古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

宮崎市・生目古墳群23号墳

2009-10-24 08:37:04 | Weblog
宮崎市跡江上の迫の丘陵上にあります。
22号墳の後円部東側すぐです。

全長57m、 後円部径30m・高さ4.9m、 前方部幅12m・高さ2.1m の前方後円墳です。
一部損傷を受けてはいますが、ほぼ良好な状態で残っています。
墳丘には葺き石が施されています。
埴輪の出土はなく、墳丘に埴輪の配列はなされていませんでした。

1989年に発掘調査が、1996年には測量調査が行われています。
この古墳の築造時期は、21号墳、22号墳とほぼ同じ時期の4世紀後半ころと推定されています。

かつてのこの古墳群は、欝蒼とした雑木林の中で、その姿さえなかなかはっきり見ることができませんでした。いま公園化に伴い、全体像がはっきり見れます。はたしてこれが良いのかどうか・・・・・




宮崎市・生目古墳群22号墳

2009-10-24 08:09:00 | Weblog
宮崎市跡江井尻の丘陵上にあります。

全長101m、 後円部径60m・高さ9.2m、 前方部幅26m・高さ4.6m 柄鏡式の前方後円墳です。
古墳群内で三番目に大きな前方後円墳です。

平成16年度の発掘調査で、これまで全長117mとされていた墳長が16m短いことが判明しました。
前方部の端を横切る切り通しの道があり、その道の対岸にある高まりまでがこれまで墳丘と見られていましたが、そうでないことがはっきりしたそうです。
このときの調査で、前方部側面に4m×3m弱の方形をした造り出しも見つかっています。
そこから、儀式に使ったと思われる土器も併せて出土しました。土器は「遊古館」に展示したあります。
土器の形から、この古墳の築造時期は4世紀後半ころと推定されています。
墳丘の周りには馬蹄形をした幅約10mの周溝があります。
墳丘には葺き石が施されています。
壷形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

後円部頂から前方部を望むと、柄鏡式の特徴がよく確認できます。
生目古墳群史跡公園の一番南側にあります。