かなり古い記事です。
この記事を書いた時から、うちの子たちはすっかり大きくなりました。
娘は新たな生活を始めるための準備をしていて、
息子は今日のプログラミングコンテストに出場するために、
いっしょに参加するメンバーと12時間ぶっ続けで
勉強し続けるという苦行に、
(かなりさわやかに楽しみながら)取り組んでいました。
中学高校くらいまで、努力とは
ほど遠いイメージのマイペースな子でしたが、
自分の好きなことを大事にしていると、いざ、自分の好きなことで自分の力を発揮する時には大きなエネルギーが湧いてくるものですね。
「うちの子ネタ」に登場することの多い…息子。
では 娘は…?
とお思いの方もいますよね。
それが 女の子って 男の子の何倍も鋭いので
へたなことを書けないんですよ。
幼稚園の時から
「この香りつきティッシュ お友達のと交換したいけど
ちょっと当たり前の柄だから (ノリで)交換した後でがっかりされたら困るし…。」
とプチ大人な 悩みを口にしていた娘。
そんな娘のプライバシー…(恐ろしくて)軽々しく侵害できません
なら 息子なら良いのか…?と疑問は残りますが
おそらく「ウィニー女!」と文句をつけつつ 笑って許してくれるでしょう。
息子が小3の時 とても印象に残る 母 対 息子 バトルをしたことがあります。
その出来事 今日の私にまで大きく影響しています。
息子は 小さい時から あまり手のかからない子で
私がしつけを手抜きしていたこともあって
小3のそれまで「強く叱る」とか「親子でぶつかり合う」ということは
ほとんどありませんでした。
当時 我が家には 近所の紙工場からいただいた
コピー用紙より薄いB5サイズくらいの紙が
大量にありました。
学校から帰ったら その紙で工作をするのが
息子の日課でした。
息子は その紙を使って 作らないものはないほど何でも作っていて
遊園地に行けば 見てきたジェットコースターを作り
ボードゲーム(人生ゲーム)を買えば それ真似てオリジナルの
人生ゲームをつくっていました。
学校で作って来た作品も
紙製のたこやきやさん。
お店の前のガチャポンが レバーをひねれば中身が出てくる仕掛けまで
紙でこしらえていてびっくり
そんな息子の 文化発表会での出来事です。
講堂いっぱいに 各学年の絵や工作物が飾られる日とあって
数日前から 息子のテンションは上がり気味でした。
「ぼくは 海賊船を作ったんだ。」息子はうれしそうに
その舟に取り付けた仕掛けの説明をしてから
「ぼくが 海賊船を作っていたら 他の子たちも作り始めたんだよ。」と誇らしそうに付け足していました。
文化発表会当日。
私は 一番に 息子の海賊船が飾られている……というコーナーに
向かいました。
とても楽しみにしていたのです。
が 息子の作品を 一目見た私は
いささか拍子抜けしてしましました
息子の海賊船は 他の何台かの海賊船といっしょに
飾られていました。
どの子の作品も きれいな色画用紙やカラーテープで装飾され
絵の具でていねいに塗られていました。
そして息子の自信作は…というと
家で毎日作る工作と同じで
白い紙で 雑に作られていて
(おそらく各所に工夫は凝らされているのでしょうが)
パッと見たところ かなり見劣りするのです。
娘ならば 見る人のことも頭に描いて
適切な素材選びをしただろうに
…とも考えました。
その晩
私は 息子にちょっとしたアドバイスをするつもりでした。
作品を作るときは
第三者の目で眺めてみること
より良い作品に仕上げるためには材料選びも大事であること
の2点を説明しました。
が その日は
日ごろ素直な息子から
妙に反抗的で 頑固な態度がかえってきました。
そこで 私も ついしつこく
「いつも白い紙でばかり作っているけど
壊れやすいし 見た目がもうひとつでしょ。
めんどくさがらずに
いろんな材料を試してみたらどう?」
と言い足しました。
とそのとたん 息子がこれまで見たことないほど
激しく感情を高ぶらせて 叫んだのです。
「ぼくは ぼくは…機械みたいなものも
本もゲームも建物も…
同じ1枚の紙から作っていくところが
すごく好きなんだ!
おんなじ<ひとつ>から
たくさんのものができること…
白い紙で 何でも作るからこそ すごい!!って
思っているんだよ!」
その言葉をぶつけられて
私も かつては「白い紙とえんぴつ」さえあれば
詩を書き 文章を書き 絵を描いて楽しめていたことに
気がつきました。
それが いつの間にか 情報過多になり
道具や物にこだわって
かえって不自由な暮らしを送るようになっていたのです。
私は その日以来 自分の暮らしを
シンプルで創造的なものになるように
工夫し始めました。
が 息子はというと…
それ以来 吹っ切れたように
いろんな素材や色にチャレンジするようになったのです。
現在 中3の息子は
白い紙と向かい合った日々のおかげか
頭の中で図形を自由自在に動かして 数学を解いたり
物理の問題を直感で解いたりします。
もし芸術としての良さに
ポイントを合わせて 物づくりをしていたら
そうした能力を身につけることは 難しかったでしょう。
親のアドバイスはたいしたことはない…という話でした。
写真は 息子のコレクションしている「ポップアップ絵本」です。
見ているだけで 創造力が涌いてきます。
↓いつも押してくださっている方ありがとうござい
では 娘は…?
とお思いの方もいますよね。
それが 女の子って 男の子の何倍も鋭いので
へたなことを書けないんですよ。
幼稚園の時から
「この香りつきティッシュ お友達のと交換したいけど
ちょっと当たり前の柄だから (ノリで)交換した後でがっかりされたら困るし…。」
とプチ大人な 悩みを口にしていた娘。
そんな娘のプライバシー…(恐ろしくて)軽々しく侵害できません
なら 息子なら良いのか…?と疑問は残りますが
おそらく「ウィニー女!」と文句をつけつつ 笑って許してくれるでしょう。
息子が小3の時 とても印象に残る 母 対 息子 バトルをしたことがあります。
その出来事 今日の私にまで大きく影響しています。
息子は 小さい時から あまり手のかからない子で
私がしつけを手抜きしていたこともあって
小3のそれまで「強く叱る」とか「親子でぶつかり合う」ということは
ほとんどありませんでした。
当時 我が家には 近所の紙工場からいただいた
コピー用紙より薄いB5サイズくらいの紙が
大量にありました。
学校から帰ったら その紙で工作をするのが
息子の日課でした。
息子は その紙を使って 作らないものはないほど何でも作っていて
遊園地に行けば 見てきたジェットコースターを作り
ボードゲーム(人生ゲーム)を買えば それ真似てオリジナルの
人生ゲームをつくっていました。
学校で作って来た作品も
紙製のたこやきやさん。
お店の前のガチャポンが レバーをひねれば中身が出てくる仕掛けまで
紙でこしらえていてびっくり
そんな息子の 文化発表会での出来事です。
講堂いっぱいに 各学年の絵や工作物が飾られる日とあって
数日前から 息子のテンションは上がり気味でした。
「ぼくは 海賊船を作ったんだ。」息子はうれしそうに
その舟に取り付けた仕掛けの説明をしてから
「ぼくが 海賊船を作っていたら 他の子たちも作り始めたんだよ。」と誇らしそうに付け足していました。
文化発表会当日。
私は 一番に 息子の海賊船が飾られている……というコーナーに
向かいました。
とても楽しみにしていたのです。
が 息子の作品を 一目見た私は
いささか拍子抜けしてしましました
息子の海賊船は 他の何台かの海賊船といっしょに
飾られていました。
どの子の作品も きれいな色画用紙やカラーテープで装飾され
絵の具でていねいに塗られていました。
そして息子の自信作は…というと
家で毎日作る工作と同じで
白い紙で 雑に作られていて
(おそらく各所に工夫は凝らされているのでしょうが)
パッと見たところ かなり見劣りするのです。
娘ならば 見る人のことも頭に描いて
適切な素材選びをしただろうに
…とも考えました。
その晩
私は 息子にちょっとしたアドバイスをするつもりでした。
作品を作るときは
第三者の目で眺めてみること
より良い作品に仕上げるためには材料選びも大事であること
の2点を説明しました。
が その日は
日ごろ素直な息子から
妙に反抗的で 頑固な態度がかえってきました。
そこで 私も ついしつこく
「いつも白い紙でばかり作っているけど
壊れやすいし 見た目がもうひとつでしょ。
めんどくさがらずに
いろんな材料を試してみたらどう?」
と言い足しました。
とそのとたん 息子がこれまで見たことないほど
激しく感情を高ぶらせて 叫んだのです。
「ぼくは ぼくは…機械みたいなものも
本もゲームも建物も…
同じ1枚の紙から作っていくところが
すごく好きなんだ!
おんなじ<ひとつ>から
たくさんのものができること…
白い紙で 何でも作るからこそ すごい!!って
思っているんだよ!」
その言葉をぶつけられて
私も かつては「白い紙とえんぴつ」さえあれば
詩を書き 文章を書き 絵を描いて楽しめていたことに
気がつきました。
それが いつの間にか 情報過多になり
道具や物にこだわって
かえって不自由な暮らしを送るようになっていたのです。
私は その日以来 自分の暮らしを
シンプルで創造的なものになるように
工夫し始めました。
が 息子はというと…
それ以来 吹っ切れたように
いろんな素材や色にチャレンジするようになったのです。
現在 中3の息子は
白い紙と向かい合った日々のおかげか
頭の中で図形を自由自在に動かして 数学を解いたり
物理の問題を直感で解いたりします。
もし芸術としての良さに
ポイントを合わせて 物づくりをしていたら
そうした能力を身につけることは 難しかったでしょう。
親のアドバイスはたいしたことはない…という話でした。
写真は 息子のコレクションしている「ポップアップ絵本」です。
見ているだけで 創造力が涌いてきます。
↓いつも押してくださっている方ありがとうござい