ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

オリエント美術館にて

2022-06-08 16:45:11 | アート・文化

六月に入ってようやく、改修したばかりのオリエント美術館へ行ってきました。

  

まずは、「アフタヌーンティールーム」でパスタランチ。

 それから、美術館へ。実は、ここの改修には一年半もの長い時をかけており、訪れるのは本当に久しぶり! 岡山市のオリエント美術館というのは、全国的にも珍しい、オリエント地方の考古学的美術品がたくさん所蔵されているのです。 コンパクトな美術館なのですが、幾多の建築賞も受けており、独特の雰囲気が得も言われぬ場所なのですね。

   

「中庭」と呼ばれる、館内の小さな広場には、円形の噴水と、トルコらしき、イスラミックなタイルが……左上には、オリエントで発掘されたものであろう、柱の柱頭が飾りとして掲げられています。 この場所が、私は好き。ここへ来ると、何だか、心の底から落ち着いてくるのです。

 

お手洗いに入ると、手を洗う手水鉢も、ご覧の通り、リニューアル。「ラスター彩」という、陶器製のものになっているのですが、これで手を洗うなんて、なんともゴージャスな気分!

  

館内にひっそりとある喫茶室「イブリク」にも、本当に久しぶりに行きました。うまく写真が撮れなかったのですが、上の写真がここで食したアラビアンコーヒーとチーズケーキ。

ここの名物は、本格的なアラビア風コーヒーが楽しめること。「イブリク」という独特の銅鍋で、コーヒーをぐらぐら沸かし、そこに砂糖やスパイスを入れたものを、上澄みをすくうようにして飲むのですが、これが「こんなに美味しかった?」と思うほど、美味しい。

とろりとした甘さと苦さ、ふんだんに散りばめられたスパイスの香りが合わさって、飲んでいるだけで、遠くアラビアの地を思わせるエキゾチックな風味なのです。 ああ~、良いなあ、とのんびり喫茶室で、過ごしてしまいました。

アラビアへは、またいつか旅してみたいもの。その時は、このコーヒーだけでなく、ミントティーも飲んでみたいな。


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