消
浜松市の調べでは、市の利用可能な再エネポテンシャ
ルは52.9%。既にある大・中水力発電量46.6%と足す
と約100%となり、エネルギーの完全自給自足も可能。
日照時間が全国トップクラスの浜松市は、太陽光発電
の最適地。①行政は住宅屋根への設置支援、②メガソ
ーラーの建設・誘致、公共施設への設置、③支援拠点
の整備、④金融支援などを手がけ、太陽光発電の導入
推進を進めている➲現在、10kW以上の導入件数と
出力の設備導大量は全国一、である。




広い市域に分散する再エネを市内の需要家に届けるた
め、15年には浜松新電力を設立。電力を地域で創り
地域で使う“分散型エネルギーの地産地消システジの
構築へ向け、大きく前進。

「民間事業者と協働で、スマートシティの担い手とな
る新電力を設立し、地域で生まれた再エネを、公共施
設や民間施設に供給している。こうした取り組みは、
当時、政令市では初の試み」(担当責任者談)

自立・分散型エネルギーシステム構築事業として『浜
松市マイクログリッド事業』が進んでいる。同事業で
は、市内の隣接する公共施設間を一括受電化し、8つ
のグリッドを形成。各グリッドに太陽光発電設備と蓄
電池、エネルギーマネジメントシステムを導入するこ
とで、二酸化炭素削減すると共に災害時の停電の際に
施設の照明やコンセントヘ太陽光発電や蓄電池から電
力供給を継続し、施設が必要とする最低限の電力を賄
う。事業実施場所の提供・調整を市が行ない、中都電
カミライズグループの㈱シーエナジーがエネルギーサ
ービスの提供を、浜松新電力が余剰電力の融通を担当。
☈ ㈱シーエナジーと浜松新電力が協力し、最適なエ
ネルギーマネージメントで、各グリッドで発生する太
陽光発電の余剰電力をグリッド間で融通し、太陽光発
電の電力を無駄なく使い切る取り組み。

「グリッド化には資金面をはじめ、スキーム、規制な
ど、課題がまだ多くあります。こうした事業に取り組
むことで、課題を洗い出し、内々で解決できない法的
な課題に関しては、積極的に国に投げかけていくこと
も重要だと考えている」(同上担当者)
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❶災害に強いまちづくり
●方針:都市防災の推進
都市の防災化を図るためには、用途地域や開発行為指
導等に基づいた適正な土地利用を推進するとともに、
都市基盤を整備し、都市環境の向上を図る必要があり
ます。また、近年、従来の想定を上回るような災害が
多発していることから、あらゆるリスクを見据えつつ
都市の代替性や多重性を高め、どんな事が起ころうと
も重要な機能が機能不全に陥らず、迅速な復興を可能
とすることが重要です。
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 地域に合ったエネルギー政策を
『スマートシティ』の実現に向け、15年に『浜松市
スマートシティ推進協議会』を設立、浜松市長を会長
に現在約160社が会員として登録している。協議会の会
員で組織するスマートプロジェクト研究会では、国土
縮図型都市の多彩なフィールドから4研究エリアを設
定。①都市部モデル、②生活圏モデル、③中山間モデ
ル、④郊外住宅街モデルとして各エリアでプロジェク
トを進めている。



「エネルギー政策に間しては、地域によって様々に状
況が違う。。エリア別のほか、下水熱、データ活用、
VPP(バーチャル・パワー・プラント)の3テーマでの
研究も進んでいる」(同上担当者)。

『スマートシティ』の実現、電力自給率 100%『浜松
市域“RE100"』が、 エネルギー政策の目指すと
ころ。一方で、 再エネ拡大の裏側には適正管理の必要
がある。行政としては、その両面をしっかりと政策
誘導していくことが重要。持続的な仕組みの構築は、
新しいビジネスチャンスにも繋がりる。基本的には民
間主導で、 行政としては規制緩和と政策誘導に力を入
れていく。そうした役割分担のなかで、しっかりと政
策を進めていくことが大切であると言う。

✔  地域に即した様々な地域に合ったカタチで進めて
いくためのプロジェクトを16年から民間事業者と協
力して行いくことが肝要だと話している。そこで、琵
琶湖由来の世界最大の水力発電システム構想も、1つ
のアイデアかもしれない。また、安倍川水力発電所
---発電出力7,500kWの流れ込み式水力発電所で、2024
年12月の運転開始----のように、発電出力7,500kW の
流れ込み式水力発電所で開始しているが大規模水力発
電所だけでもないだろう。水力発電でいえば、小型水
力や砂防ダムに直接穴を開けて水を引き出す長野県の
高井発電所、または新潟県の上結東水力発電所の導水
方式の小規模発電、水道の圧力差エネルギーを利用す
る小水力発電
など画一的でなく、多様な最適水力発電
ステーションネットワーク形成構想もおもしろいと考
える。
                 この項つづく

【エピソード】



【脚注及びリンク】
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  1. ESG地域金融』で地域を元気にする 環境ビジ
    ネス
  2. 『環境ビジネス 2020年夏季号』
  3. 滋賀県に根づく『三方よし』の経営を実現,
    環境ビジネス,2020年冬季
    号   
  4. 環境への取り組み CSR(企業の社会的責任)
    佐川急便株式会社
  5. 気候変動が生む、新たな「アパルトヘイト」,
    GNV,2019.12.15
  6. 滋賀県出身の人物一覧  Wikipedia 

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地域循環共生圏概論⑬

2020年08月04日 | 防災と琵琶湖


作成日:2020.08.02|更新日:2020.08.14
地域循環共生圏概論⑬:事業継続計画(BCP)編



 地域に小さなエネルギーー拠点を増やすこ
   とで地域に貢献 自然電力株式会社

発電所の開発から、運営、電力の販売まで、再エネ
事業全般を手がける自然電力株式会社。昨年末から
開始。「ミニマムグリッド事業」では、地域に小さ
な発電拠点を増やし、自然エネルギーを取り入るた、
災害にも強い暮らしを提案。自然エネルギーの活用
で分散型社会の実現を目指す。

「発電所+α」の価値を地域に
2011年6月の創業以来、『青い地球を未来につなぐ』
を企業の存在意義とし、国内外での再エネ導入推進
を行なってきた自然電力。脱炭素社会、分散型社会
の実現を目指し、再エネの事業開発、EPC、 資産管
理、運用保守、小売事業と、電気をつくるところか
ら使うところまでグループとして一貫してカバーし
た事業を展開。国内ではすでに1GW程度の事業開発
を手がけており、完工発電所が500MW、オペレーシ
ョン管理が300MW。電源構成は、太陽光が主だが、
近年は風力、小水力、木質バイオマスにも注力。海
外はアジアを中心に6カ国で事業を開始。自然電力
は、再エネ発電事業は、ある意味、究極のローカル
事業。一度発電所を設置したら、数十年場所を変え
ることなく、限界費用ゼロのエネルギーを生み続け
る。地域にとって、非常に貫重な施設となる。同社
では、地域のコミュニティに根ざした発電所づくり
を行なうことはもちろん『1% for Community』と
して、発電所の収益の一部を地域に還元。例えば、
熊本県合志市の『合志農業活カプロジェクト』は、
発電所の売電収入の一部を地域の農業振興や地元の
特産品を使った新商品企画に活用することで、発電
所事業を通じ、発電所+αの価値をいかに地域に生
み出せるか、地域の価値を高めていくかというのが、
自然電力の考え方の軸の1つだと話す。

地域全体のレジリエンスを高める
太陽光発電の最大の特長は、小規模であっても安価
なエネルギーを、電気を使う場所の近くでつくれる
ことにある。同社が、ミニマムグリッド事業を立ち
上げたきっかけは、千葉県を中心に大きな被害をも
たらした、昨年の台風15号で、千葉県内では最大約
64万軒もの建物が停電し、一部は長期化。大きなグ
リッドに頼る、効率だけを重視したしくみの危うさ
が露呈する

生活全般の短期的な効率重視へのアンチテーゼを感
じています。社会に大きな変化が起こりつつあるこ
とを感じ、ミニマムグリッド事業を開始。
ミニマム
グリッド事業では、太陽光パネル・蓄電池・最適制
御システムを組み合わせ、自然エネルギーを取り入
れた暮らしを提案する。火力や原子力を中心に設計
された中央集約型のグリッドシステムに依存せず、
自分たちで創った自然エネルギーを最大限に活用し
ながら、天候や電力需要に合わせ送電線から電気を
購入。エネルギーコストを削減しながら、無理なく
自然エネルギーを暮らしに取り入れることができる。

ミニマムグリッドを導入した建物のメリットのひと
つが、災害に対するレジリエンス強化だ。このシス
テムを導入することで、災害時に停電した場合でも、
最低限必要な設備を2日間程度維持することができ
る。晴れの日が続けば、グリッドから自立した状態
で、電力供給を継続することも可能となる。「建物
単体の防災レジリエンスもありますし、地域の防災
レジリエンス全体を高めることにも繋がる。
最初の案件として、宮崎県都城市で特別養護老人ホ
ーム・デイサービス・地域密着型介護事業等を行な
う社会福祉法人莞爾会ヘシステムを導入。環境負荷
の低いエネルギーの使用と電力のピークカットを目
的にシステムを導入した同施設は、行政から防災拠
点にも指定されている。
災害時には、この社会福祉施設が地域の防災拠点と
なる。地域コミュニティのメリットにもなるし、社
会福祉法人の設備自体が地域により馴染んでいくと
いう、両者にとってメリットのある、理想的なモデ
ルだと考えている。

地域のパートナーとの連携強化を目指す
我々がこの事業を行える理由は、電気をつくるとこ
ろから売るところまで、一貫して幅広いノウハウを
持っているからです。

①ミニマムグリッドでは、施設ごとに電力の需給バ
ランスを見た最適な設計が必要となる。
②需要がないのに、供給側だけ大きく設計してもコ
ストメリットはない。蓄電池に関しても、世界各地
からどのような設備を用意するのがより現実的か、
よく考える必要がある。一時的なものではく、持続
可能な事業となるよう、設計していくことが必要。
③初期コストを抑えた第三者所有形式のサービスや、
同社の販売する電力をセットにすることで利用電力
が自然エネルギー100%になるプランなど、さまざ
まな組み合わせで、幅広いサービスの提供を可能に
する。

今年からミニマムグリッド事業の拡大に力を入れて
いる同社だが、システム導入に関しては、公共施設
からの引き合いが増えているという。「福祉施設や
自治体の設備施設に加え、建物単位だけでなく、自
治体の庁舎エリアを中心に複数の建物をつないだミ
ニマムグリッドなど、地域のレジリエンスを高める
ニーズに応えていきます。
現在、福祉施設や行政施設を含め、公共関係で30
~40の案件が動いているが、来年以降は年間10
0件以上の導人を目指し、事業を拡大していく。そ
の実現には、施工業者をはじめ、メンテナンス会社、
福祉法人のコンサル会社など、地域のパートナーと
連携しながら進めていくことが重要となる。大きな
社会の変化が起きており、自立しながらもネットワ
ークで繋がることでレジリエンスを高める、分散的
な社会への変化は間違いなく起きる。その変化の流
れに乗るかたちで、ミニマムグリッドを発信すると
の方針である。  
 
「ミニマムグリッド」
太陽光パネル・蓄電池・最適制御システム(EMS:
Energy Management System)を組み合わせた太陽光
発電システム。よく晴れた日には電気を自給自足し、
火力・原子力などの大規模な発電所や送電線に頼る
時間を減らし(ミニマムにし)、平常時では、電気
代が高い時間帯や電力使用量が多い時間帯に積極的
に蓄電池の電気を利用し(ピークカット)、より安
く電気を利用できるほか、停電時にはエネルギー拠
点として独立して電気を供給する。①施設単体の防
災対応力を高めるだけでなく、地域コミュニティに
おける防災用のエネルギー拠点としての活用が見込
まれる。②ミニマムグリッドでは太陽光パネル・蓄
電池・最適制御システムを組み合わせたメリットを
最大限活用しながらも、くもりが続く時期や電力を
多量に使う時は送電線から電気を購入するため、安
定して電気を利用する。③また、導入にあたっては、

【1】需要家が補助金等でて自己所有する方式
【2】第三者所有・電力販売(TPO-PPA)モデル)

により施設側の初期設備投資をゼロとする方式
で、施設側の設備導入によるハードルを軽減する。



☈第三者所有モデル(TPOモデル)/PPAモデル
住宅太陽光発電の施工事業者が、投資家を募って資
金を集めて住宅屋根に太陽光設備を設置し、その住
宅居住者と電力購入契約(Power Purchase Agreement:
PPA)を結んで発電電力を供給する仕組み。住宅居
住者にとっては、初期投資ゼロで太陽光を導入し
て、その発電電力を利用できる。また、太陽光発電
の施工事業者にとっては、手持ち資金なしで施工件
数が増やせ、資金提供者は、相対的に収益性の高い
住宅向け売電事業に投資できるメリットがある。

✔ 初期投資ゼロで太陽光電力事業は確実に定着す
るが、送電線事業(架線及び埋設方式の双方)は公
的側面を継続強化しつつ存続すると考える。


  太陽光発電のPPAとは?、市場規模は400倍に成
長?太陽光発電ログ、
リース・ローンで格安一括比
較見積


図 生物多様性の中に生かされている人間

階層的生物多様性とは何か
今夏はこのテーマに沿って「循環共生圏」について
少し深掘り掘りしてみる。



地球上にはさまざまれぞれの生系の中でエネルギー
流動と物質循環が行われている。さらに、生態系と
別の生態系の間でも物質やエネルギーのフローが存
在し、地球全体で巨大な生態系システムのネットワ
ークが形成され連動する、それぞれの地域の生態系
がもつ機能が続合されることにより、大気気や水界
の成分や温度など、生命が生息する上での必須環境
である生物圈が安定して維持されている。森林生態
系は、その豊富な植物相によって大気中の二酸化炭
素を吸収して酸素を供給するという大気の浄化化機
能を担い、さらに微生物、昆虫、鳥や動物など多く
の生物種を擁することで豊富な有機物・無機物を生
産し続けている。これらの栄養物が河川を通じ、海
へ注がれることで沿岸の生態系に栄養物が供給され、
海産生物相を豊かなものにする。このとき、河川や
海水の富栄養化を防いでいるのが湿地・干潟の生態
系となる。湿地・干潟には無数のプランクトンやカ
ニ、ゴカイ、二枚貝などの生物種が生息し、それら
が「生物フィルター」として機能し、汚れた河川水や
海水の水質浄化を果たしているが、種の多様性が高
い生態系(左)であれば、食う一食われるの関係が複
雑なネットワークで結ばれ、例えばカエルが滅んで
も、他のルートで栄養循環が維持され、生態系シス
テム自体は簡単には壊れない。しか、種の多様性が
低い生態系では食う一食われる関係が単純な直鎖構
造となり、カエルが滅びれば、餌を失って鳥も絶滅
し系は簡単に崩壊、することになる。

 このように地球上にはさまざまな生態系が存在
 し、機能しているが、それぞれの生態系を構成
 し、その機能を維持しているのは多様な生物種
 である。生態系における生物種の数の大小を「
 種の多様性」という。生態系において生物種の
 数が大きくなる、すなわち種多様性が高くなれ
 ばなるほど、その食物網ネットワークは複雑に
 なり、エネルギーや物質のフロー・ル-トが多
 岐にわたるので、環境変動や人為各欄によって
 生物種の一部が「欠員」した場合でも、系全体
 の機能は大きく損なわれず維持され。やがて「
 欠員」した生態的なポジションに新たな種が進
 化して組み込まれ。元の状態に復帰するという
 具体に系の受難性と抵抗力が高まるとされる。
 種の耐用性が高い生態系であれば、空・食われ
 るの関係が複雑なネットワークで結ばれ、例え
 ばカエルが滅んでも、他のルートで栄養循環が
 維持され、生態系システム事態は簡単に壊れれ
 ない。しかし、種の多様性が低い生態系では食
 う一食われる関係が単純な直鎖構造とり、カエ
 ルが滅びれば、餌を失って鳥も絶滅し、系は簡
 単に崩壊することになる。
           五箇公一著『里山いきもの図鑑』
       「生物多様性の階層と生態学的意義」

五箇はこのように述べ、さらに、それぞれの生物種
集団(同じ種に属する個体の集まり=個体群)にと
って集団内にさまざまな遺伝子型の個体が存在する
ほうが、環境変動に対して多様な反応を示すことが
できるので、集団の生存確率は高まる逆説的に言え
ば、時間的にも空間的にも変動を続ける環境中にあ
っては、一様な遺伝子組成をもつ集団は環境変動に
耐えきれず、絶滅してしまい、
結果的に多様な遺伝
子組成を維持する集団が環境淘汰を生き残り、この
ように種やその集団内に遺伝的変異が存在する状態
を「遺伝子の多様性」という。この遺伝子の多様性
こそが、変化する環境の中で生物が進化するための
必須アイテムなのであると言い
同種のチョウ集団
でも、遺伝子の多様性が高い 集団であれば、羽の
色や模様にバリエーション が生じ、新たな天敵が
登場しても、天敵に見つ かりにくい形質をもった
個体が生き残り、天敵 に対して抗力をもつ集団へ
と進化できる。しかし、遺伝子の多様性が低い集団
では羽の形質に変異がないため、一旦、天敵に覚え
られると全個体が簡単に見つけられて食い尽くされ
る(=絶滅する)恐れが高くなる。そして、上述した
通り、大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を供給す
る。森林生態系や水を浄化する湿地生態系など生態
系にもバリエーションが存在することによって、さ
まざまな生態系機能が融合され、地域全体の環境安
定性、さらには地球全体の環境安定性が維持され、
ている。これを「生態系の多様性」であり、同種の
チョウ集団でも、遺伝子の多様性が高い集団であれ
ば、羽の色や模様にバリエーションが生じ、新たな
天敵が登場しても、天敵に見つかりにくい形質をも
った個体が生き残り、天敵に対して抗力をもつ集団
へと進化できる。しかし、遺伝子の多様性が低い集
団では羽の形質に変異がないため、一旦、天敵に覚
えられると全個体が簡単に見つけられて食い尽くさ
れる(=絶滅する)恐れが高くなり、上述の通り、
大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を供給する森林
生態系や水を浄化する湿地生態系など生態系にもバ
リエーションが存在することで、さまざまな生態系
機能が融合され、地域全体の環境安定性、さらには
地球全体の環境安定性が維持されいる。これを「生
態系の多様性」であり。さらに大きなスケールでの
多様性として「景観の多様性」があると持論展開す
る。



生物多様性の中に生かされている人間
このように遺伝子から種、生態系、さらには、景観に
いたるまでさまざまな階層で生物が織りなす多様な
世界を「生物多様性」という。それぞれの階層、性
が重要な意味をなし、複雑性が機能の多様性と持続
性(進化的発展性)を生見だしている。人間とうい
生物も。水や空気や食料が必要であり、そうした生
命維持のための必巣資源を供給してくれているのが、
生物多様性が支える生態系の多面的機能である。人
間の分明社会が作り出した食料や物資の供給システ
ムである農業・工業といえども、水や土壌や空気がな
ければ稼働しない。人間の生活基盤は全て生物多様
性に帰結する。さらに景観の多様性という、人間社
会における文化的多様性の萌芽を生み出す機能まで
もが生物多様性には備わっており、人間社会を支え
る上での必須かつ重要な環境要素が生物多様性なの
であると。このように説く。(五箇公一「生物多様
性とは何か。なぜ重要なのか?①」、環境ビジネス、
2020年夏季号)  

この考え方に依拠し、新コロナウイルスパンデミッ
ク対策を外来生物と
新型コロナの似た点を批判して
いる。
ウイルスが生きものかどうかとの議論はあるが、生
物界にいる寄生体として見れば一緒。人間の
 自然
破壊
などによって、本来の生息地から移動 させら
れたのが外来生物で、目に見えない
外来種が病原菌
やウイルスなど。彼らにもすみかがあり、本来の生
態系の中ではおとなしいが、違うところでは天敵や
免疫がないので、どかんと増える。グローバル化に
伴い、外来生物もウイルスも急速に広がる。南米原
産で毒を持つ特定外来生物、ヒアリの国内での拡大
なども心配されている。最近『ウィズコロナ』『コ
ロナとの共生』と言うが、経済活動を復活させるた
め、やむを得ず言っているにすぎず。気にせず普段
通りやりましょう、というムードでは困るとし、イ
ンフルエンザなどに比べて圧倒的にコントロールで
きないでいる。排除という作戦を採らざるを得ない。
ワクチンと新薬の開発を急ぎ、科学の力でコントロ
ールできなければ、安心安全な社会は取り戻せない
と批判し、地球上からウイルスをなくすことはでき
ず。彼らのすみかは野生の世界に
、人間の世界をゾ
ーニング(分断)し、
自分たちで環境を維持してし
か生きられないことを知り、丁寧に世界をつくって
いかないと長くは保てない。その第一歩は地産地消。
地域ごとに自立した地方分散型社会をつくり、緩や
かにつながる(生物学的には『メタ個体群構造』と
いう)、たまにに交流し遺伝子をやり取りすること
で、全体として安定した進化を繰り返す。人間社会
も一緒ですよ彼らの世界をこれ以上、荒らさないよ
うにすることだ。(「ウイルスと共生?それじゃ困
る 生態学者が語る「排除」 [新型コロナウイルス]」 
朝日新聞デジタル)
このように、昭和世代なら「エコロジスト思想」(
(保守反動思想)として切り捨てた戦後モダニズム
(吉本孝明)から見れば、反グロ-バリズム(新自
由主義であり、親エコロニズムということになろう
が、未来を見据える科学論争という側面からは、
『メタ個体群構造』は有効であるのではと、わたし
(たち)は考える。

❏参考論文:
コンシューマーリズムとグリーンコンシューマーリ
ズム、高岡伸行、長崎大学東南アジア研究年報. vol.
44, p.45-68; 2003
📌次回は、第3回「エネルギーの地産地消が理想」
                この項つづく
【エピソード】



【脚注及びリンク】
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  1. ESG地域金融』で地域を元気にする 環境ビジ
    ネス
  2. 『環境ビジネス 2020年冬季号』
  3. 滋賀県に根づく『三方よし』の経営を実現,
    環境ビジネス,2020年冬季
    号   
  4. 環境への取り組み CSR(企業の社会的責任)
    佐川急便株式会社
  5. 気候変動が生む、新たな「アパルトヘイト」,
    GNV,2019.12.15
  6. 滋賀県出身の人物一覧  Wikipedia 

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地域循環共生圏概論12

2020年08月03日 | 防災と琵琶湖


作成日:2020.07.28|更新日:2020.08.02



地域循環共生圏概論⑫:事業継続計画(BCP)編
❐ 災害にも負けない企業経営・体質を持つ❶
2018年9月、北海道胆振東部地震による北海道全域を襲
ったブラックアウト。2019年10月平年の1か月分の雨量
が半日で降ったといわれる千葉県豪雨。2020年の新型コ
ロナウイルスによるパンデミック。近年の異常気象によ
り,毎年と言っていいほど100年に一度の大災害が日本の
どこかで発生し、加えて想定外の出来事も社会に混乱を
引き起こしている。生命を第一に考えながら、併せて経
済活動の維持・継続も考えなければならない。今回は災
害や予期せぬ事態におけるBCP(事業継続計画:Business
Continuity PLan)についてエキスパートにその意義や策
定方法
を「環境ビジネス2020年夏季号」の『特集 大災
害・パンデミックから考える BCPの重要性』を咲こうに
考えてみる。

 今回の新型コロナウイルスによる社会の混乱は、非
 常事態宣言下での半ば強制的な「外出自粛」という
 ことで、企業の事業継続性について大きな問題を投
 げかけた。ある企業は急場しのぎでテレワークを導
 入したり、ある企業は業態を変えるなど様々な対策
 がとられ そのような危機的な状況の中でもBCPを事
 前に立てていたことで、通常運転で業務を遂行でき
 た企業も存在する。強靭性と柔軟性をもった企業に
 取材し、いかにこのバンテミックを乗り切ったのか
 話を聞いた。
       
同上『特集 大災害・パンデミックから考える BCPの重要
性』(特集2)の前文であり次の4事例を掲載している。

1.BCPは平時の業務改善そのもの ナプテスコ
2.ウソをつかない"組織風土づくりでテレワークを根付かせ
 る サイボウズ
3.回線増強とノウハウの両伝達、機微な対応でコロナ
 ショックを乗り切る 三井住友海上火災保険
4.自然エネルギーが支える高齢者支援と地域課題解決
 社会福祉法人莞爾会
5.地域に小さなエネルギー拠点を増やす 自然電力
6.自家
消費型産業用ソーラーシステム販売の成約率向
 上を徹底サポート エナジーソリューションズ
7.高い両エネポテンシャル活かし、エネルギーの完全
 自給自足を目指す! 浜松市



 自然エネルギーが支える高齢者支援と地域課
   解決
 社会福祉法人莞爾会のケース

2002年に設立した、宮崎県第2の都市、都城市。その西
岳地区で60名入所できる特別養護老人ホーム、都城市街
地でデイサービスと居宅介護支援事業を運営するのが社
会福祉法人莞爾会----莞爾会とは、にっこり微笑む人の
集まりを表す----は「基本的人権を尊重し、職員の笑顔
と真心で、「21世紀福祉新時代を躍進」を理念の下、高
齢者が常に笑顔で人生を送れるように社会福祉事業を実
施。また、要介護状態の高齢者様であっても、いつまで
も、ゆとりと遊び心を持ち続けるようにに支援提供を決
意に、「長遊園」を経営する。今春、太陽光発電と蓄電
池を導入。設立当初から見据える、高齢者生活支援事業
とそれに欠かせない地域の安全・安心の創出、さらに循環
型社会の確立について、東健太郎理事長に環境ビジネス
社をインタビューしている。      



✺「家よりいい」がコンセプト
東健太郎理事長社会福祉法人莞爾会の「ここを設立した
のは、自分が入りたいと思う施設をつくりたかったから
です。明るくて、情報もきちんと得られる高齢者施設に
なっています」と話す。2002年の設立以来のコンセプト
は、「家よりいい」。根底には、「親を施設に預ける」
という、家族が抱く罪悪感を払しょくしたいという思い
もある。内装に木材をふんだんに使った室内は温もりに
あふれ、全館に床暖房やインターネット環境を完備して
いる。こだわりは、ソフト面にも1人にとって大切なの
は食べることと寝ること。食べるものが美味しくないと、
利用者の方が途端に弱ってしまいます。またベッドに睡
眠管理をはじめとした見守りセンサーを取り付け、定期
的に体調チェックしています」。

もともと、居住空間と、外部からの出人りもあるオフィ
ス空間がしっかりと隔てられた造りになっており、さら
に、温度と湿度管理による感染症予防対策を徹底してき
たこともあり、新型コロナウイルスにも慌てることはな
かった。利用者家族の面会はLINEのテレビ電話等も積極
活用。ここでも高齢者を情報弱者にしないという、設立
以来の理念を実践している。



利用者の安全と安心のために 
そんな莞爾会が、西岳地区にある特別養護老人ホームに
太陽光発電設備と蓄電池を導入したのは今年5月。導入
検討のきっかけは、九州や四国に被害をもたらした2017
年9月の台風18号だった。都城市の被害も甚大で、グル
ープの特別養護老人ホームでは約3日間の停電を余儀な
くされた。「9月だったからまだよかったのですが、これ
が8月なら、熱中症で命が危険にさらされた方もいたで
しょう」。導入されたのは、太陽光発電システムとTesla
社の産業用蓄電池Powerpack.規模は、太陽光出力200kW、
蓄電池出力58kW、容量232kWh。「200kWの出力に対し使
う電力は4分の1ですから、蓄電池は必須でした」。蓄電
池をもっと大きくすれば夜間使用電力も捕えるが、その
分、イニシャルコストは増大する。システム全体の設計
を担当した自然電力と検討を重ね、太陽光の発電量、蓄
電量、そして消費量のバランスを考えてこの規模となっ
た。自然電力が試算する計画では15年間で初期投資回
収を見込む。夏のデータの蓄積はこれからだが、東理事
長らは大きな期待を寄せている。実は施設のエアコン台
数は、同規模の施設に比べると少ない。高齢者施設では
「安全率」を掛け必要量より多めに設置することが一般
的だが、床暖房や外断熱を完備することで、エアコンは
必要台数以上を設置する必要はないと判断する。もとも
と同規模の施設よりも電気代は約半分。太陽光発電と蓄
電池導入によって、さらなる買電量とCO2排出量の削
減が見込まれる。

 
2020.6.22

実は、再エネの導入の最大のメリットは、電気代の削減
以上に「災害時のリスク回避」と電力使用のデータはも
ちろん見ていかなければいけませんが、一番大事な東理
事長は停電を避けられることによる利用者皆様の安全と
安心です」。夏季の厳密な熱中症対策や、冬季の寒暖差
緩和対策が要求される高齢者施設にとって、長期の停電
はまさに『命取り』になってしまう。今この施設は自家
発電設備も完備している。再エネと組み合わせることで、
3年前と同規模の停電が起こっても、まず電力が絶たれ
ることはない、と。



✺電気自動車を活用し、高齢者の外出支援も
今、グループでは「高齢者外出支援システム」の構築も
進めている。外出機会を失くし家に閉じこもることは、
高齢者にとって体の機能や認知機能の低下に直結する。
そこで、地域の元気な高齢者の運転で要介護高齢者など
の外出を支援するというプロジェクトをスタートさせた。
運転する高齢者の健康や自動車の運転技術の維持を担保
するため、運転者は認定登録制としている。高齢者の運
転には賛否あるが「運転し外出するという行為は、要介
護となる状況を遅らせ、認知症予防にもつながることが
わかっています」。さらに、グループでは、自立支援と
機能訓練を重視したデイサービスセンター開設も計画し
ている。そのなかで、高齢者の踏み間違いによる交通事
故の原因のーつとされる『股関節が固くなり下肢の可動
範囲が狭まること』「足元の感覚が鈍ること』を防ぐ体
幹筋訓練や関節可動域訓練などを行う。敷地内に自動車
の方向転換や縦列駐車訓練場も設ける。運転寿命延伸の
講演会など、発信にも積極的である。高齢者の外出支援
プロジェクトに使用される車は、日産の電気自動車リー
フリーフは、災害時、避難所等への電力供給にも役立て
られる計画だ。太陽光発電設備と蓄電池の導入は、災害
から施設利用者や職員、地域を守るだけでなく、高齢者
と過疎化地域の課題解決、そして、地球を守る資源循環
型社会構築という莞爾会の取り組みをさらに進める原動
力となるに違いない。 

【補足説明】
☈ ミニマムグリッドの全体イメージ:
太陽光パネルや蓄電池からの電気を優先的に利用し、不
足時には送電線からの電気を利用します。

第一号事例として、この度、宮崎県都城市の特別養護老
人ホーム施設「長遊園」(以下、本施設)にて太陽光発
電設備(200kWp)と、Tesla社の産業用蓄電池Powerpack(
出力58kW/容量232kWh)・最適制御システムを一括で導
入いた。本施設では、2017年の台風18号による数日間の
停電を経験し、長期停電時でも入所者の健康のために電
気を安定供給し、空調環境・ケア設備が維持できるよう
にすることを経営課題として考えられていた。
今回のミニマムグリッドの導入により、本施設では、災
害時に停電した場合でも、夏季・冬季の冷暖房など最低
限必要な設備を最短2日程度、晴れの日が続けばそれよ
りも長い間維持できる。また、当初より本施設の電気代
は、同規模の施設に比べ節電仕様のため約半分まで効率
化されているが、さらなる電力購入量の削減が見込まれ
ている。

☈ ピークカットのシミュレーションイメージ


蓄電池に充電した電気を、電力消費量が多い「ピーク」
時や夕方・夜間使用時に優先的に利用し、送電線からの
電力購入量を削減している。自然電力は「青い地球を未
来につなぐ」ことを自らのPURPOSE(存在意義)として
掲げより多くの人々が地球上で幸せに暮らし続けるため
に、世界中で自然エネルギー発電所をつくり安全で持続
可能な電気が使われる暮らしを広げていくことを目指し
ている。今後も地域における分散型電源の普及と、高品
質かつ地域に根差した自然エネルギー発電所の開発・
建設・運営・保守を通じて、“自然エネルギー100%の世
界”の実現を加速させていく。

【参考】
【2】第三者所有・電力販売(TPO-PPA)モデルを利用
する場合は発電事業者(自然電力)が設備設置に伴う初
期投資を負担し、電気を需要家(施設オーナーなどの電
力利用者)に販売する。本シミュレーションの値は、本
施設における特定条件下を想定した場合の参考値である。
【自然電力株式会社について】
2011 年 6 月設立。「青い地球を未来につなぐ」を掲げ
、日本全国でグループとして約 1 ギガワット(2019年
12月末時点)の自然エネルギー発電事業に携わってい
る。太陽光・風力・小水力等の自然エネルギー発電所の
設置・運営に必要な、開発・EPC(設計・調達・建設)・
O&M(運営・保守)・アセットマネジメント・電力小売
事業等、すべてのサービスを手掛けている。2018年より
ブラジル・インドネシアにて太陽光発電所を着工し、ア
ジア・南米域を起点に世界各国でプロジェクトを進めて
いる。               
                  この項つづく
 
【エピソード】


7月25日(土)午後7時から福満西今会館で『十王村
の水保存会』役員会が開催され初めて出席。通例のよう
前年の活動(2月、水質検査異常なし、4月彦根市との
委託業務契約締結)、5月水維持管理作業、6月十王川
の梅花藻保存清掃)及び会計報告➲令和2年度の活動
計画(①会員数:令和元年63名➲令和2年59名、②
会員への粗品還元(➲岡本本家の金亀漬)はなし、②彦
根市との「委託業務契約書」に基づく十王池の定期清掃
注1)③その他(繰越金使途について、クラフドファンデ
ィングの試み等)。

梅花藻、Ranunculus nipponicus var. submersus
注1.水量(ポンプ揚水量含)が少なくなり汚れが多く
なり、アオサ藻のヒビミドロUlothrix)----無分岐の糸状
体を形成。糸状体の基部は仮根を形成。
細胞は円筒形、細
胞内部には環状(帯状)の葉緑体と多数のピレノイドが
ある。河川などの流水中に生息----の繁殖しているとの
こと。
注2.「十王村の水」は湖東三名水(ことうさんめいす
い)の一つ、滋賀県東部の彦根市に位置する。この清水
は昔から住民により配慮され、水源の近くには地蔵堂が
設置されて祭祀(さいし)が行われてきた。石柵で囲ま
れた湧水池は約20㎡で、湧水が注ぎ込む十王川および水
源には魚が放流されている。環境保全活動は地元住民が
本湧水周辺およびその周辺の清掃活動を行ってきた。彦
根市と滋賀県が誰もが水に親しめる生活環境を整えるた
めに「ふるさとの小川甦生(そせい)事業」を本湧水や
十王川を対象に実施し、水環境の保全に努めている。

☈地下水の揚水は生態学的には循環系で管理する必要が
あるが、経済系で管理すると盗水行為的側面リスク ➲
地下水(伏流水)の枯欠、地盤沈下、あるいは人為的地
下水汚染的リスク➲汚染水の注入、管理不備による漏
洩などがあり、「条例化の充実」が大切となるが、水量、
水温、水質を目的管理し付加価値を加えれば、環境美化
保護・社会福祉や"まち興し"に貢献する。


☈集中豪雨禍の影響?

息子が水道水に変なにおいすると言うので、水道水を飲
んでみる。結果、理由は2つ。1つは古い食器棚からの
移り香に汚染されて食器にから移る➲食器棚を交換し
これは効果あり。2つめは、集中豪雨で異臭成分が濾過
処理では取り切れなかった➲十王の水と比較し判定。
結果は、「十王村」の勝ち。それから、十王水をペット
ポトルの汲み置き水を飲むようにし----お茶・コーヒー
をはじめとする通常の煮沸するもの水道水----たが、現
在、長雨でか、十分な水で十王池は満たされてい足下に
要注意よ!と妻が話す。(よろこばしではないか)

【脚注及びリンク】
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  1. ESG地域金融』で地域を元気にする 環境ビジ
    ネス 2020年冬季号
  2. 滋賀県に根づく『三方よし』の経営を実現,
    環境ビジネス,2020年冬季
    号   
  3. 環境への取り組み CSR(企業の社会的責任)
    佐川急便株式会社
  4. 気候変動が生む、新たな「アパルトヘイト」,
    GNV,2019.12.15
  5. 滋賀県出身の人物一覧  Wikipedia 

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