古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

長野県飯田市・水佐代(みさじろ)獅子塚古墳

2017-06-17 06:21:48 | Weblog
長野県飯田市松尾水城3457の河岸段丘端にあります。
「水城獅子塚古墳」とか「水城1号墳」とも呼ばれています。


                     (右奥が前方部)


全長約60m、 後円部径27.4m・高さ4.2m、 前方部先端幅21.4m・高さ4m  の前方後円墳です。
墳丘の東側は宅地で大きく削平を受けています。
前方部には樹齢350年以上といわれ、飯田市の天然記念物に指定されているエドヒガン桜があります。





後円部は平たく削られていて、天神様や秋葉山大権現・金毘羅大権現など6つの祠や石碑が祀られています。





墳丘の周りには周濠(後円部北側に原形が残る)があります。
墳丘には葺石が施されています。
円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていたようです。
後円部にある埋葬施設は横穴式石室のようですが、詳しいことはわかっていません。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

平成12年11月22日、飯田市の史跡に指定されています。
飯田古墳群を構成する1基として、平成28年10月3日国の史跡に指定されています。

長野県飯田市・御射山(みさやま)獅子塚古墳

2017-06-17 05:48:00 | Weblog
長野県飯田市松尾久井284の河岸段丘上にあります。
国道153号線沿いの墓地隣です。

全長約63m、 後円部径32m・高さ5.5m、 前方部先端幅43m・高さ6.5m  二段構築の前方後円墳です。
前方部を南西方向に向けています。
前方部の幅が後円部径より広くかつ1m以上高くなっています。


                    (左側が前方部、右側が後円部です)


                          (前方部)



                          (後円部)


これまで正式な発掘調査は行われていません。
そのため埋葬施設や副葬品などの詳細は不明です。
かって後円部に横穴式石室があったものの、明治時代に破壊されたと言い伝えられています。
ただ確認はされておらず詳細は不明です。
墳丘の周りには周濠があります。
その周濠跡は墓地になっています。



茶柄山古墳群を構成しています。
JR飯田線・下村駅の南東300mほどの台地上に分布しています。
5世紀代の古墳とともに馬を埋葬した墓が10基確認されています。
この地は当時国内屈指の馬生産地として、大和政権を支えていました。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

飯田古墳群を構成する1基として、平成28年10月3日国の史跡に指定されています。