古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

長野県飯田市・姫塚古墳

2017-06-03 06:08:57 | Weblog
長野県飯田市松尾3366の台地縁辺にあります。
「上溝6号墳」とも呼ばれています。


                  (左が前方部、右の茂みが後円部です)

全長約40m、 後円部径?m・高さ?m、 前方部先端幅?m・高さ?m  の前方後円墳です。
後円部には愛宕神社の小さな祠が建っています。




                      (奥が前方部です)

その後円部には、南に開口している右片袖型横穴式石室があります。



愛宕神社への参道下です。


               (石段を登り切ったところの下が石室開口部です)

花崗岩製で、全長2.9m、幅1.1m、高さ1.4mあります。
石室内は朱塗りされていたようです。



1985年、発掘調査が行われています。
造り出しはありません。
墳丘に葺石は施されていなかったようです。
埴輪の出土もありません。
七鈴鏡などが出土しています。

古墳時代後期・6世紀前半頃の築造と推定されています。

飯田古墳群を構成する1基として、平成28年10月3日国の史跡に指定されています。

長野県飯田市・羽場獅子塚古墳

2017-06-03 05:43:56 | Weblog
長野県飯田市松尾3187の松尾上溝児童公園内にあります。
「上溝15号墳」とも呼ばれています。
卸売団地の南側の丘陵東端です。







全長44.3m、 後円部径21m・高さ3m、 前方部先端幅13.6m・高さ2.5m  の前方後円墳です。
墳丘は大きく破壊されていて、後円部がわずかに残っているだけです。
児童公園になっているところが前方部です。



造り出しはありません。
墳丘には葺石が施されていたようです。





埴輪の出土がなく、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。
埋葬施設は、未調査につきはっきりしていませんが、竪穴式石室とみられています。

この古墳については、前方後方墳との説もありましたが、2012年の範囲確認調査で前方後円墳と確認されました。
あわせて周濠も検出されました。

古墳時代中期・5世紀前半頃の築造と推定されています。