虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

惑星がいっぱい!

2017-07-14 21:24:10 | 通常レッスン

 オンライン算数教材のお知らせ

今週中に「小数のつまずきやすいところ」の説明を書く予定だったのですが、もう少し先に延ばさせてください。できるだけ近いうちに書いてアップします。

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教室に来るなり、年長のAくんが大きな声をあげて笑っていました。

見ると、巨大な工作物が教室の中に運びこまれています。

Aくんの自信作、太陽系。

太陽、火星、地球、土星などのひとつひとつがキラキラするきれいな色紙で

包まれて、名札がつけられています。

 

 

 

Aくんの希望で、惑星が回る軌道を作ることにしました。

太陽の周りをまわる地球の軌道をかいた後で、

地球の周りをまわる月の軌道をかきました。

地球をまわす時は、土台全体をまわし、月をまわす時は、

地球を中心にした小さな円盤をまわして動かします。

 

Aくんは自分で作った惑星が愛おしくてたまらない様子で、ひとつひとつ手にとって眺めていました。

 

 

 

 

 


番外 白い紙とえんぴつと

2017-07-14 09:39:25 | 日々思うこと 雑感
かなり古い記事です。
この記事を書いた時から、うちの子たちはすっかり大きくなりました。
娘は新たな生活を始めるための準備をしていて、
息子は今日のプログラミングコンテストに出場するために、
いっしょに参加するメンバーと12時間ぶっ続けで
勉強し続けるという苦行に、
(かなりさわやかに楽しみながら)取り組んでいました。
中学高校くらいまで、努力とは
ほど遠いイメージのマイペースな子でしたが、
自分の好きなことを大事にしていると、いざ、自分の好きなことで自分の力を発揮する時には大きなエネルギーが湧いてくるものですね。
 
「うちの子ネタ」に登場することの多い…息子。

では 娘は…?
とお思いの方もいますよね。
それが 女の子って 男の子の何倍も鋭いので
へたなことを書けないんですよ。

幼稚園の時から
「この香りつきティッシュ お友達のと交換したいけど
ちょっと当たり前の柄だから (ノリで)交換した後でがっかりされたら困るし…。」
とプチ大人な 悩みを口にしていた娘。

そんな娘のプライバシー…(恐ろしくて)軽々しく侵害できません

なら 息子なら良いのか…?と疑問は残りますが
おそらく「ウィニー女!」と文句をつけつつ 笑って許してくれるでしょう。

息子が小3の時 とても印象に残る 母 対 息子 バトルをしたことがあります。
その出来事 今日の私にまで大きく影響しています。

息子は 小さい時から あまり手のかからない子で
私がしつけを手抜きしていたこともあって
小3のそれまで「強く叱る」とか「親子でぶつかり合う」ということは
ほとんどありませんでした。

当時 我が家には 近所の紙工場からいただいた
コピー用紙より薄いB5サイズくらいの紙が
大量にありました。
学校から帰ったら その紙で工作をするのが
息子の日課でした。
息子は その紙を使って 作らないものはないほど何でも作っていて
遊園地に行けば 見てきたジェットコースターを作り
ボードゲーム(人生ゲーム)を買えば それ真似てオリジナルの
人生ゲームをつくっていました。

学校で作って来た作品も
紙製のたこやきやさん。
お店の前のガチャポンが レバーをひねれば中身が出てくる仕掛けまで
紙でこしらえていてびっくり

そんな息子の 文化発表会での出来事です。

講堂いっぱいに 各学年の絵や工作物が飾られる日とあって
数日前から 息子のテンションは上がり気味でした。

「ぼくは 海賊船を作ったんだ。」息子はうれしそうに
その舟に取り付けた仕掛けの説明をしてから
「ぼくが 海賊船を作っていたら 他の子たちも作り始めたんだよ。」と誇らしそうに付け足していました。

文化発表会当日。
 私は 一番に 息子の海賊船が飾られている……というコーナーに
向かいました。
とても楽しみにしていたのです。

が 息子の作品を 一目見た私は
いささか拍子抜けしてしましました
息子の海賊船は 他の何台かの海賊船といっしょに
飾られていました。
どの子の作品も きれいな色画用紙やカラーテープで装飾され
絵の具でていねいに塗られていました。

そして息子の自信作は…というと
家で毎日作る工作と同じで
白い紙で 雑に作られていて
(おそらく各所に工夫は凝らされているのでしょうが)
パッと見たところ かなり見劣りするのです。
娘ならば 見る人のことも頭に描いて 
適切な素材選びをしただろうに
…とも考えました。

その晩
私は 息子にちょっとしたアドバイスをするつもりでした。
作品を作るときは
第三者の目で眺めてみること
より良い作品に仕上げるためには材料選びも大事であること
の2点を説明しました。

が その日は
日ごろ素直な息子から
妙に反抗的で 頑固な態度がかえってきました。
そこで 私も ついしつこく
「いつも白い紙でばかり作っているけど
壊れやすいし 見た目がもうひとつでしょ。
めんどくさがらずに 
いろんな材料を試してみたらどう?」
と言い足しました。

とそのとたん 息子がこれまで見たことないほど
激しく感情を高ぶらせて 叫んだのです。
「ぼくは ぼくは…機械みたいなものも
本もゲームも建物も…
同じ1枚の紙から作っていくところが
すごく好きなんだ!
おんなじ<ひとつ>から
たくさんのものができること…
白い紙で 何でも作るからこそ すごい!!って
思っているんだよ!」

その言葉をぶつけられて
私も かつては「白い紙とえんぴつ」さえあれば
詩を書き 文章を書き 絵を描いて楽しめていたことに
気がつきました。
それが いつの間にか 情報過多になり
道具や物にこだわって 
かえって不自由な暮らしを送るようになっていたのです。

私は その日以来 自分の暮らしを
シンプルで創造的なものになるように
工夫し始めました。

が 息子はというと…
それ以来 吹っ切れたように
いろんな素材や色にチャレンジするようになったのです。

現在 中3の息子は
白い紙と向かい合った日々のおかげか
頭の中で図形を自由自在に動かして 数学を解いたり
物理の問題を直感で解いたりします。
もし芸術としての良さに
ポイントを合わせて 物づくりをしていたら
そうした能力を身につけることは 難しかったでしょう。

親のアドバイスはたいしたことはない…という話でした。

写真は 息子のコレクションしている「ポップアップ絵本」です。
見ているだけで 創造力が涌いてきます。
  ↓いつも押してくださっている方ありがとうござい

都道府県のみやげもの作り

2017-07-13 23:26:50 | 通常レッスン

 

教室で地域のみやげもの作りをしています。

全国都道府県、みやげもの作りで制覇を目指しています。

みんなで作ると、自分はひとつ作るだけでも、他の子の作品に興味が湧いて、

とてもたくさんの都道府県の知識に触れることにつながります。

 

 

山形の将棋の駒に左馬(「馬」の字を左右逆に書いた文字。縁起物の文字)

を書いたもの。


ユースホステルに来ていただく方の発表です。

2017-07-12 20:12:44 | 連絡事項

ユースホステルのレッスンに来ていただく方の発表です。

お名前のある方はこちらのコメント欄に「お名前」「メールアドレス」「電話番号」を記載ください。

 

7月23日(日)~24日(月)

ぷーさん

けいさん

すうさん

 

10月16日(月)~17日(火) 

TREEさん

ローズさん

shukiさん

かにちゃんとさん

 

11月9日(木)~10日(金) 

るまさん

いちごさん

山口 たんこさん

 


ユースホステルの募集は終了しました。

2017-07-11 22:07:18 | 連絡事項

 たくさんのご応募ありがとうございます。

遅い時間になりますが、今晩中に来ていただく方を発表させていただきます。

もう少しだけお待ちください

 

ユースの日時変更の希望が多かったため、

幼児を中心とした7月23日(日)~24日(月)のレッスンに

2親子分の空きが出ました。

 

ユースまで、もうあまり日はありませんが、こちらを希望する方は、

コメント欄にお子さんの年齢と参加人数を書いてお申込みください。

 

 

また秋に行う予定の

小人数のユースホステルのレッスンに参加いただく方を

3親子ずつ募集します。

 

10月16日(月)~17日(火)  4組

 

11月9日(木)~10日(金)  3組~4組 

 

お子さんの年齢は自由です。

(園や学校がある日なので、未就園のお子さんが中心かと思います。)

お子さんの年齢と参加人数を書いてお申込みください。部屋数の関係上、お父さんの参加は難しいですが、希望がある場合、ご相談ください。

 

 


勉強でつまずく小学生 「できるようになりたい」と思わない子

2017-07-11 07:38:41 | 日々思うこと 雑感

 

勉強につまずいている小学生が
「できるようになりたい!」という向上心を持っている場合、
指導の仕方を工夫すれば、きちんとできるようになっていくことでしょう。


でも、子どもが「できるようになりたい」と思っていない場合、
できるようにするのは、一筋縄ではいかない難題です。


子どもが「できるようになりたい」と思わない理由はさまざまです。

「できるようにならない」ことで自分に注目を集めたり、
親への間接的な不満を「できない」ことで表現したりして、
大人をコントロールする子たちがいます。


また、自分のことなのに、自分のことのように思えなくて、「こうなりたい」という欲求が生まれてくる自分の核となるものがないように見える子もいます。

いつも子どものことを親御さんが決めていて、
子どもの自我がきちんと成長していない場合そうなりがちです。
最近は、子育てが、ママ友とのお付き合いの付属のオプションのようになっていて、
親の「(子どもが)こうであってほしい」と、子どもの「こうなりたい」の境界線が、
親にも子にも見えなくなってしまうケースを見聞きします。

そうして親子で一心同体のまま、二重に心を重ねた状態で、ある年齢までいってしまうと、
子どもの自立したいという思いは、
親の「こんな子に成長してほしい」という気持ちに反抗する形で、
あらわれてくるかもしれません。

子どもは自分の成長を犠牲にしてでも、
自立をしなくてはならない危機に陥っているのです。


「できるようになりたい」と思わないのには、
他にも、さまざまな理由があるでしょうが、
「できるようになりたい」と思わない子を、できるようにさせようとして、
手を変え品を変えして教えたり、
学校の先生の教え方に不満を持ったり、
塾に入れたりするだけでは、おそらくうまくいかないはずです。

たとえ、一時期、成績が伸びても、
少しすると、もっと大きく膨らんだ学習上の問題にぶつかることでしょう。
根本的な問題を先送りすることになるからです。

「できるようになりたい」と思わないのは、
良い成績を取れないからで、
易しい問題から繰り返し訓練して自信をつければ、「もっとできるようになりたい」と思うはずだと考える方は多いでしょう。
確かにそういう子もいます。

でも、それは大人の都合の良い解釈で、
そうした「子どもはこんなもの」という大人の気持ちの押し付けの連続が、
「できるようになりたい」という気持ちを奪っていることもよくあるのです。

 

「できるようになりたい」と思わない子が
「できるようになりたい」と思わない理由のもとは、幼児期の過し方にあるように思います。
幼い子たちは、あちこち探索していたずらしたり、自分で食べようとして食事をぐちゃぐちゃにしたりしがります。

砂遊びやねんど遊び、水遊び等も好みます。
そのように
大人には理解しにくい
「こんなことをしてみたい」「あんなことをしてみたい」という
子どもなりのやりたいことがあります。

でも、その時期に、おしゃれをさせて、
お母さんのしてほしい遊びを子どもがするのを望んだり、
習い事やサークルに連れて行って、
お母さんの過してほしい時間の使い方をさせたりしていると、
本当に子どもがやりたいことを、少しもしていなくても
お母さんも子どもも気づけなくなってきます。

でも、意欲ややる気や意志は、その時期、その時期の子が、
自分の内側からの衝動で、
「面白そう」「やってみたい」と思ったことを、
とことんやりつくすうちに育ってくるものなのです。

石ころを水の中に入れ続けるとか、水たまりで遊ぶとか、
ままごとばかり四六時中するとか、
親ではなくて、その子自身のアンテナに引っかかったことを存分にするからこそ、生まれてくるのです。

親が子どもにやらせたいことをして、ごほうびをあげて喜ばせても、
何かができるようになったとしても、
子どもの中に本当の意味での充足感や達成感は生まれません。


自分がやりたいと思ったことを、疲れるまでやりつくしたときに
「もっともっと成長したい」と願う強いエネルギーが湧き上がってくるものだからです。

話は変わりますが、
教室の3、4年生の子たちが、「学校でホラーマンガが流行っているよ。」「いろいろあるよ。みんな読んでいるよ」と言うので、私も見せてもらったところ、
「いじめ」や「殺人」や「自殺」がエンドレスで繰り返し登場する心をざわざわさせる内容でした。
まさか低学年の子らは読まないだろうと思っていたら、2年生の女の子たちのグループも口をそろえて、「学校で流行っている、流行っている」と言うので驚いてしまいました。
小学校低学年くらいから、何度も何度もいじめと死のシーンが繰り返されるストーリーが流行るなんて……
小学生たちに蔓延する不安やイライラした気持ちの深刻さを感じました。

子どもたちから、「自分」というものや「自分らしさ」が
奪われていないか、気にかかりました。

 

大人の期待する通りに、
「もっと勉強ができるようになりたい」とはりきって勉強する子だけが
良い子で、正しい子で、「できるようになりたい」と思わない子には
問題がある……
と言いたいわけではないのです。

「できるようになりたい」と思わないという態度からは、
子どもからのSOSやメッセージ、
隠れた問題を表面化させて改善しようとする意志が含まれているように感じられることが多々あるということをお伝えしたかったのです。


たとえば、
外からは見えにくいハンディーキャップが原因で、
読み書きの障害や推理力や一般化する力に苦手があって、
本人は周りの子と同じように努力しているつもりでも
いっこうにできるようにならないとします。

そんなときに、ハンディーキャップを軽減するような学習方法を工夫せずに、
勉強量を増やすとか、お友だちのママに聞いて良さそうな塾に入れるとか、
安易な解決法を繰り返すとどうなるでしょうか?

がんばってもがんばっても努力が報われないので、
勉強に対するあきらめの気持ちや劣等感が強くなって、
「できるようになりたい」と思うことに抵抗を感じるようになるかもしれません。

「怠け者」とか「勉強嫌い」という表現は、そうした子たちにあいません。
「できるようになりたい」と思っては、何度も何度も挫折した時の古傷がうずくので、
「できるようになりたい」という気持ちに蓋をして感じないように
しているだけなのです。

そうした子たちには、ただただみんなと同じ勉強を押し付けるのではなくて、
できない理由をていねいに見極めて、
本人が「できそうだ」と見通しを立てられるような
方法を示してあげなくてはなりません。

努力をすれば、努力がきちんと報われるという実感を
感じさせてあげる必要があるのです。

一度、深く傷ついてしまうと、傷は簡単には癒えません。
勉強をさせるだけではなく、学習する際に負ったトラウマを長い期間をかけて
癒してあげることが大切だと感じています。

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ごく一般的な子の場合、
「できるようになりたい」と思わないという態度は、
自分のことをあまり大切にしないという態度と
つながっていることがあります。

「できるようになりたい」という気持ちは、
「認められたい」「大人になりたい」「自立したい」「もっと自分を表現したい」「目標や目的を持ちたい」という思いでもあります。

これまでの経験で得た達成感や自分への信頼感、次にできそうなことがわかっている安心感などの土台の上に
生まれる気持ちです。

ですから、子どもにあまりにも「できるようになりたい」という気持ちが
見られない場合、
「勉強なんて、どの子も嫌いなものよね」と安易に捉えずに、
ストレスが溜まっていないか、
心の中に不満や言いたいことを溜めていないか、
強い劣等感を抱いていないかといったことを、よく見てあげる必要があると思っています。

ささいな口げんかもしないような仲良し親子の場合、
子どもは親に言いたいことを
きちんと言葉にできていないかもしれません。

「子どもの願いを何でも聞いてあげる優しすぎるお母さん」は、
子どもから反抗期を奪ってしまいがちです。
すると、子どもの側は、
親離れできないイライラが原因で、
「子どものまま、がんばらないまま
いつまでも成長しないでいよう」という態度に執着することがあるのです。


小学生の子が勉強につまずくとき、
あわてて他所の子と同じ対応をするのではなくて、
わが子をきちんと見たり、
わが子と親の関係を見直したりすると、
問題は深いところから解決しはじめるかもしれません。

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余談ですが、この「できるようになりたい」と思わない……という気持ちは、
私の小学生時代を振り返ると思い当たる感情なのです。

私は非常に母と仲が良くて、今でいう友だち親子のような間柄でした。
反抗期もありませんでした。
私や妹の習い事を選んだり、手作りの服でおしゃれをさせたり、私や妹の友だちのお母さんとお付き合いをするのが母の楽しみでした。

自分のことは脇において、わが子の成績が伸びることや、ピアノが上達すること、絵や作文で表彰されることだけを生きがいのようにしていた母を
嫌だとは思わなかったし、母の喜びが自分の喜びでもあったものの、
私はいつも自分にブレーキをかけていました。

何かできるようになって、注目を浴びると、さらに次の期待をかけられる……どんどん「自分のこと」が、「自分のこと」じゃなくなっていくような気がする……。

と、自分が成長していくイメージに対して、
それに覆いかぶさり侵入してくるような親のイメージが、いつもつきまとっていたのです。

そうしたもやもやとした不安を抱いていても、私は母の提案に「イヤ」と言うことはできませんでした。
いつも母が喜ぶような答えを先回りして言うので、
母の願望は、そのまま私の願望であるように伝わっていました。

ですから、外から見える私は、やる気があって素直で優しい良い子でした。
がんばってもできないのはご愛嬌。

でも、心の中の私は、一歩踏み出すことにいつも躊躇していました。
全力でがんばることを出し惜しみしていました。
そのどちらも、一時期、母を喜ばしはしても、自分のプラスにならないと感じていたからです。

それと、自分で意識できない部分では、私という人間を自分の私物のように扱う母に、
「成長しない」ことで仕返ししていたのです。

私と母が、そんな不健康な依存しあう関係に陥っていたのには、
母が、乱暴な父や、
言うことを聞かない妹との関係で悩み苦しんでいたからです。

それで私は、母の不幸を埋め合わせるのは自分の役目であるように感じて、
心理的に母子べったりな関係から抜け出せずにいたのです。

そして、母の過保護で過干渉な態度をすべて受け入れ、
母の期待を、まるで自分の願望であるように見せかけてもいました。

でも、どんなに周囲に微笑ましいく映っても、
親と子がささいなぶつかりあいもできないような関係は
息苦しくて、
成長を蝕みます。

子どもにすばらしい人生を用意しようと親が努力するほど、
親の用意した道を歩む子の足取りは重くなるものです。

母が私のことに夢中になるほど、私は自分の能力を高めることに投げやりになっていました。

といっても母を喜ばせるために、表面上はがんばってはいるのです。でも、常に、心ここにあらずで、いつも自分にブレーキをかけながら
上達することに怒りすら感じていたのです。

なぜ、怒りまで感じていたのかというと、
何かができるようになって親を喜ばせることは、
親離れできず親のおもちゃになっている自分に直面することでもあったのです。心の中で、それを恥ずかしく思いながら、気持ちに蓋をしていたのです。


そんな子どもの頃のことを思い出すと、
「子どもに過剰な負担をかけないために、
親は自分から少しずつ子離れする努力をしなくてはいけないな」と感じています。
親がしがみついていたら、子どもは親に遠慮して
親離れできないものですから。

親と子の間にきちんと境界線が引かれて、
子どもは子ども、親は親として幸せに自分の人生を生きていくならば、
子どもは、親離れ子離れを遅らせるために無駄なマイナスの方向のエネルギーを使う必要はなくなります。

すると、子どもは自分の成功を勝ち取るために、
自分を最大限に成長させることに集中できるようになることでしょう。


忍者の道具作り と 決して見てはいけない箱

2017-07-10 21:02:18 | 通常レッスン

下の写真とは関係がないのですが、

今日、以前、中学生になったかつて虹色教室の生徒だった男の子が教室に遊びに来てくれました。物作りをしたり、ヘボコンやロボコンの動画を見たりして、いっしょにまったり過ごしました。

中学入試を終えて、ちょっと疲れが出ている時だったようで、

帰宅してお母さんに、「教室も先生も変わらなくてさー。ホッとしたよー」と

語っていたそうです。


下の写真は小学生の男の子たちに流行中の忍者の道具作り。

 アルミホイルを磨いて作ります。銀細工のようにピカピカになります。

 

アルミホイルを軽く丸めて、プラスチックの下敷きなどでこすって

磨きます。

 

忍者の道具や古代の首飾りを作りました。

 

 

忍者の割符です。忍者が使っていたと言われる神代文字で作っています。

割符を合わせて、仲間であることを確かめます。

 

 

東京から教室に通ってくれているAくんから、ちょっと怖い本をもらいました。

読んでみたら怖かったので、家に置いておきたくないのだとか。

 

それで、あげるから教室に置いておいて!と。

 

教室の子も怖がったら困るので、黒い箱に赤いお札を貼って封印し、

中に注意書きを書いてもらいました。

それでも、読みたいという勇者がいた場合、

読んでいる姿を写真に撮って、Aくんのお母さんの携帯に送って!

と頼まれました。

 

「本当に読みますか?」

 

 


思い出話に 癒される

2017-07-10 17:26:25 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)

わたしはADD(不注意優勢型のADHD)傾向があるので、小心者で生真面目な性格の割に、

何かにつけてすることは大雑把で大胆で、しょっちゅう全身が凍りつくようなそそっかしいミスをしています。

ひどいミスをして落ち込んでいる時、ふと、心に過去のヘンテコな思い出話が浮かんできて、

妙に心が癒されます。

ヒヤーッとするといえば、今日まさにそんな出来事に遭遇。

しばらく肩を落としたあげく、ツタヤで再会した男の子の笑顔を思い出しました。

過去記事ですが、こんな話です。

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昨日、ツタヤでCDを選んでいたら、いきなりトントンと背後から肩を

たたかれて……振り向いたら、
背の高い20歳くらいの男の子(人?)がニコニコしながら
立っていました。

誰……???

と一瞬、面食らって、誰だかわからずに
ポケッとして、相手の目を見ていたら、「あ~!!!これは……!!」
と思いあたりました。
数年前に、私が大工仕事を教えてもらった小学生……!

<小学生の子に大工仕事を教えてもらった話>の記事に書いた男の子。

この記事の下に出来事をコピペしておきますね。

 

ということはまだ、中学生か高校生……?


すごく大人びていて、背丈も見上げる感じで対面しているんですが、


笑顔は当時のまんま~(いまだに友だちと思ってくれていたのか……?)

あまりに突然でボケていたので……「仕事は何をして……」と問いかけて、
「いや、まだよね……学生よね」とひとりごとを言っている間に、
ニコニコしながらさわやか~に去っていきました。

「よその子はすぐ大きくなる」っていう話……よく聞くけど
ホントだわ~と思った出来事でした。

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<小学生の子に大工仕事を教えてもらった話>

以前、近所の小学校でする子ども会主催の「たこ作り教室」のお手伝いに
行っていたことがあります。
そこで、おとなしすぎる小学生と活発過ぎる小学生

(つまり両極に寄り過ぎて一周回って似たタイプの子ら……)
が、小競り合いを始めました。

私は、けんかを妨害するように、
二人の間に自分の「たこ」を広げて、「たこ」にイラストを描き始めました。


その前の年は「火の鳥」を描いたんですが、
その年は「だんじり」

すると、それまでけんかをしていた活発な方の子が、
さらに私の近くに席を移して、
だんじりの絵をなめるように見ていました。
そして、自分も「たこ」にだんじりの絵を描き始め、
だんじりについて熱心に語りだしました。
私が、一番興味を惹かれたのは、
その子が、自分で、大工道具を使って、だんじりを作った…という話でした。

実は、私は、何年来、大工仕事にあこがれていて、
今は廃材や紙で工作しているけれど、いつかは木材で
子供用のままごとセットなど作ってみたいと考えていました。
それで、その子に、材料の入手先や道具について、
あれこれ質問しました。
すると、その子は、それは熱心に、

自分の作っただんじりを見に来るように……
それは、子どもが乗ったって大丈夫な作りなんだ…
今日にでも、ホームセンターと木材屋に連れて行ってあげるから、
「たこ作り教室」の後の予定は空いているか?

とたずねます。

うーん、それは魅力的な誘いではあるけれど、
お母さんに聞いてみなくてはならないよ。
勝手によその子をホームセンターに連れて行くわけには…(連れて行ってもらうわけには……。)

といったんは、ていねいにお断りしたんですが、
帰りはしっかり我が家まで付いて来て熱心にすすめてくれます。
そこで、親御さんに連絡して、
(「うちの子でお役に立てるんでしたら、どーぞどーぞ」とのこと)
さっそく二人で買い物に出かけました。

「ちょっとお金がかかるかもしれないよ~
ドリルはまず必要だからね。
それと、サイズのちがう釘もいるし~。
それとさ~いらなくなったとき、リサイクル料金400円かかるかもしれないけど、大丈夫~?」としゃべり続けて、
男の子は、私の財布の中身をすごく気にしてくれてました。
そして、
ただで木材を分けてくれる材木やさんに寄ったり、
途中で家を建築中の大工さんに声をかけて、
木の廃材を分けてもらったり、
ホームセンターの特価品コーナでお買い得の板を集めて
くれたんですよ。

私の場合、買い物だけで、疲れちゃったんですが、
「だめだめ、思い立ったときに、ある程度仕事を進めとかなきゃ。」
と注意され、
さっそく「だんじり作り開始!!」

それが、のこぎりやドリルの音が思った以上に大きくて、

騒音だ~!


ご近所迷惑だ~!

と気が気じゃなかった私は、
なんとかそれらしい形までこぎつけたときは、
涙が出そうでした。

その子は、小学生とは思えない仕事っぷりなんですが、
勉強はすごく苦手なんだそうです。
そこで、大工仕事を教えてもらったお礼に、
製図に役立ちそうな算数を教えてあげるよ~と言ったんですが、
断られました。

それで、帰りに本人が持っていないというサンダーを
あげることにしました。
というのも、大工仕事を教わってみて、
「こんな都会の真ん中で、そんな作業できるわけない!」
という現実をしっかり勉強させてもらったからなんです。
それと、大工仕事の、大体の流れと、購入場所も
しっかり学習できました。(かかった費用のもとは取れました。)

「サンダーはかなり音が出るけど、大丈夫?」
「いつも使っている電動のこぎりも、電動ドリルも
同じくらいの音だから大丈夫だよ。
でも、ほんとのほんとに、サンダーもらって良いの???」
とその子は喜び勇んで帰って行きました。

その後、小学校の柵のそばで、数人の子と群れて遊んでいるその子を
見かけました。手を振ったら、「おっ!」と挨拶。
「だれ~?」と友達に聞かれると、
「ともだち~」と答えていました。

ともだち…ですか?


研究100連発という動画がとても面白いです

2017-07-09 20:40:09 | 日々思うこと 雑感

息子に教えてもらって、研究100連発という動画を見始めたら

どれも面白くてすっかりはまってしまいました。

 

小学生の子が見て、楽しめるものがたくさんあります。

 

おすすめは、

 

障害のある方の聞いたり見たり話たりすることを助ける機械作りについての話題です。

https://www.youtube.com/watch?v=53n5G18rRdo

 

幾何学模様の不思議な世界。手芸作品、工作物や折り紙作品がいっぱい紹介されています。

https://www.youtube.com/watch?v=EvWe9as7_k4

 

ほんの1,2分だけでも、ぜひ御覧になってくださいね。

 

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<お知らせ>

オンライン算数教材の4年の小数のつまずきを解消する問題への対応が

少ないので、来週中にもう少し充実した内容にする予定です。

 

 


ブロックで考えるおもちゃを作る方法

2017-07-07 22:21:10 | レゴ デュプロ ブロック

過去記事です。

 

子どもがおもちゃや身の回りの道具のしかけに興味を持った時、

デュプロブロックで動きのある部分を再現してあげるととても喜びます。

小学生のお姉ちゃんが作ったしかけのある橋が気になってしかたがない

新年長のAくんに、ブロックで跳ね橋を作ってあげました。

 

(小学生の子がつくった跳ね橋)

ポールとブロックの橋をたこ糸でつなぎます。

(糸をブロックではさむだけでOKです)

 

こんな風に糸をはさむだけで、クレーンやケーブルカー、エレベーター、風車など

さまざまな動きを作ることができます。

 

雑誌の付録の自動販売機のしかけに興味を持っていたAくんと

作ったブロックの自動販売機。

後ろ。

隙間に厚紙で作ったこんなプレートを入れると、

穴が重なると物が下に落ちるしかけを

わかりやすく体感できます。

左上はAくん作のエレベーター。

Aくんのアイデアで台を少し高くして

青い紙を下に敷きました。

おまけ <スタンプラリーとかにしんぶん>

新小1のAちゃんが『スタンプラリー』と

『かにしんぶん』を作ってきてくれました。

Aちゃんの弟のBくんといっしょに作った大阪駅。

エレベーターつきです。