大飯原発再稼働騒動6

2012年06月18日 | 防災と琵琶湖

 


 

【漂流する核廃棄物】

原子力委員会の依頼で、日本学術会議(会長・大西隆東大大
学院教授)が解決の糸口を探るため二年前に議論を開始。だ
が今月上旬に出した結論は、地下深くに埋める現行の処分方
針では安全性の確保も受け入れ先を見つけるのも難しく、方針
転換が必要との内容で、一から考え直すことを提起した。近く
報告書をまとめるが、将来に負の遺産をつけ回す原発の最大
の問題点があらためて浮かんだ。

毎時1500シーベルト(1505万ミリシーベルト)と人がわず
か20秒で死に至る放射線を放つ高レベル放射性廃棄物は、
処分がやっかいだ。国は2000年に関連法を制定し、廃棄物
をガラスで固め、地下三百メートル以上の地層に埋める「
地層処分」方式を採用した。しかし、処分場の受け入れ先
はまったくめどが立っていない。何とか打開策を見いだそ
うとした原子力委は10年、学術会議に知恵を出してもらう
よう頼んだ(内閣府:日本学術会議)。

核のごみの放射線レベルが十分に下がるまでには約十万年
という想像もできないような時間がかかる。日本はもとも
と地震や火山活動が活発なことに加え、議論を始めた後、
東日本大震災が発生し地殻変動も活発化している。検討委
は、そんな現実の中で、10万年間安全だと説明しても住民
の理解は得られないとみて、地層処分からの方針転換を議
論。50~数百年にわたって暫定的に貯蔵し、その間に抜本
的な解決策を探る、と先送りの案も浮上した。「将来世代
にごみを送り続けるのは現代人のエゴだ」「未来の人類の
知恵にすがらなければ、最終的な決定ができないとわれわ
れの限界を認めなければならない」今月7日の検討委でも
さまざまな意見が出た。結局、一致したのは、地層処分で
は住民理解は進まず、行き詰まりは解消されない-という
ことだった。検討委は8月下旬にも報告書をまとめ、原子
力委に提出する予定。検討委員長の今田高俊東京工業大教
授(社会システム論)は「脱原発を進めても核のごみ問題
の議論は避けられない。われわれの
検討結果が、国民的な
論を呼び起こすことを期待している」と話している。


         「東京新聞」2012年6月18日 07時04分



【エピソード】

最終処分方法がないものを使うという原発は「無免許運転」と同
じだ(だからいくらコスト計算で安いとはじき出しても、それは虚
構にすぎない)。

政府は早急に(1)衆参を同時解散し、総選挙を実施するか(2)
原発稼働方法めぐって国民投票するかの二者選択を決定すべ
きすべきだ

【脚注及びリンク】
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・「世界はどのように「核のゴミ」を処理しているのか
・「大飯発電所」ウィキメディア
・「滋賀県と京都府、大飯原発再稼働について物申す
・「若狭湾沿岸における天正地震による津波堆積物調査に
 ついて」2011.12.27

・「大飯原発のある若狭湾には、701年の大宝年間に40メ
  ートル超の大津波が押し寄せた
.」
・「真名井神社
・「若狭湾津波「詳細な調査を」=関電の土壌公開で専門
 家
」2012.1.10
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大飯原発再稼働騒動5

2012年06月17日 | 防災と琵琶湖




波せき地蔵


国民に背信する政府

関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)
の運転期間が来年9月まで確保されることがわかった。
電が原則13か月ごとに義務づけられている定期検査
の起
点となる営業運転開始日が2基とも8月となる見通
しとなっ
たためだ。大飯原発が再稼働すれば関電管内の
電力不足
はほぼ解消されることから、来夏は大幅な節電
準備を回避
できる可能性がある。関電は16日、経済産
業省原子力安
全・保安院に、再稼働後に原子炉が正常に
動いているかを
確認する最終検査を3号機は8月3日、
4号機は8月23日
に行うように届け出た。営業運転へ
の移行は、最終検査開
始から1~2日後となるケースが
多く、13か月後となる次の
定期検査入りはいずれも来
年9月以降になる見通しだ。

          読売新聞 6月17日(日)10時12分配信
 「大飯3・4号機、来夏も稼動へ…定検は来秋以降


 

【エピソード】

ばたばた来夏の運転まで運転を決めたという。これは完璧に
福島の原発事故の失敗から何も学ばなかったことを告白した
ことと同じだと考える
。これはいけない。国民の心情を持て余
す重大な背信行為だ。即刻撤回すべし、そして国民投票すべ
きと考える(=衆参同時解散選挙すべし)。

【脚注及びリンク】
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・「大飯発電所」ウィキメディア
・「滋賀県と京都府、大飯原発再稼働について物申す
・「若狭湾沿岸における天正地震による津波堆積物調査に
 ついて」2011.12.27

・「大飯原発のある若狭湾には、701年の大宝年間に40メ
  ートル超の大津波が押し寄せた
.」
・「真名井神社
・「若狭湾津波「詳細な調査を」=関電の土壌公開で専門
 家
」2012.1.10
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イワトコナマズ

2012年06月12日 | 滋賀グルメ紀

イワトコナマズ(Silurus lithophilus)は、ナマズ目に所
属する淡水魚の一種。日本固有種で、琵琶湖・余呉湖に生息
する。和名の「イワトコ」とは「岩床」の意味で、他の日本
産ナマズ(マナマズおよびビワコオオナマズ)が泥底や藻場
に分布するが、岩礁地帯を好んで生息する。琵琶湖の中では
北部の岩礁域に多く分布し、南部ではごく少ない。イワトコ
ナマズは一般的なナマズ科魚類と同様に、平たい頭部と大き
な口、感覚器として発達した長い口ヒゲをもつ。口ヒゲは上
顎と下顎に1対ずつの計4本。背鰭は小さいが、臀鰭の基底
は長い。形態はマナマズおよびビワコオオナマズと非常によ
く似てい。体色がやや黒ずみ、全身に黄褐色の斑紋をもつ点
が異なっている。また、他の2種では眼がやや背中寄りにつ
いている一方、イワトコナマズの眼は側面にあり、腹側から
も見ることができる。骨格上の特徴からは、ナマズ属に所属
するナマズ類の中で、イワトコナマズはマナマズと最も近い

関係にあることが示唆され、まれに全身が黄色、あるいは赤
色の個体(アルビノの一種)が見つかる。かつては黄ナマズ、
赤ナマズなどと呼ばれ、別種と捉えられていた。比較的頻度
が高いと考えられている。琵琶湖にすむナマズ類三種の中で
最も美味とされる。
近年、琵琶湖では数がかなり減少してい
るという。

 

 

【エピソード】

かつて、日本ナマズとニゴロブナの養殖を計画したことがあ
り、日本ナマズは共食い習性のため埼玉の水産試験場に見学
した折りに断念した経緯があるのだが、イワトコナマズを口
にしたことはない。今回、テレビ番組で菅浦の割烹で出され
ていてはじめて県下で出されていることを知った。見た目と
食材としてのナマズは、河豚や鯛のように美味しいことは経
験済みで、養殖(畜養)に成功すれば、河豚料理に匹敵する
ものがこの近くで口にすることができるので楽しみだ。



※大飯原発が揺れ動く福井県だが、かって福井は滋賀と行政
 区は一体だったことがある。敢えて、火の栗を拾らってみ
 てはどうかとも思ったりする。県庁側は岐阜、石川と合併
 に二分するのだが、これだといま以上緊迫度が増し解決も
 早いだろうと。

 

【脚注及びリンク】
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・「菅浦 割烹旅館 佐吉

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大飯原発再稼働騒動4

2012年06月08日 | 防災と琵琶湖


 

 


【大飯原発最新ニュース】

・「大飯再稼働決定、来週に先送り 関電 今夏、電力不
 足の公算大
」120608、産経ビズ

・「大飯再稼働 京都、滋賀両知事 原発7項目再提言
 120608、産経ニュース

・「大津市長、大飯再稼働に慎重姿勢崩さず」120608、中
 日新聞

・「大飯原発"原子炉直下に断層!大惨事の危険性も」120607、
 夕刊フジ

・「原発の有用性にじませる」120607、共同通信
・「大飯原発再稼働判断、来週以降に」120607、共同通信
・「大飯原発再稼働  「アリの一穴」許してはならぬ」
 120607、愛媛新聞

・「大飯原発再稼働の必要性、首相は国民に訴えを=福井
 県知事
」120604、朝日新聞

・「大飯原発再稼働問題 安全確認の姿勢貫くべき
 120531、福井新聞「論説」

  

【エピソード】

福井県知事発言が波紋を投げかけている。地域エゴという
言葉はあるがこれほどの滋賀・京都・大阪・兵庫・岐阜・
愛知県住民感情を逆撫でした発言は珍しい。こと事故が起
これば、若狭・敦賀周辺と滋賀・京都の周辺を直撃する。
 

【脚注及びリンク】
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・「大飯発電所」ウィキメディア
・「滋賀県と京都府、大飯原発再稼働について物申す

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