古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

大分県宇佐市・高倉古墳

2010-02-13 08:43:53 | Weblog
大分県宇佐市長洲にあります。

全長124m、 後円部径90m・高さ?m、 前方部幅?m・高さ?m の前方後円墳です。
墳丘は大きく破壊されていて、径30mほどの円墳状で残っています。
現在、前方部は宇佐自動車学校の練習コースになっています。
墳丘上には、高倉神社が建っています。

昭和6年ころに書かれた由来書には、「5世紀ころの築造で大分県下最大の柄鏡式前方後円墳」とあるそうです。
高倉神社の下には箱形石棺があったと言われています。
明治17年に前漢式の白銅鏡2面と鉄剣などが出土したそうです。

私が宇佐市の教育委員会に照会したところ、「学術的な調査が行われておらず、前方後円墳かどうかははっきりしない。円墳の可能性もある。」とのことでした。
由来書どおりだとすれば、大分県下最大の前方後円墳になります。

昭和46年3月23日、大分県の史跡に指定されています。
「宇佐風土記の丘」公園から海岸寄り(東)へ、車で20分足らずの所です。



   (写真右側に自動車学校があります。)


   (高倉神社)

大分県杵築市・小熊山古墳

2010-02-13 08:17:44 | Weblog
大分県杵築市大字狩宿小熊の丘陵頂にあります。
別府湾を眼下に見る絶景の地です。
かっては別府湾を航行する船舶が目印にしていたそうです。

全長120m、 後円部径80m・高さ9m、 前方部幅40m・高さ4m 三段構築の前方後円墳です。
対岸にある亀塚古墳と並ぶ大分県下屈指の古墳です。
墳丘には葺き石が施されています。

1994年、少しだけ発掘調査が行われました。
円筒埴輪や壷形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
特に円筒埴輪は、受け口状円筒埴輪という九州では一番古いものです。
このことから、この古墳の築造時期は、同じ大分県内宇佐市・「宇佐風土記の丘」公園内にある赤塚古墳に次ぐ時期のものと推定されています。
3世紀後半から4世紀初頭の築造とみられています。

古墳を訪ねたのが丁度お昼時で、持参のおにぎりを別府湾の絶景を眼下に眺める古墳前方部でいただきました。




   (後円部から前方部をのぞむ)