虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

【重要】虹色算数オンライン教材をご購入いただいた方々へ

2017-07-06 23:17:00 | 連絡事項

6月より販売を開始しました、虹色オンライン算数教材。

たくさんの方々に購入いただきまして、とても感謝しております。

現在、購入をいただいた方数名より、確認メールが届かない等のご報告をいただいております。

振込先の口座番号等の確認メールは自動配信ですので、登録時すぐに配信されるはずのメールです。

また、お振込み後のパスワードの送付メールは営業4日以内に送らせていただいております。

以上の予定日を過ぎてもメールが届いていない方は、お手数ですがオンライン教室のお問い合わせページよりその旨をご連絡くださいませ。

今後とも虹色教室をよろしくお願いいたします。

 


「恥ずかしい」よりも「その子の成長」へフォーカス

2017-07-06 14:10:09 | 日々思うこと 雑感

7月の頭に、親しい方々と新大阪のユースホステルに集まって、楽しい時間を過ごしました。子どもについて話すうち、日本の恥の文化が及ぼす子育てへの影響の話になりました。

その内容をマイコさんがていねいに記事にまとめてくださっています。

よかったらぜひ読んでみてくださいね。

大阪での集まりに改めて大切に思うこと、「恥ずかしい」よりも「その子の成長」へフォーカス

 

 


ベイブレードで算数を学ぶ方法について

2017-07-06 09:53:09 | 算数

虹色算数オンライン教室をご購入いただいた方、購入を検討してくださっている方、

ありがとうございます。

虹色算数オンライン教室の「虹色算数」に、

ベイブレード、こま遊び などで算数を学ぶ項目を増やしました。

 

虹色算数オンライン教材は、今後もどんどん内容を充実させて、新しい記事を

増やしていく予定です。ブログでお知らせしますので、興味のある方はチェック

してみてくださいね。

(オンラインの算数教材を購入しようとして、工作の教材を間違えて購入してしまった、という声をいただいたので、いったん工作教材の販売を中止しています。

すでに工作教材を購入済みの方は、変わりなく見ていただくことができます。

他にも、算数オンライン教材を発売した後で、間違えて工作教材を購入してしまったという方がいらっしゃったら、虹色算数オンライン教材の相談ページで、その旨をお書きください。)

 


ユースホステルでのレッスンに初めて参加する方々へ

2017-07-04 07:13:53 | 生徒募集 イベント参加募集

「毎年、ユースホステルのレッスンに申し込んでいるものの参加がかなわない」という

声をたくさんいただいていたので、

今年は思いきって、人数枠のぎりぎりまで参加していただくことにしました。

 

けれども、後から考えてみると、

何度もユースに来て慣れている子たちは楽しめるような

イベントを用意できても、

人が多い場が苦手な子、新しい場に慣れるのに時間がかかる子、

相談したいことがいろいろある方への対応は、十分でなくなるので、

たずねたいことがたくさんあったり、小人数の場で、

よりじっくり子どもと関わってほしい、と望む方のために、

夏休みのユースの3分の1くらいの人数で泊まる別日を用意しました。

 

10月16日~17日です。

 

平日ですので、誰でも日時変更できるわけではないと思うのですが、

すでにユースへの参加が決まっている方の中で、希望があれば

コメント欄にお名前と電話番号を書き込んでください。

非公開で見て連絡を取らせていただきます。

初めて参加する方ではなくても、こちらに移るのを希望する方は

書いていただいても大丈夫です。


相談 「ハイリーセンシティブで完璧主義の子への対応に困っています」4

2017-07-03 16:06:30 | ハイリーセンシティブチャイルド(HSC)・敏感な子

前回までの記事にこんなコメントをいただきました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつも虹色教室のブログを読ませて頂いております。
私の娘も、Aちゃんととても似ています。

娘もちょうど小学2、3年生の頃、ダンボール工作にハマり同じように癇癪を起こして毎日暴言暴力、激泣きしていました。
YouTubeを見ながら作っていたんですが、同じように作りたい!間違えたらダメ!
と頑なにこだわっていました。
今すぐ作りたい!今すぐ完成したものを手に入れたいという思いもあるようで、
ちょっと間違ったり、作業が多いので出来ない出来ない、どうするの?やってよ!と喚いていました。
手を貸すと、そうじゃない!というし、口を出すと違う、ママのせいで間違ったとなるし、本当に大変でした。

そんな娘を毎日観察していて、この子はどこにつまづいてるんだろうと眺めていたらあることに気づきました。
口だしも、手出しも嫌がる子なので、私が娘の状態を再現して見せました。
ママも作ってみようかな?
とはじめて、娘が困っているところで同じように困って出来ないよーと言ってみたり、もう失敗したかも!と困ったり、
そうすると、手出し口出しするより、娘も私のやってることに励ましてきたり笑

散々困ったあとで、あっこうするとどうかな?出来た!やってみたら出来たよ!と喜びを共有したりしていました。
そんな私の様子から、娘も自分でやれるようになりました。
その出来事があってから、娘は物作りに目覚めたようでとても急成長したように思います。
Aちゃんもこの出来事で、何か殻が破れるチャンスかもと思いました!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コメントをいただきありがとうございます。

いただいたコメントの娘ちゃんの姿は、多くの子が急成長する時にたどる姿でもあります。

また、激しい葛藤状態にある子を成長へと導くカギは、コメント主さんの取った

大人も失敗し、困り、それを工夫しながら乗り越えていく体験を見せることでもあります。

 

今の時代を生きる子たちは、身近な場で失敗したり困ったりした時、知恵を絞って解決していく姿や

ただもたもたと停滞する状態にしんぼう強く向き合うプロセスを見ることは、

ほとんどありません。

ですから、Aちゃんやコメント主さんのお子さんのように

「難しいものも自分だけのアイデアで作りたい」

「最初から完成したものが作りたい」とジレンマを抱いて

大騒ぎしてしまう子は、ある意味、頼もしいのかもしれません。

 

現代の完成品に囲まれた世界は、「自分でやりたい」という気持ちさえ

子どもたちから奪ってしまいがちですから。

 

こうした問題は、工作だけでなく、学習の場でも、

さまざまな問題を引き起こしているように感じています。

即答で答えが出せる1,2年生の学習ではよくできるのに、

2段階、3段階の思考や、すこし面倒な手順を踏まなくてはならない問題は

手も足もでなくなってしまう子がいるのです。

 

勉強で、わからない、できない、という問題にぶつかった時、

時間をかけてじっくり考えてみたり、

他の人の説明に理解しようとする心で耳を傾けたりすることは、一朝一夕に身につく態度ではありませんから、

遊びや工作の中で、少し面倒な作業やこうしたジレンマを体験し、それを乗り越えていくことが

とても大切だと思っています。


相談 「ハイリーセンシティブで完璧主義の子への対応に困っています」3

2017-07-02 17:48:36 | ハイリーセンシティブチャイルド(HSC)・敏感な子

工作時のAちゃんがお母さんを困らせている態度は次の通りです。

工作での困った態度とはいえ、こうした問題を乗り越えることは、生活全般や学習の問題を

解決することにつながります。

 

★自分の最初に考えたアイデアにこだわりすぎて、

うまくいかない仕組みの微調整をする時にイライラする

 

★うまくいかない原因を尋ねるものの、

修正箇所を指摘されただけで、気分を損ねる


★アイデアが思いつかないと相談するものの、選べるよう複数提案すると、

「それは、お母さんが考えたから、私のアイデアじゃないから絶対嫌だ」と受け付けない


★最終的に毎回、手の付けられない程号泣する

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Aちゃんが「自分の最初に考えたアイデアにこだわってイライラする」というのは、

最近、教室でもよく見る姿です。

以前からそうだったかというと、たまにはそういう姿もありましたが、

ほとんどの場合、そうではありませんでした。

むしろ「あまりきれいな仕上がりではなかった」「思ったようにいかなかった」という

事態におおらかで、見た目はイマイチな仕上がりでも、

自分の適当な代用案で満足しているふしがありました。

また、わたしが新しいアイデアを見せると、

「いいねぇ、いいねぇ」と言いながら、積極的に取り入れてもいました。

 

そんなAちゃんが、最近になってどうしてイライラするようになったのか、というと、

最近のAちゃんの工作での目的意識の変化

関係していると思われます。

 

以前のAちゃんは、「こんなものを作りたい」と思ったものの

姿形を似せていくことを目的にしていました。

合掌作りの家屋が作りたいという場合、「これはこんな形だから、こう折ればいいかな、こう切ればいいかな」

という試行錯誤をしていました。それは物をていねいに観察するAちゃんにとって、

努力次第で自分で何とかなる課題でした。

 

でも、教室で忍者屋敷作りでひもや磁石を使った仕掛けを作ったり

キャンデーマシーンを作ったりした後から、

仕掛けのある工作物を作りたがることが増えました。

仕掛け作りは、よく観察することと、がんばることだけでは

どれだけ繰り返しても、どこまで先に進んでも、うまくいかない場合があります。

 

つまり、これまでAちゃんが成功を手にしてきた方法がどれも効かないということであり、

自分の無力さと直面することでもあります。

やりはじめたことを完璧にやり遂げたという実感を持つことが

難しくもあります。

それでも、何度も再チャレンジするところがAちゃんのすごさであり、

号泣に終わるところは、Aちゃんにとって、今ぶつかっている課題が途方もない

ものに感じられるからかもしれません。

そういう時は、十分な心の空き容量がなくなって

激しい葛藤状態の末、泣いて終わりことになりがちですから。

 

具体的にどうすればいいかというと、言葉でアドバイスするのではなく

選択肢をさりげなく見せるといいのかもしれません。

お母さんから「こうしたら?」という提案がくるのではなく

自分がお母さんのしていることの中に必要な答えを見つけるのなら、

「自分で解決したい」という思いが強い子にも抵抗が少ないかもしれません。

 

次回に続きます。