ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

日々のこと

2022-03-11 11:53:52 | ある日の日記

       

 

 

今朝もTVで「羽鳥モーニングショー」を観る。 ウクライナの戦況――小児病院が爆破されたり、という凄惨な状況が続いているのを見ると、本当に胸が痛くなってしまう。

地下に避難している人たちの中には、クラシックの演奏者もいて、その一人の女性がヴァイオリンを弾いている様子がクローズアップされ、「戦場のヴァイオリニスト」とテロップが流れていたのには、思わず息を飲んでしまった。 周囲は瓦礫もあり、華やかなスポットライトなどどこにもないのに、その女性が光り輝いて見えたのだ。 まるで映画の「戦場のピアニスト」を彷彿としたのだが、これを目にした記者もそう思ったのだろうなあ……早く、このウクライナの惨劇が終わってほしいと思うのは、誰しも同じはず。この瓦礫の間でヴァイオリンを弾いていた女性のエピソードは語り続けられるに違いない、と直感する。

ウクライナのことは、ほとんどと言っていいほど知らないのだけれど、ずっと昔まだ二十代だった頃のことを、ふっと思い出した。茶道の教室に通っていた時、ウクライナからの留学生だという青年が来ていたのだ

彼は、当時の私と同じ、二十五、六歳くらいの青年だったのだが、長身でハンサム、おまけに頭も良さそうだった。

日本人の私たちが、ややこしいお茶のお点前の手順を覚えるのに四苦八苦しているのを尻目に、涼しい顔で、正確なマナーを披露していたっけ。美しいお点前だった……彼は、その後、自分の母国に帰り、研究者にでもなったのだろうか? 

今、このひどい状況の中でも、彼が無事に過ごしていてほしい、と強く思う。

 

 

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