虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

プラン9・フロム・アウター・スペース(1959/アメリカ)

2007年06月11日 | 映画感想は行
PLAN 9 FROM OUTER SPACE
監督: エドワード・D・ウッド・Jr

 結局見てしまいました。「死霊の盆踊り」の監督インタビューの破壊力がすごかったので、これにもまた、同じくらいすごいおまけがついてないかな~と、チラッと期待して借りてしまったのですが、今回ははずれ。キャストスタッフ紹介しかない上に、そんなに詳しくもない。
 エクスカリバー様のコメントの如く、2度までは見なくていいわい、てな映画ですが、お金出して借りたんだから、見なくちゃ損したように感じてしまう自分の貧乏性が恨めしい。

 ほんとにティム・バートンの「エド・ウッド」のサブテキストとしての目で見るから「おお、ここがあのシーンなのね!」ということに注目しますが、まあ、陳腐なSFで、盛り上がりに欠け、どうも見せるという意識がないんじゃないかな~、などと考えてしまいます。宇宙人の地球非難の演説もけっこう良くあるパターンで、いろいろな映画で似た様なものを聞いています。この時期のSFには地球の直径よりも深い深海からのモンスターが現れたりするそうですから、この映画はそれほどトンデモではないのかも。
 ゾンビたちがやたら古典的な死者モンスター風の動きや風貌なのと、言葉に出来ないくらいにチープに見えるセット、今回一緒に見ていた高校生が「NHK教育の幼児向け人形劇の宇宙船みたい」と呟いたようなフライング・ソーサーや宇宙船の造形などの取り合わせの妙で、構成によっては爆笑ものになったかも、と思うのにこうも笑えないのはどうしてでしょう。