古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岐阜県大野町・南出口古墳

2016-04-16 08:23:47 | Weblog
岐阜県揖斐郡大野町野南出口641の平地にあります。
「城塚古墳」とか「野5号墳」とも呼ばれています。

全長82m、 後円部径42m・高さ7m、 前方部先端幅31m・高さ4.3m  三段構築の前方後円墳です。
前方部を西に向けていて、野古墳群中で一番南にあります。
くびれ部付近が低く細長くなっています。


また前方部と後円部の比高差が大きいのも特徴です。


円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていたようです。

1969年(明治2年)、後円部頂東北部に石室が露出しているのが見つかっています。
全長2.4m・幅1mの竪穴式石室です。
中国製鎏金獣帯鏡・鉄剣・鉄刀・鉄鏃・轡引手・革帯金具 などが出土しています。
鎏金獣帯鏡は直径20.3cmあり、金メッキが施されています。
「尚方作竟・・・」の銘があることでも知られています。
昭和28年に国の重要文化財に指定されています。
現在、東京の五島美術館が所蔵しています。

古墳時代前期の築造と推定されています。

通称「城塚古墳」と呼ばれていますが、これは南北朝時代に城が築かれていたとの伝承があり、そこから来ているのだそうです。







            (後円部)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿