(鎌倉で)の記事の補足です♪
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 1
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 2
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 3
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 4
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 5
★(鎌倉で……)意欲的に算数に取り組むための教材 6
★(鎌倉で……)意欲的に算数に取り組むための教材 7
今日、トムくんの算数学習について思いをめぐらせるうちに、
ふっと、「そうだ~トムくんに、幼児の数の敏感期(モンテッソーリの言葉です)の様子を見せてあげたい!
妹のジェリーちゃんがそろそろそんな時期だし、楽しく誘えば乗ってくるはず……そういえば、三重苦のヘレンケラーも数の敏感期と言えるような時期を経験していたはず(サリバン先生の手記で読んだ覚えが……ヘレンケラーの場合、あらゆるものを触って、その体験をベースにそれから大きい小さいなどの比べる言葉が出てくるものでした)もしかして、
トムくんも何らかの影響を受けるかもしれない」
と思いつき、ひとりでワクワクしていました。
3歳、4歳の
数について敏感になりはじめる時期の子たちは、
とにかく何でも数えたがります。数え上げるのにつきあってあげていると、
どんどん数える対象を広げていきます。
ひとつひとつ指差しながら、
それも毎回1から……。買ってきたたまごの数。ピアノの鍵盤の数。
自分の指の数。並べたミニカーの数。階段の数。お風呂のおもちゃの数。
家中のドアの数。食器の数。えんぴつの数。ドミノの数。傘の数。とにかく何でも……。
すごいエネルギーで数える数える~。(子どもによって数の敏感期のあらわれ方は異なります)
そこで、急いで先に進ませず、数えることを満喫した子は、かなりしっかりした
数の概念を身につけます。
もう数えるのはマスターしているからと、数えさせずにいろいろ教え込むと、
30までの数は足し算も引き算もできるのに、
「30の次の数は40だ」と言ったり、1000本は花が咲いている野原で「15本?」とたずねたりする、ちょっと心配な理解の仕方になります。
それで、
yoshikoさんが、ジェリーちゃんと、いろんなものを数えて遊ぶ姿を
トムくんに見せてあげたらどうかな?
と考えたのです。
また、数に敏感な時期の子どもは、カードでもミニカーでも積み木でも
ひたすら並べます。ぬいぐるみとか、お皿とか、果物とか……並べて数えると面白いのです。
そんなことを数の敏感期の子たちは飽きもせずに何度も何度も繰り返すんです。
「サイズ」と「量」に敏感になる子たちも多いです。いろんなものを、どこかに突っ込もうとしたり、移し変えたりします。
少しすると、1対1対応に気づくような遊びが始まって、
ずらっと並べた小さなおもちゃのいすに人形を1体1体乗せていったり、小さなコップに1つずつ何かを入れていったりします。
子どもの敏感期の現われ方を観察していると、子どもの学習方法は、
「縦」に、これができたら次のステップという具合に進むのでなく、
「横」にどこまでも広げていって、あるとき、次のステージに飛躍的にジャンプしていくものだと感じました。
幼児を系統学習で、縦方向に学ばせようとすると、子どもの従来の学習への意欲が薄れて、敏感期があらわれなかったり、あってもあまりエネルギッシュでなかったりするのを感じます。
縦向きの学習は、やはり小学生以上の子に適したものなのでしょうね。
もしトムくんが、そうしたことに関心がないようでも、ジェリーちゃんと
繰り返し楽しそうに遊ぶ姿を見せていたら、
トムくんの中に数の敏感期のような状態が芽ばえないでしょうか?
そこまで期待するのは無理でも、
数の学習に興味を持ち始めるかもしれませんよね。
写真は、数の敏感期の子が、コップで作ったテントにお人形を入れていってくれたものです。
---------------------------------------------------------------------
子どもの昔ながらの遊びのほとんどは、この数の敏感期の活動の延長線上にあるように見えます。
おはじき遊び、お手玉遊び、友だちといっしょにする縄跳び遊びのどれも
繰り返しのある数に関わる歌がついています。
石投げ、木の実拾い、ビー球遊び。
あやとりも折り紙も繰り返し手順を暗記するもので、複雑な数の世界を体感するのに役立ちます。
「花いちもんめ」なども、数の増減すのものを
自分の身体で体感する遊びですね。
伝承的な手遊びや、
絵描き歌なども、数をテーマにしたがほとんどです。
幼児にとって数の世界は単なる「算数」という教科学習ではなくて、
生きていく上で、考え行動する土台となるものです。
それだけに、幼児の数の世界を探求することに対する貪欲な態度は
感動するようなものです。
ただ、こうした子どもの自然な発達は、
過干渉、手出し口出しして助けすぎる過保護、自然なサイクルがわかりにくい都会の暮らし、テレビ、ショッピングセンターなどの刺激の強すぎる場でしょっちゅう過す、少し年上の子たちの数の敏感期の様子を見ることができなくなった、幼稚園での自由遊びの激減などで、
だんだんエネルギッシュさがなくなってはいます。
また、数の敏感期が始まるころは、自分の生活リズムやそれまで体感したことを、外に目で見える形に出していこうとするのですが、
その時期に習い事を増やしたり、
幼稚園の3年保育がスタートしたりして、新しい環境に適応することに
いっぱいいっぱいになると、数への敏感さがほとんど消えてしまうのも
よく目にします。
敏感期というのは、その時期が終わってしまうと、もう2度とこないものです。
大人が作るものではなくて、子どもの中に自然に生まれ、通っていく
ものだからです。

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今日、トムくんの算数学習について思いをめぐらせるうちに、
ふっと、「そうだ~トムくんに、幼児の数の敏感期(モンテッソーリの言葉です)の様子を見せてあげたい!
妹のジェリーちゃんがそろそろそんな時期だし、楽しく誘えば乗ってくるはず……そういえば、三重苦のヘレンケラーも数の敏感期と言えるような時期を経験していたはず(サリバン先生の手記で読んだ覚えが……ヘレンケラーの場合、あらゆるものを触って、その体験をベースにそれから大きい小さいなどの比べる言葉が出てくるものでした)もしかして、
トムくんも何らかの影響を受けるかもしれない」
と思いつき、ひとりでワクワクしていました。
3歳、4歳の
数について敏感になりはじめる時期の子たちは、
とにかく何でも数えたがります。数え上げるのにつきあってあげていると、
どんどん数える対象を広げていきます。
ひとつひとつ指差しながら、
それも毎回1から……。買ってきたたまごの数。ピアノの鍵盤の数。
自分の指の数。並べたミニカーの数。階段の数。お風呂のおもちゃの数。
家中のドアの数。食器の数。えんぴつの数。ドミノの数。傘の数。とにかく何でも……。
すごいエネルギーで数える数える~。(子どもによって数の敏感期のあらわれ方は異なります)
そこで、急いで先に進ませず、数えることを満喫した子は、かなりしっかりした
数の概念を身につけます。
もう数えるのはマスターしているからと、数えさせずにいろいろ教え込むと、
30までの数は足し算も引き算もできるのに、
「30の次の数は40だ」と言ったり、1000本は花が咲いている野原で「15本?」とたずねたりする、ちょっと心配な理解の仕方になります。
それで、
yoshikoさんが、ジェリーちゃんと、いろんなものを数えて遊ぶ姿を
トムくんに見せてあげたらどうかな?
と考えたのです。
また、数に敏感な時期の子どもは、カードでもミニカーでも積み木でも
ひたすら並べます。ぬいぐるみとか、お皿とか、果物とか……並べて数えると面白いのです。
そんなことを数の敏感期の子たちは飽きもせずに何度も何度も繰り返すんです。
「サイズ」と「量」に敏感になる子たちも多いです。いろんなものを、どこかに突っ込もうとしたり、移し変えたりします。
少しすると、1対1対応に気づくような遊びが始まって、
ずらっと並べた小さなおもちゃのいすに人形を1体1体乗せていったり、小さなコップに1つずつ何かを入れていったりします。
子どもの敏感期の現われ方を観察していると、子どもの学習方法は、
「縦」に、これができたら次のステップという具合に進むのでなく、
「横」にどこまでも広げていって、あるとき、次のステージに飛躍的にジャンプしていくものだと感じました。
幼児を系統学習で、縦方向に学ばせようとすると、子どもの従来の学習への意欲が薄れて、敏感期があらわれなかったり、あってもあまりエネルギッシュでなかったりするのを感じます。
縦向きの学習は、やはり小学生以上の子に適したものなのでしょうね。
もしトムくんが、そうしたことに関心がないようでも、ジェリーちゃんと
繰り返し楽しそうに遊ぶ姿を見せていたら、
トムくんの中に数の敏感期のような状態が芽ばえないでしょうか?
そこまで期待するのは無理でも、
数の学習に興味を持ち始めるかもしれませんよね。

写真は、数の敏感期の子が、コップで作ったテントにお人形を入れていってくれたものです。
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子どもの昔ながらの遊びのほとんどは、この数の敏感期の活動の延長線上にあるように見えます。
おはじき遊び、お手玉遊び、友だちといっしょにする縄跳び遊びのどれも
繰り返しのある数に関わる歌がついています。
石投げ、木の実拾い、ビー球遊び。
あやとりも折り紙も繰り返し手順を暗記するもので、複雑な数の世界を体感するのに役立ちます。
「花いちもんめ」なども、数の増減すのものを
自分の身体で体感する遊びですね。
伝承的な手遊びや、
絵描き歌なども、数をテーマにしたがほとんどです。
幼児にとって数の世界は単なる「算数」という教科学習ではなくて、
生きていく上で、考え行動する土台となるものです。
それだけに、幼児の数の世界を探求することに対する貪欲な態度は
感動するようなものです。
ただ、こうした子どもの自然な発達は、
過干渉、手出し口出しして助けすぎる過保護、自然なサイクルがわかりにくい都会の暮らし、テレビ、ショッピングセンターなどの刺激の強すぎる場でしょっちゅう過す、少し年上の子たちの数の敏感期の様子を見ることができなくなった、幼稚園での自由遊びの激減などで、
だんだんエネルギッシュさがなくなってはいます。
また、数の敏感期が始まるころは、自分の生活リズムやそれまで体感したことを、外に目で見える形に出していこうとするのですが、
その時期に習い事を増やしたり、
幼稚園の3年保育がスタートしたりして、新しい環境に適応することに
いっぱいいっぱいになると、数への敏感さがほとんど消えてしまうのも
よく目にします。
敏感期というのは、その時期が終わってしまうと、もう2度とこないものです。
大人が作るものではなくて、子どもの中に自然に生まれ、通っていく
ものだからです。

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