虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

アニメとその時代

2007年04月16日 | エンタテインメント
 私は10代~20代のはじめの頃に映画などにはまってテレビを余り見ずに過ごしまして、ヒーローアニメだの、変身ものテレビシリーズだのを2周回遅れ以上で見ている視聴者なのです。
 またまた忙しい週末でしたが、夜は「Vガンダム」のDVDや「ボルテス5」などを見て楽しく、というか眼を点にして過ごしていました。

 どちらもゲームの「スーパーロボット大戦」シリーズでおなじみでしたが、両作品とも原作のぶっ飛び様は本当に想像を絶します。
「Vガンダム」のほうは、ガンダムシリーズ自体が戦争というものを空しく、戦いを避けられない苦しみとしているようなところがあるので、大きく雰囲気の逸れるものではないのですが、誰に感情移入していいのか、これほど分からないものも少ないと思います。本当にすぐ登場人物が死んでしまう、ギロチン処刑なんかでてきて「きゃー」、主人公ウッソの憧れのカテジナさんは感じ悪いし、戦闘員はたいがい弱くなければ下品。女性で構成されたシュラク隊に至っては、登場した途端に次々戦死していきます。原典よりスパロボシリーズのほうが絶対に長時間活躍してます。一人なんか、死んでから人となりが語られる始末。呆然です。
 これが1994年の放送ですから、バブル景気のさなか?ムード暗い!なぜ?

「ボルテス」(1970年代)はまだ導入部ですが、リーダー役の健一がすぐに銃を人に向ける、のみならずぶっ放す、まあ撃つのはタイヤとかそんなんだけど、この危なさは衝撃。それに無理やりつれてこられたメンバーの一平と男同士の和解をした後は、なぜか殴り合って親しみを表現しているよう。
「怪傑ズバット」でも、親友同士の再会でいきなり殴りあいになってましたが、この時代のあたりでは、男の友情の表現にはゲンコツがつき物だったのでしょうか?

イルマーレ(2006/アメリカ)

2007年04月16日 | 映画感想あ行
THE LAKE HOUSE
監督: アレハンドロ・アグレスティ
出演: キアヌ・リーヴス    アレックス
   サンドラ・ブロック     ケイト
   ショーレ・アグダシュルー    アンナ
   クリストファー・プラマー   サイモン
   ディラン・ウォルシュ    モーガン

 建築家のアレックスは、買ったばかりの家で先住者の手紙を見つける。しかし、家は長い間空き家だったはずで、その手紙は未来に書かれたものだった…

 元の韓国映画を知りませんので、この映画のみについて。
 主演二人はそれなりに生きてきた人生があり、言葉のやり取りで真に心の響きあいを感じて、というラブロマンスの部分は良かったと思います。それに、ワイラー父子の確執と真の和解とか、なかなか上手に織り込まれていました。それもこの映画の「湖の家」を中心としたものなので、リメイク作品の売り方としては元のタイトルを使わざるを得なかったのかも知れないけれど、なんかタイトルは惜しいです。
 タイムパラドックスの処理の甘さは、SFよりファンタジーロマンスに重心がある映画なのでそこは目をつぶっても…
 私、この映画絶対にすれ違いで終わる、もしくは優しく甘美な思い出(の絵がもう少し欲しかった)を残して彼の死を知る、といった悲劇的な終わり方のほうがずっと切なく強く印象に残る映画になったような気がします。