古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岡山県赤磐市・朱千駄古墳

2016-07-09 08:41:42 | Weblog
岡山県赤磐市穂崎天神ノ木にあります。
北に延びる丘陵の斜面に並行するようにして築かれています。
両宮山古墳の南約600mのところです。













全長85m、 後円部径40m・高さ6.5m、 前方部先端幅35m・高さ5m  二段構築の前方後円墳です。
東に向けた前方部が扇形にやや広く発達しています。

造り出しはありません。
墳丘には葺石が施されています。
円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
後円部中央にある埋葬施設は明治初年に発掘したと伝えられていて、竜山石製の組合式長持形石棺(全長2.1m・幅0.8~0.9m・高さ0.7m)で埋葬されていました。
現在、岡山県立博物館横に移転・展示されています。
中国製神人歌舞画像鏡(銅鏡)、硬玉製勾玉、碧玉製管玉、ガラス製勾玉、ガラス製小玉、鉄槍、蛇行状鉄器、須恵器 などが出土しています。
併せて、この古墳の名前のもとになったといわれている大量の朱も発見されています。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

岡山県の史跡に指定されています。

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