びわます賛歌 P.3

2011年10月11日 | びわます賛歌

 

 

【閉じこめられたサケの話】

陸封と降海

サケ科魚類は淡水魚として分類されることが多いが、
その大きな特徴は三つの生活史型 川と海の両方を生
活の場としていることにある。サケは河川で生まれ泳
ぎ始めるとまもなく海へ下って行き、海洋で2年生か
ら4年生の時間をかけて大きく成長し、産卵の直前に
生まれた河川などに遡上する
。生まれた直後と産即時
の一時期だけを河川で生活する仲間にはカラフトマス
がいた。カラフトマスは卵黄を吸収し終え浮上すると、
すぐに海へ旅立っていく点でサケと少し異なっている。
いっぽう、本州に分布するイワナやアマゴ、サクラマ
ス(ヤマメ)などの多くは、河川で生まれた後も海に
下ることはなく河川や湖沼の淡水域で生活を繰り返し
ているが、中には海に下る個体も出現する。このよう
に同一種の中にふ七の問に生活域を海にもつ個体を「
降海型」、河川で一生を過ごす個体を「河川型」と呼
ぶ。

ビワマスのように海ではなく湖沼で生活する個体を「
湖沼型」と言っている。すなわち、サケ科魚類を生活
する場所から見た場合に、降海型・河川型および湖沼
型の三つのタイプに大きく分けられる。上記の例で、
サケやカラフトマスは降海型しか存在しないが、イワ
ナやアマゴ、サクラマスには河川型と降海型および湖
沼型の三つのタイプがいることがわかっている。河川
型や湖沼型の個体は海へ下らず河川や湖に閉じ込めら
れているといった見方から「陸封型」あるいは「河川
残留型」とも呼ばれてきた

降海型と河川型の関係についてサクラマスを例に見て
みると、先にも紹介したように、サクラマスの仲間は
日本海沿岸を中心に大陸ではカムチャッカから朝鮮半
島東部、島では樺太から日本列島・台湾にまで分布し
ているが、分布のロシアに棲むものではほぽすべての
個体が降海型で海に下り生活する。しかし、北海道に
生息するものは、雌ではすべて降海型になるが、雄の
成長のよい個体では海に下ることはなく、河川型とし
て生活する。東北地方や北陸地方のサクラマスでは、
ほとんどの雄が河川型となるが雌でも海に下らない個
体が出現する。



さらに九州や台湾では雌雄とも河川型で降海型は出現
Lない このように、サクラマスの降海型と河川型の
出現をみると、北方ではすべて降海型であるが南方に
分布する個体ほど河川型の割合が増加すること、また、
雄と雌でその傾向にずれがあることが知られている。
地域によって連続的に降海型と河川型の割合が変化す
る現象はイワナの仲間であるアメマスにも見られるこ
とがわかっているが、サケやカラフトマスではこのよ
うな地理的な傾斜はまったく認められない。したがっ
て、サクラマスのような魚では、ある特定の地域での
生活のようすが、他の地域での生活とはかなり異なっ
ている可能性をもっているとされる
。このように考え
ていくと、生命あるいは生物の陸進、海進の繰り返し
がDNAにしっかりプリント(写植反転)されている
とも思える
(参考:藤岡康弘 著『川と湖の回遊魚 ビ
ワマスの謎を探る』)
 

【エピソード】

 

 

この20年でめざましい発展をとげた行動生態、遺伝的
解析、進化に関する知見をも盛り込んだサケ・マスの
生態・進化に関する専門書あるいは普及書は、欧米を
含めてそれほど多くない。特に日本では、35年ほど前
に出版された専門書と最近出版された釣り愛好家用の
本や写真集以外に、これらを紹介する日本語で書かれ
た類書はなく、専門家および愛好家からそうした普及
書の出版が要望されていた。本書はその要望に応え、
サケ・マスの生態と進化に関する最新の知見を総説的
にまとめ、かつ著者らの展望も示し得るような本を目
指して企画されている

【脚注及びリンク】
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1.「淡水魚辞典 サケ科
2.「
WEB魚図鑑 硬骨漁網 サケ科

3.「イワナ(サケ科魚類)の生活史二型と個体群過程
4.「日本魚類学会
5.「魚類学(Ichthyology」Mojie
6.「成長のメカニズムからサケ科魚類の生活史多型と
 資源管理を考える
」清水宗敬
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びわます賛歌 P.2

2011年10月09日 | びわます賛歌

 

 

 Blanklax, Iduns kokbok.jpg

 【まずはサケ科魚類の生態】

どうもビワマスとサクラマス、それとアマゴの
分類については論争の最中であって、ビワマス
研究の目的は、分類上の位置付より、水産資源
として重要なビワマスを増やすために必要な生
態などの基礎的な知見を明らかにすることにあ
ることに異議はない。

一般的にサケは川で産まれ海に下る。海で数年
かけて大きくなり、また産まれた川に戻り(母
川回帰)産卵した後死亡する。魚種によって回
帰性には差があり、マスノスケ、べニザケは回
帰性が強いとされ、支流まで突き止め遡上する
が、シロザケやカラフトマスは回帰性が比較的
弱く川を間違え遡上し「迷子ザケ」になる。回
帰性が有るため、同じ魚種でも母川あるいは海
域で遺伝的特性が異なる。多くの種は一度の産
卵活動で息絶えるが、ニジマス、イワナ、イト
ウなどは数年に渡り複数回の産卵活動に参加す
る。



シロザケなどでは孵化・浮上後直ちに降海する
が、サクラマス、ベニザケ、マスノスケ、ギン
ザケなどでは一定期間を淡水で過ごし、ある程
度成長した個体がスモルト化すると降海し海洋
生活を送る。降海の目的は海洋の豊富な餌を捕
食することで、より大きな体となり淡水で成熟
した個体より多くの卵を産卵することにある。
つまり、海洋での生活は必須ではなく淡水でも
成熟し繁殖活動を行う。従って、通常は降海す
る魚種でも何らかの原因で陸封(河川残留)さ
れた場合は、淡水中でも成熟し産卵を行う。

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イトウ属、イワナ属(サルベリヌス属)、サケ
属(タイヘイヨウサケ属、オンコリンクス属)、
タイセイヨウサケ属(サルモ属)、アカントリ
ングア属、カワヒメマス属(グレイリング属、
テュマルス属)、コレゴヌス属(コクチマス属
、ワカソ属)、サルモティムス属、ステノドゥ
ス属、ブラキミスタクス属、プロソピウム属(
ラウンドホワイトフィッシュ属)の11属、約66
種以上に分類される。9属68種説もある。
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【カラフトマスの生活史】

カラフトマスは、分布域がサケとほぼ重なって
いるが、産卵のために河川に遡上するのは日本
では北海道に限定されている。生態もサケに近
いが、孵化して川に泳ぎ出すとただちに海に下
り、河川でほとんど餌をとることもないことか、
河川には産卵のためにのみ遡上してくる。また、
体側にはパーマークも表れないことや、ほとん
どの個体が生まれて2年で規則的に成熟するこ
と、母川回帰の性質がサケほど強くなく、産卵
場が河川の下流域に形成されることなどサケと
の違いがある。成熟した親の体長は30~50mで、
産卵数は千~二千粒である。米国の五大潮には
移植されたものが繁殖しているが、この他には
淡水域で成熟産卵している例は知られていない。
本種もまた産卵後は雌雄ともにすべて死んでし
まうという。

【サクラマスの生活史】

サクラマスは、日本海を中心にオホーツク海か
ら東北の太平洋沿岸など日本が分布の中心とな
っている。サクラマスは、形態的にアマゴやビ
ワマス、さらに台湾に生息するサラマオマスと
近縁で、この4種はサクラマス群と呼ばれるこ
とがある。雄の多くは河川で生活し、生まれて
1年目から3年目に成熟して産卵に参加する。
雌では、孵化後1年半から2年半経過した春期
に主に体長約9~14cmで海に下るものがある。
河川に残って生活するものは、ヤマメと呼ばれ
ている。降海し むた個体は、約1~2年間沿
岸近くで生活して体長30~70mに成長して河川
に遡上し、8月から11月に比較的上流で産卵す
る。産卵数は千~五千粒と親のサイズによって
大きく異なっている。海で大きく育った親は産
卵後に死亡するが、河川で生活し成熟したヤマ
メでは、産卵後も生き残り翌年に再度産卵する
個体もある。



【イワナの生活史】

サケ属の仲間ではないが、琵琶湖周辺の河川の
最上流域にも生息。本種の仲間は北半球に広く
分布しており、サケ属の魚よりさらに冷水に適
応している。日本での分布は、北海道から本州
の紀伊半島までで、琵琶湖周辺に生息するイワ
ナは南限のイワナと言えるものである。生息域
は夏の水温が約15℃以下の河川の上流域で、親
の体長は約20~30mである。産卵は11~12月に
行われ産卵数は数10~千粒程度とやはり親のサ
イズによって大きく異なっている。雌雄とも産
卵後も死ぬことはなく、何年も生き残って30cm
以上に大きくなったイワナが淵などで釣られる
ことがある。



北海道など北部に生息する「アメマス」と呼ば
れるイワナには、体長15cm以上になってから体
色が銀色に変化し海に下って生活
する個体が出
現するが、降海する性質はサクラマスほど強く
ないとのこと。日本に生息するサケ属の代表的
な3種およびイワナ属―種の生態を比較すると
同じサケ科の魚でも種によってその生態はかな
り異なっているらしい。どの種も河川で産卵が
行われることは共通しているが、卵から孵化し
て川に泳ぎ出して後の生活にさまざまなタイプ
が見られる。

【エピソード】

 

【脚注及びリンク】
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1.「淡水魚辞典 サケ科
2.「WEB魚図鑑 硬骨漁網 サケ科

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風蓮湖

2011年10月08日 | 日本の湖沼百選


 

風蓮湖(ふうれんこ)は、北海道根室市、野付
郡別海町にまたがる湖である。野付風蓮道立自
然公園に含まれる。北海道東部・根室半島の付
け根に位置する。面積57.74km2は、日本の湖沼
では14番目の面積規模を有する。汽水湖として
はサロマ湖、能取湖に次いで北海道第三位であ
るが、周囲96kmは汽水湖としては全道一。直接
根室湾に面しており、湖面の標高は0m。主な流
入河川は風蓮川、別当賀川、ヤウシュベツ川。
湖名の由来は、アイヌ語の「フーレ・ペツ」(
赤い川)。



これは本来、流入河川の風蓮川を指した地名で
あり、川に湿原由来の赤く染まった水が流れ込
んでいたことにちなむ。湖の方はただ「トー」
(沼)と呼ばれていた。砂州である春国岱(し
ゅんくにたい)はアイヌ語の「シュンク・ニタ
イ」(エゾマツ林)が由来の地名そのままに、
砂丘に自生する日本唯一のアカエゾツ林で覆わ
れている。さらに日本国内で最大級のハマナス
の群落がある。周囲には湿地帯が広がっている
ために、食糧を得られること、陸上を徘徊する
捕食者にも襲われにくいこと、隠れ場所となる
植生が存在することなどから、タンチョウの営
巣地や水鳥の飛来地になっている。



湖とそれに伴う湿原の重要性から、日本国政府
は1993年に国指定風蓮湖鳥獣保護区(集団飛来
地)に指定した(面積7,806ha、うち特別保護
区地区6,139ha)。その後、春国岱とともに「
特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に
関する条約」(ラムサール条約)が指定する湿
地の候補として選定した。2005年10月21日には
国内での登録を終え、2005年11月8日第9回会議
で正式に決定された。なおご案内の通り風蓮湖
は北海道の根室にあるわけだが、以前は本州な
どもっと暖かい所に渡って越冬していたオオハ
クチョウなどの渡り鳥が、21世紀に入ってから、
風蓮湖で越冬する個体も確認されるようになっ
た。これは風蓮湖が全面凍結しなくなったため
と言われている。全面凍結しなければ水草も食
べられるし、陸上を徘徊する捕食者にも襲われ
にくいからである。ちなみに全面凍結しなくな
ったのは地球温暖化の影響だと考えられている


ファイル:Lake fuuren 01.jpg 

【エピソード】

 

 クリックすると新しいウィンドウで開きます

【脚注及びリンク】
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1.「山内恵介公式サイト
2.「平成21年全国都道府県市区町村別面積調 湖沼面積

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びわます賛歌 P.1

2011年10月07日 | びわます賛歌



レイモンド・カーヴァーの詩に『夜になると鮭が』という
詩が好きなのだが「朝になるとサーモンが消え失せる」と
あるぐらい“ご馳走”のメタファーとして鮭が語られる。

さて、琵琶湖には約60種の在来の魚類が生息し、多様な生
活を営んでいるといが本当のところ辞典か博物館かネット
で見かける程度で棲息状態なんか知らないし、カーヴァー
のような本格的な釣りにも無縁なのだ。さて、「コイ科の
仲間が多い中で...」と『川と湖の回遊魚 ビワマスの
謎を探る』(藤岡康弘)の本の引用なのだが、
サケ科の魚
が1種だけ含まれており、それがビワマス
であるとある。
琵琶湖で古来より「マス」または「アメ」、あるいは「ア
メノウヲ」と呼ばれてきたサケ科の魚に「ビワマス」とい
う呼称を与えたのはサケ科魚類研究者の大島正満だという。

 1884-1965

しかし、「アメ」や「アメノウヲ」という名前が琵琶湖に
棲む魚に与えられた固有の名称ではなく、近畿を中心とす
る割合広い範囲のサケ科魚の名称であったのと同じく「ビ
ワマス」という名前についても、琵琶湖の魚を念頭に付け
られた呼称ではあるが、琵琶湖だけではなく広く海へも回
遊する魚として与えられた名前であるこという?「アメノ
ウヲ(阿米魚)」という伝統的な呼称を使用せず、なぜ新
たに「ビワマス」という名前をつける必要があったのか、
その経緯についてはなにも残されてはいないので今となっ
ては謎だともいうのだから、素人のわたしにはどうでもい
いことなんだが、回遊、回帰というキーワードにわたした
ちはひどく惹きつけられる。藤岡氏は「魚の中でも特にサ
ケ科の魚に魅力を感じる人が多いように思われるが、それ
はいったいなぜなのだろうか。それは、川で生まれた子供
がその故郷を離れて旅に出て、幾多の危機を乗り越えて大
きく成長し、再び故郷の川に戻ってくるというその生活史
にドラマを感じるからではないだろうか」と述べているが
そういう気もする。

ユーチューブの動画を観て思ったことは2つ。1つは詩人
でありミニマニズム作家であるカーヴァーのごとくトロー
リングを始めるための条件を、もう1つは、食べることか
らはじめるレシピ創作のテーマを思ってみた。前者は時間
の都合がつかないので当面サスペンディングに...。

ところで「ビワマスは湖と深い森を流れる川との間を行き
来しながら琵琶湖という日本列島のほぼ真ん中に形成され
た湖の歴史とともに生きてきた魚である。われわれ人間よ
りはるか昔より琵琶湖に棲みつき、琵琶湖とともに変化し
てきたであろうこのサケ科の魚は、現在では、琵琶湖とい
う環境がなくては生きてはいけない生物にまで進化を遂げ
ていると考えられる。琵琶湖とそれを包む森や川の自然を
守り共存していくことが、とりもなおさずビワマスという
琵琶湖固有の生物を守ることにほかならないことを紹介し
たい」(同上著者)との言葉をガイドにしばしそれを考察
してみることに。

【エピソード】

 

 

 

【脚注及びリンク】
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1.大島正満サケ科魚類論集

2.「レイモンド・カーヴァー
3.「湖翠ネットコムへようこそ
4.「田沢湖の魚族 亡びゆくうろくずのために


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涸沼

2011年10月06日 | 日本の湖沼百選

 

 

涸沼(ひぬま)は、茨城県中部の鉾田市、東茨城
郡茨城町、大洗町にまたがる那珂川水系の汽水湖。
涸沼は、東茨城台地、鹿島台地に囲まれた所に位
置し、上流から笠間市を水源とする涸沼川や大谷
川などが流れ込む。下流側では涸沼川が那珂川に
合流し、そのすぐ先で海と通じており、満潮時に
は海水が涸沼川を逆流し、淡水と海水が混ざりあ
う汽水湖となっている。また、那珂川の氾濫時に
は淡水が涸沼に流れ込み、地形的に遊水池ともい
える。なお国や県では涸沼川の一部分という見解
が一般的である。流域面積:439km2、湖面積:9.35
km2、流域人口約161,000人。シジミの生産が盛ん
であり(1999年全国第4位)、涸沼沿岸では直売営
業所も見られる。また、マハゼなどの魚の漁も盛
んである。涸沼では、398種の植物が確認されてい
る。

Hinuma-landsat.jpg

昭和40年代までは、ヨシやマコモなどの水生植物
が群生していた。しかし、下記に示す湿地の干拓
やコンクリート護岸工事などによって、群生地が
減少、ミズアオイ、ミズワラビ、タコノアシが絶
滅の危機に瀕している。涸沼では、86種の鳥類が
確認されている。また、シジミや小魚が豊富であ
り、鴨や雁などの水鳥が多くみられる。また、シ
ギやチドリなどの渡り鳥が湿地などによくみられ
る。さらに、冬場には猛禽類であるオオワシやオ
ジロワシも見られる時がある。

魚類は105種の魚類が確認されている。全国的に
珍しい汽水湖であるため、フナ、ナマズなどの淡
水魚やハゼ、ボラなどの回遊魚など多種多様な魚
を見ることができ、ニシンの太平洋側の南限とし
ても知られる。昆虫類 は、国のレッドリストで
絶滅危惧I類に指定されているヒヌマイトトンボ
というイトトンボの一種が確認されている。貝類
はヤマトシジミの全国的な産地となっている。し
かし、護岸工事などで年々漁獲高が低下している。



縄文時代、海水面が上昇し、涸沼周辺では入り江
であった。その後、入り江の入り口が川の土砂に
よってふさがれ涸沼ができた。江戸時代では、東
北や那珂川流域から物資を運ぶルートとして利用
され「内川廻り」といわれるルートの一部であっ
た。さらに水戸藩が松波勘十郎に涸沼西部の海老
沢から巴川流域の紅葉まで約10kmを結ぶ「紅葉運
河」や涸沼川から大貫までの約1kmを結ぶ「大貫
運河」を掘らせたが失敗に終わった。明治時代に
入ってからも、大久保利通が大谷川から北浦の流
入河川である鉾田川をむすぶ国家計画に着手した
が、暗殺により頓挫した。いまでも旧旭村(現鉾
田市)に切り通しの跡を見ることができる。1927
年(昭和2年)より、涸沼干拓が始まり、前谷(茨
城町下石崎)、広浦(大洗町神山町)、船渡(茨
城町上石崎)、馬割(茨城町海老沢)、東永寺(
茨城町上石崎)、宮ヶ崎と干拓され、水田として
利用された。

 

【エピソード】

 

茨城県森林湖沼環境税 茨城県では、森林や霞ヶ浦
をはじめとする湖沼・河川などの公益的機能の重
要性にかんがみ、これらの環境の保全に資する施
策の一層の推進を図るため、平成20年度から5年
間「森林湖沼環境税」を導入している。課税方式
は県民税の均等割額への超過課税(上乗せ)方式。

税収の使い道は(1)森林保全整備=8億/年
(2)湖沼河川水質保全=8億/年


 

【脚注及びリンク】
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1.「
クリーンアップひぬまネットワーク
2.「松波 良利
3.「茨城県森林湖沼環境税

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図 茨城県 食品の放射能検査データ