古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

愛知県豊橋市・三ツ山古墳

2017-02-25 08:43:15 | Weblog
愛知県豊橋市牟呂町坂津、豊川左岸河口近くの中位段丘端部にあります。
豊橋若葉幼稚園の北側、三ツ山公園内です。
公園の周りは住宅街になっています。


                       (右側が前方部)


                       (後円部)


全長37m、 後円部径18.5m・高さ3.4m、 前方部先端幅28m・高さ2.6m  二段構築の前方後円墳です。
前方部を北西方向に向けています。
その前方部は外に大きく開く畿内型の古墳です。

                      (奥が前方部)
後円部には「忠魂碑」が建っています。


墳丘の周りには幅約10mの周濠があります。
葺石は施されていなかったようです。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・人物埴輪(琴を弾く人、武人)・形象埴輪 などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。


平成10年~12年度に発掘調査が行われています。
主体部が二つ確認されています。
後円部にある埋葬施設は大きく破壊されていて、どのような埋葬だったのかはっきりしていません。
前方部にある埋葬施設は、無袖型の横穴式石室です。
大刀1・鉄鏃50本以上・短刀1・馬具・須恵器の脚付有蓋壺や堤瓶・土師器の壺 などが出土しています。

この古墳の築造時期は古墳時代後期・6世紀前半頃と推定されています。

なお周辺には6基の小古墳があったそうです。

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