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ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

ある日の日記

2015-03-10 13:41:05 | ある日の日記
月一回の童話教室のある日。 それなのに、先月はやたら忙しくて童話もかきかけのまま。仕方なく短めのエッセイを書いて行くことに。

いつも通り、教室の皆さんと楽しく批評しあった後、ちゃんと作品を作っていなかなければならないと反省。雨の激しく振りしきぶる寒い日で、帰り所用があったためもあって、駅まで歩いて行きました。

駅そばのホテルのティーラウンジで、タルト・フレーズとアールグレイティーの香り高いお茶でほっと一息。イチゴの鮮やかな赤とアーモンドの香りが感じられるタルト生地の絶妙な組み合わせが大好きで、苺のタルト(タルト・フレーズ)やナポレオンパイは一番好きなケーキです。

窓の向こうに広がる灰色の空と激しい雨足を見ながら、何気ない日々や風景の後ろにファンタジーや幻想か隠れているもの、といまさらながらに思う、夕方のひとときでありました。

ハチ公が帰って来ました

2015-03-10 12:17:32 | ノエル
日本人なら、誰でも知っている忠犬ハチ公。10年近くも、亡き主人を渋谷駅まで迎えに生き続けたというエピソードは、人々の涙を誘い、渋谷駅には有名な銅像も立っていますね。

ハチ公は1923年、秋田県で生まれた、生粋の秋田犬だそう。秋田犬を欲しがっていた東京大学農学部教授上野氏によって、東京までやってきたのですが、米俵に包まれ、20時間も列車に揺られていたのだそう。そうして、主人のおともをして、毎日渋谷駅まで送り迎えするのですが、1925年に上野氏は、脳溢血のため大学構内で倒れ、そのまま亡くなってしまいます。

主人が死んだ後も、渋谷駅までやってくるハチ公。駅の前でじっと座り、列車の到着のベルに耳をすませる犬の姿は、当時の人々にはどんな風に見えていたのでしょう。  それにしても、ハチ公が90年も前に生まれた犬だったとは……。 実在のハチ公の写真も見たのですが、近頃の人間好みに改良されつくしてしまった犬とは違って、キリリとした面構えが何ともチャーミング。

そして、2015年の今、ハチ公は上野教授と念願の再会を! 新しく銅像が作られ、そこには最愛の御主人に飛びついて行くハチの姿が描かれているのですが、上野教授を見上げるハチの目や舌を出した口が、さも嬉しげでとてもかわいいのです。 う~ん、90年ぶりに教授と抱き合うことのできたハチ公――この素敵な銅像は東京大学構内に設置されるのだそう。 私も今度東京へ行ったら、ぜひ見てきませう。

ハチ公の逸話がかくも長く語り継がれたことや、あたらしく銅像が作られ、ゆかりの場所に置かれるというニュースには、人の心には宝石があると思わせ、これも素晴らしく思えてきます。 最後にトリビアを一つ。青山霊園にてハチ公は上野教授のお墓に一緒に眠っているそうです。