古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

静岡県浜松市・馬場平(ばんばのひら)古墳

2016-11-19 01:56:05 | Weblog
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷上野、海抜57mほどの丘陵端にあります。
「馬場平1号墳」と呼ばれることもあります。

全長47.5m、 後円部径33m・高さ4.6m 前方部先端幅15m・高さ2.1m の前方後円墳です。
前方部を南西方向に向けています。
昭和9年3月、削土により後円部の東南側約4分の1と前方部の一部が破壊されました。











昭和56年7月に測量調査が、翌昭和57年8月に一部の発掘調査が行われています。
墳丘には葺石が施されていたとみられています。
後円部東側から南東部にかけて幅8~9mの周濠が廻っています。
後円部頂中央にある埋葬施設は粘土槨で、赤色顔料が塗られた部分にカヤ材で造られた組合式箱型木棺が収められていたそうです。
画文帯同行式神獣鏡、五花文内向花文鏡、碧玉製管玉10、瑪瑙製勾玉、ガラス製小玉、柳葉形銅鏃3、鉄剣3以上、鉄鏃9などが出土しています。

古墳時代中期・5世紀初めころの築造と推定されています。

昭和58年5月25日、旧引佐町の史跡に指定、合併後の今は浜松市の史跡に指定されています。

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