ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

動物園のこと

2016-03-15 20:59:36 | テレビ番組

夕方、TVで地元の動物園が市営化されるかもしれない、とのニュースが流れる。

そして、画面に現在の動物園の様子が流れたのだが、「ああ」とため息をつきたくなるほど施設が老朽化している。
錆びかけた檻の金具、ペンキのはげた看板……動物園を楽しく夢のある場所にすべき、とはいうもののどうしたら良いのだろう?

全国的にも動物園は、経営が困難らしく、話題の北海道の動物園へ行った時も施設が古びているのに驚いたことがある。
外来のテーマパークばかり大流行りで、生きた動物たちが暮らす場所が、こんなに殺風景であっていいはずがない。

子供の頃、動物園に遊びに行った時、象の片足が鎖でつながれているのを見て悲しい気持ちがしたこともあったけれど、動物園の未来を考える分岐点に来ているのでは、とも思う。
シンガポールへ旅行に行った時、ナイトサファリで見た動物たちのダイナミックな生態が、とてもスリリングだったのだが、日本でも動物を狭い檻に閉じ込めるのではなく、サファリ形式で(あくまで人間の安全を確保する立場で)、野性動物たちと交流する「動物園」のあり方を自明のものとすれば良いのではないだろうか?

21世紀の動物園は、動物たちが自然に近い環境で自由に歩き、人間がそれを垣間見る、という「開かれた場所」になれば…そうすれば、私が子供の頃感じた悲しさも、閑古鳥が鳴く今の動物園の現状も払拭されるはず――だと思うのだけど。

コメントを投稿