ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

日々つれづれ……「アーヤと魔女」の感想

2022-06-12 19:22:48 | 映画のレビュー

 

以前、知人から頂いた、時計草の花。三輪ほど摘んで、お手洗いに飾りましたが、紫色の花が、上品で気に入ってます。

    

お昼のティータイムには、クレープを焼いて、紅茶と――上の赤い箱が、紅茶の入っていたものだけれど、出雲紅茶に、瀬戸内レモンを♡はーと形に育てたもの(これを、乾燥させている)がセットになっているのだ。♡形のレモンというものが珍しくて、つい購入したのだけれど、和製紅茶も優しい味でいいな。

  

ジブリが3DGアニメとして、製作したという「アーヤと魔女」のDVDを観る。しかし、感想は……ウ~ン。あんまり、面白くないかも。

魔女の子供であるアーヤ。しかし、母親である魔女は、魔女仲間に追われていたため、孤児院「子供の家」の前に置き去りにされます。しかし、「子供の家」でも、持ち前のたくましさから、園長先生や子供たち仲間の上にも君臨していたアーヤ。そんなある日、魔女ベラ・ヤーガと連れの男マンドレークがやって来て、彼女をもらい受けられます。ところが、養女というのは、体のいい理由で、アーヤはベラの下働きとして、様々な魔法の薬を作る手伝いをさせられる――いつまでたっても、魔法は教えてもらえない。ここで怒り狂ったアーヤはベラ宅にいる、使い魔の黒猫の奸計をはかるのですが…というのが、大体の筋。

アーヤの隣の部屋は、浴室なのですが、一方、マンドレークが暮らす部屋でもあるらしい。そこで、マンドレークは、下手(アーヤが、『つまんねえ~小説』と言っている)な小説を書いているらしいのですが、実は寡黙な彼は、いったん起こり出したら、ベラも恐れる、パワーを発揮するらしい。おまけに徐々にわかってきたところによると、マンドレークとベラ、アーヤの母親は昔、音楽のバンドを組んでいたらしく、作中でもその音楽曲が流れるのです。ところが、この三人の因縁話が、観客の最も知りたいことであるはずなのに、最後まで、そのことは明らかにされない。

    

最期、ベラとマンドレーク(今一つ、はっきりしないのだけど、この二人、夫婦なの?)と仲の良い家族となり、楽しく暮らしているアーヤの元に、ある雪の夜訪れた客が、母親の魔女だった―ーというところで、唐突に物語が終わり「えっ?」という感じで、私は取り残されてしまいました。

そもそも、ベラたちは、アーヤが自分たちの友人の娘だと知っていたのか? そしてアーヤの母親を追っていた魔女軍団はどんな組織なのか?

ベラとマンドレークとアーヤの母親は、共に魔界の者でありながら、どうして、ロックバンドなど組んでいたのか?

すべてが、クエスションマークで、きちんとしたお話になっていない。この映画を観た、他の皆さんも、そう思われたのではないでしょうか?

監督は、「ゲド戦記」「コクリコ坂から」の宮崎吾郎さんで、私は「コクリコ坂から」の大ファン。しかし、ここでは「ゲド戦記」と同じように、消化不良! というしかない出来であります。


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