BSで篠田正浩監督の「スパイ・ゾルゲ」をやっていた。
この映画自体は公開時から、CGによる戦前の東京再現はすごいなあと感心しても、今ひとつ入り込めなかったのだが、本木雅弘の尾崎秀実の口を通しての時局分析は胸が痛くなる。「日本はファシズムと手を切らなければいけない」もしそれができていれば。三国同盟を結んだとき、私のような素人が考えても、見通しが甘かったとしか言いようがない。
ゾルゲ事件は、歴史の授業でやって、それから「生きているユダ」を読んだ。尾崎秀実の弟、文芸評論家 尾崎秀樹による告発の書(だと思う)だが、この本で一番こたえたのは尾崎一家の戦中の生活である。
黒澤明の「わが青春に悔いなし」でもそうなんだけど、普通の人々も戦中の鬱屈した気持ちのはけ口を求めて、堂々といじめてもいい人を探していたようで、こわい。
この映画自体は公開時から、CGによる戦前の東京再現はすごいなあと感心しても、今ひとつ入り込めなかったのだが、本木雅弘の尾崎秀実の口を通しての時局分析は胸が痛くなる。「日本はファシズムと手を切らなければいけない」もしそれができていれば。三国同盟を結んだとき、私のような素人が考えても、見通しが甘かったとしか言いようがない。
ゾルゲ事件は、歴史の授業でやって、それから「生きているユダ」を読んだ。尾崎秀実の弟、文芸評論家 尾崎秀樹による告発の書(だと思う)だが、この本で一番こたえたのは尾崎一家の戦中の生活である。
黒澤明の「わが青春に悔いなし」でもそうなんだけど、普通の人々も戦中の鬱屈した気持ちのはけ口を求めて、堂々といじめてもいい人を探していたようで、こわい。