虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

名も無きアフリカの地で(2001/独)

2004年08月08日 | 映画感想な行
NIRGENDWO IN AFRIKA
監督:カロリーヌ・リンク
出演:ユリアーネ・ケーラー メラーブ・ニニッゼ レア・クルカ カロリーネ・エケルツ

 ナチス政権時代、間一髪でドイツからケニアへ逃げたドイツ人一家が戦中を如何に生き抜いたか。

 映画館でチラシを見て、一家で見られる感動作タイプの映画かしらん、なんて思ってたんですけどね、これは小さい子には向きません。
 家族の絆とか、異文化とどうやって付き合うかの問題も提示されてはいるけど、そもそも「どこにも真の居場所が無い」状態のユダヤ人の、厳しい「生きるべき場所を求めて」の部分が痛かった。ドイツにはいられない。ドイツ国籍のユダヤ人で、イギリス領では敵性国人。
 ケニアへの思いも、ドイツへの思いも父・母・子それぞれ違う。
 ケニアに生きる人々へのヨーロッパ育ちの人の理解とその限界もわかる。
 ラストで、やはり彼らは厳しい道を選んだと思うものの、すがすがしい思いが残った。

movie diary 名も無きアフリカの地で

古城の亡霊(1963/米)

2004年08月08日 | 映画感想か行
THE TERROR
監督:ロジャー・コーマン
出演:ジャック・ニコルソン ボリス・カーロフ

 本隊からはぐれたナポレオン軍の将校が海辺の古城のそばで不思議な美女に出会う。しかし彼を助けた老婆、城の主従も誰もそんな女は知らないと言う…

 「忍者と悪女」(エドガー・アラン・ポーの「大烏」がいつのまにか魔法合戦映画になったと評判のぜひとも見てみたい映画)のあとボリス・カーロフとの契約が3日残っていたので速攻でとった映画。
 原題が「THE TERROR」…恐怖で、いかにも恐怖映画な展開。ところが終盤に至って心理劇だったのか?!と思ったら最後でえ~やっぱり?という展開の、まあ、よくここまで3日でまとまって…と感心してしまう。
 古城も思いっきり雰囲気あるし、ほかでは知らないけどヒロインもきれいだし、ラストシーンは思わず「うえ~」でした。