古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

千葉県市原市・神門5号墳

2011-08-20 07:57:38 | Weblog
千葉県市原市惣社神門の養老川北岸の台地上にあります。
4号墳の南東側です。

全長38.5m、 後円部径32×31.5m・高さ3.2m、 前方部幅12m・高さ?m の前方後円墳です。

完全な形の前方後円墳ではなく、イチジクの形をしています。
3世紀中ころの築造と推定される古墳発生期のものです。
前方後円墳が定型化される前に出現した古墳です。

年代的には5号墳がいちばん古く、4号墳、3号墳の順に新しくなっています。
東日本最古の古墳で、纏向型の前方後円墳のひとつと言われています。

墳丘の周りには幅6mほどの周濠があります。

1976年に調査が行われています。
後円部中央にある埋葬施設は、墳丘主軸と並行する形で木棺が直葬されていたそうです。
鉄剣1、鉄鏃2、ガラス玉6、土器13以上などが出土しています。
土器の中には畿内から持ち込まれたと思われるものもあるそうです。

平成1年3月10日、千葉県の史跡に指定されています。