古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県高崎市・綿貫観音山古墳

2018-02-10 05:50:42 | Weblog
群馬県高崎市綿貫町観音山、井野川右岸の平地にあります。
観音山史跡公園として復元整備されています。
「岩鼻村22号墳」とも呼ばれています。



全長97m、 後円部径61m・高さ9.5m、 前方部先端幅63m・高さ9.1m  二段構築の前方後円墳です。

前方部を北北西に向けています。


                (左前方部、右後円部)


                (左後円部、右前方部)

(前方部)








(後円部)








墳丘の周りには今は空堀となっている幅4.8~8.4m、と幅19.2~28mの二重の盾形をした周濠があります。
周濠の間には幅8mの中堤があります。
墳丘に葺石は施されていなかったようです。
円筒埴輪や朝顔形埴輪、盾形埴輪、家形埴輪、鳥形埴輪、馬形埴輪、巫女埴輪、楽人埴輪、鷹飼埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。



1977年に発掘調査が行われています。
後円部中央にある埋葬施設は、両袖型横穴式石室です。
石室は榛名山二ツ岳産・角閃石安山岩で造られていて、長さが12.65mあります。
羨道の長さが4.53m・幅2.40m・高さ1.39m、玄室の長さが8.12m・幅3.95m・高さ2.68mあり単室構造です。
南西方向に開口しています。
入り口は施錠されていて中には入れませんでした。







出土品として獣帯鏡、二神六獣鏡、金環、銀環、丸玉、小玉、大刀、小刀、銅製刀子、矛、鉄鏃、冑、挂甲、轡、雲珠、杏葉、鞍、鎧、帯金具、銅製水瓶、須恵器など多数に及びます。

古墳時代後期・6世紀末頃の築造と推定されています。

昭和48年4月14日、国の史跡に指定されています。

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