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虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

鎌倉での出来事の補足です♪

2010-05-21 22:46:39 | 算数
(鎌倉で)の記事の補足です♪

★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 1
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 2
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 3
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 4
★(鎌倉で……)知力、能力、意欲を引き出すってどうするの? 5
★(鎌倉で……)意欲的に算数に取り組むための教材 6
★(鎌倉で……)意欲的に算数に取り組むための教材 7
今日、トムくんの算数学習について思いをめぐらせるうちに、
ふっと、「そうだ~トムくんに、幼児の数の敏感期(モンテッソーリの言葉です)の様子を見せてあげたい!
妹のジェリーちゃんがそろそろそんな時期だし、楽しく誘えば乗ってくるはず……そういえば、三重苦のヘレンケラーも数の敏感期と言えるような時期を経験していたはず(サリバン先生の手記で読んだ覚えが……ヘレンケラーの場合、あらゆるものを触って、その体験をベースにそれから大きい小さいなどの比べる言葉が出てくるものでした)もしかして、
トムくんも何らかの影響を受けるかもしれない」
と思いつき、ひとりでワクワクしていました。

3歳、4歳の
数について敏感になりはじめる時期の子たちは、
とにかく何でも数えたがります。数え上げるのにつきあってあげていると、
どんどん数える対象を広げていきます。

ひとつひとつ指差しながら、
それも毎回1から……。買ってきたたまごの数。ピアノの鍵盤の数。
自分の指の数。並べたミニカーの数。階段の数。お風呂のおもちゃの数。
家中のドアの数。食器の数。えんぴつの数。ドミノの数。傘の数。とにかく何でも……。
すごいエネルギーで数える数える~。(子どもによって数の敏感期のあらわれ方は異なります)
そこで、急いで先に進ませず、数えることを満喫した子は、かなりしっかりした
数の概念を身につけます。
もう数えるのはマスターしているからと、数えさせずにいろいろ教え込むと、
30までの数は足し算も引き算もできるのに、
「30の次の数は40だ」と言ったり、1000本は花が咲いている野原で「15本?」とたずねたりする、ちょっと心配な理解の仕方になります。

それで、
yoshikoさんが、ジェリーちゃんと、いろんなものを数えて遊ぶ姿を
トムくんに見せてあげたらどうかな?
と考えたのです。

また、数に敏感な時期の子どもは、カードでもミニカーでも積み木でも
ひたすら並べます。ぬいぐるみとか、お皿とか、果物とか……並べて数えると面白いのです。
そんなことを数の敏感期の子たちは飽きもせずに何度も何度も繰り返すんです。

「サイズ」と「量」に敏感になる子たちも多いです。いろんなものを、どこかに突っ込もうとしたり、移し変えたりします。

少しすると、1対1対応に気づくような遊びが始まって、
ずらっと並べた小さなおもちゃのいすに人形を1体1体乗せていったり、小さなコップに1つずつ何かを入れていったりします。

子どもの敏感期の現われ方を観察していると、子どもの学習方法は、
「縦」に、これができたら次のステップという具合に進むのでなく、
「横」にどこまでも広げていって、あるとき、次のステージに飛躍的にジャンプしていくものだと感じました。

幼児を系統学習で、縦方向に学ばせようとすると、子どもの従来の学習への意欲が薄れて、敏感期があらわれなかったり、あってもあまりエネルギッシュでなかったりするのを感じます。
縦向きの学習は、やはり小学生以上の子に適したものなのでしょうね。



もしトムくんが、そうしたことに関心がないようでも、ジェリーちゃんと
繰り返し楽しそうに遊ぶ姿を見せていたら、
トムくんの中に数の敏感期のような状態が芽ばえないでしょうか?
そこまで期待するのは無理でも、
数の学習に興味を持ち始めるかもしれませんよね。

写真は、数の敏感期の子が、コップで作ったテントにお人形を入れていってくれたものです。

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子どもの昔ながらの遊びのほとんどは、この数の敏感期の活動の延長線上にあるように見えます。
おはじき遊び、お手玉遊び、友だちといっしょにする縄跳び遊びのどれも
繰り返しのある数に関わる歌がついています。
石投げ、木の実拾い、ビー球遊び。
あやとりも折り紙も繰り返し手順を暗記するもので、複雑な数の世界を体感するのに役立ちます。
「花いちもんめ」なども、数の増減すのものを
自分の身体で体感する遊びですね。

伝承的な手遊びや、
絵描き歌なども、数をテーマにしたがほとんどです。

幼児にとって数の世界は単なる「算数」という教科学習ではなくて、
生きていく上で、考え行動する土台となるものです。
それだけに、幼児の数の世界を探求することに対する貪欲な態度は
感動するようなものです。

ただ、こうした子どもの自然な発達は、

過干渉、手出し口出しして助けすぎる過保護、自然なサイクルがわかりにくい都会の暮らし、テレビ、ショッピングセンターなどの刺激の強すぎる場でしょっちゅう過す、少し年上の子たちの数の敏感期の様子を見ることができなくなった、幼稚園での自由遊びの激減などで、

だんだんエネルギッシュさがなくなってはいます。

また、数の敏感期が始まるころは、自分の生活リズムやそれまで体感したことを、外に目で見える形に出していこうとするのですが、
その時期に習い事を増やしたり、
幼稚園の3年保育がスタートしたりして、新しい環境に適応することに
いっぱいいっぱいになると、数への敏感さがほとんど消えてしまうのも
よく目にします。

敏感期というのは、その時期が終わってしまうと、もう2度とこないものです。
大人が作るものではなくて、子どもの中に自然に生まれ、通っていく
ものだからです。




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やる気のない態度 と あとから振り返る子育て 教育

2010-05-21 15:39:20 | 教育論 読者の方からのQ&A
2歳、3歳のころから接してきた子どもたちが、
5歳、6歳、7歳と成長してから、
数年前の姿を思い返すと、教育にとって大事なことに気づきます。
わが子なんて0歳からいつも見てきて、もうすぐ社会に出て行こうという年に成長した年してるのですが、そこから十数年前の姿を思い出すと、
そこで気づく大事なことというのも、それと同じです。

大事なこと……というのは、子どもの態度やノリについてです。
幼児を持つ親御さんは、
何か働きかけるたびに、特に教育的なことの場合、
目をキラキラさせて、意欲的で積極的で熱心な姿をしるすことを望んでいます。
そうして子どもからそういう態度が得られたときだけ、
価値がある時間を過せたと感じがちです。

また教えたことが、すぐさま結果としてあらわれて
何かを覚えたり、周囲を驚かせたり、目に見える数値で成果を確かめられる場合のみ、子どもに正しいことができた、良いことをしてやれたと思いがちです。

とても短い期間に、子育てに近視眼的になればなるほど
そう感じがちです。

けれど、いったん、子どもがある年齢まで成長して
さまざまな年齢の子どもの姿を振り返ると、
何をするのも乗り気ではなくぐずぐずしていた時期も、
反抗ばかりして少しも成果が見えなかった時期も、
どちらも非常に重要で、

大人が食いついた~と評する状態で学んでいる時期
同様に

子どもを大きく成長させていたことがわかります。子どもにはさまざまな成長段階もあるし、個性もあります。物との関わり方も、無関心を装いつつ、実は熱心に観察している子、頭の中ではあれこれ考えている子がいます。

たとえば、虹色教室には、5~6歳の3トリオさんが通ってきていますが、
この3人のうち、TくんSくんが3歳、4歳のときのレッスンなんて、
2時間、私のすることに1から10まで反抗して、レッスンとしてなりたたないときもよくありました。かなりのやんちゃさんでしたから……。

それでも私は淡々とその時期の子の心にひびく
体験を用意していきました。子どもの態度にまどわされず、
その子に必要なものを与えていくのです。

反抗期がひどくなると、部屋にいることすら嫌がってかんしゃくをおこすので、
TくんとTくんのお母さんと私とで
外を散歩しながら、花を見たり、建物を見に行ったりしてレッスンとした日もありました。それでも泣きつづけて機嫌をなおさないTくんに、根気良くつきあうTくんのお母さんの姿を見て、今さえ乗り越えれば、
1年もすればこの子はとてもしっかりしたお兄ちゃんになるだろうな~と感じました。
なぜそう感じたかというと、
Tくんを見てそう思ったのでなく、
Tくんの態度に動じないTくんのお母さんの姿を見てそう感じたのです。

そして、私が推測していた通り、1年たたないうちに、
Tくんの中から、自立していて、意欲的で、まじめで、がんばりやで勉強好きの性質がどんどんあらわれてきました。
お友だちとのグループのレッスンになってからは、
リーダーシップを取りながら、お友達の意見をよく聞き、自分の意見をきちんと表現し、大人の話にも集中して耳を傾ける「できすぎくん」となっていました。
態度が悪くて聞いていないように見えた時期の学習は、
なぜかすべて覚えていて、まじめに取り組んでいた子以上によくできます。
しっかり反抗期を超えているので、
依存的なところや、赤ちゃん返りがあまりなくて、
学んだり、何か技術をマスターすることにいつも心が集中しています。
幼稚園でも「根っからの優等生」と先生から評されているのだとか……。

Sくんも同じような経緯をたどっています。

またうちの子の子育てを振り返っても
娘はフランス語の暗唱でも英語の暗唱でも、4歳のころには、教えればすぐさま吸収して、アウトプットし、手先も器用で幼稚園時代から絵画で賞をもらったりしていました。
息子は、わが道を行く子で、私がすることをいっしょに楽しむものの、ふざけるだけで幼児期にはアウトプットはなし。
絵なんか、卒園時に棒人間でしたけど……。

でも大きくなれば、娘も息子も
私が働きかけたことは、その時期の子の態度や外からみえる成果にかかわらず
同じようにすべて吸収されていたんだな~と感じることが多々あります。

あとから振り返ると、子どもの中に生き続け
芽を出し、成長し続ける幼児体験というものがあるのです。

それは、子どもがどんな態度をしるしたとか、乗り気かとか、何ができるようになったとか評価しないで、
ただ子どもの周辺を「質の良い学ぶことの喜びと美しさ」で彩る行為です。

子どもの環境を知的なものと友だちになれるように整える

ただそれだけです。

また子どもの中から、肯定的で前向きで好奇心あふれる姿勢があらわれてくるまで、
急いで評価を下したり、大人がふらふらせずに、
気長に楽しみながら待つことです。

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誰もが天才的な能力を発揮する脳の中の「思考」のメカニズム

2010-05-21 12:50:13 | その他
(過去記事から……)

医学博士で、脳死寸前の患者の生命を救った世界的な大発見「脳低温療法」でも有名な林成之氏は、

人間の脳の中で行われている「思考」のメカニズムを理解して
適切な訓練を行えば、誰もが天才的な能力を発揮できる

と断言しています。

林成之氏がそう考えるようになったのは、それまで科学の領域では扱われてこなかった「心」にまつわる発見をしたことがきっかけなのだそうです。
重度の脳障害のため意識の回復が難しいと思われた患者さんが
回復したとき、医学的には意識がないとされる状態にあったときも、
患者さんは呼びかけを覚えていたことがわかったのです。

内部の意識をつかさどる部分はダメージをうけていなかったのです。

この内部の意識を効果的に呼び覚ますことで、
人には計り知れない力、可能性が潜んでいるのではないかと気づいた
そうです。

林成之氏いわく、人が自分の才能を発揮し
楽しみながら人生を過すには、わくわくした思いを、子どものころから
たくさん感じさせてあげること、
思い切り集中できるものを
持たせてあげることが、大事なのだとか。

人間の脳には自分を守ろうとする「自己防衛本能」が備わっています。

お母さんが苦手なことをガミガミ叱ると、
この本能が働き、人の話を聞かない脳を鍛えることとなります。
人の話をアバウトにしか聞かなかったり、
正確に見る習慣がないと、見聞きするたびに
似たような情報コードがいくつも作られて、脳の間違う仕組みの
落とし穴にはまってしまうようです。

自己防衛本能が言わせている「できない」「むり」という言葉を、
好奇心から生まれる行動の結果、
「できた!」「案外楽しかった」に変化させるとき、
新しく学ぶことは嬉しい、楽しいという情報を
脳に深く刷り込むことになるそうです。

人間の脳は感動したり、興味を持ったものは覚えやすく
心が動いたときに人間らしい考えが生まれる機能を持っています。

脳科学が実証する子どもの潜在能力を高める4つのポイントは

とにかくほめる

練習には全力投球させる
(親のさせたいことではなく、子どもが興味のあることでの練習です)

人は忘れて当たり前。メモをとるなど工夫を
(すぐに忘れ物をする子はいろんなことを考えている子どもです。忘れっぽい子には、発想力が豊かな子として接します)

「目的」と「目標」を区別する
(どうなりたいかと、具体的になにをするかを区別する)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
脳科学と言いつつ人間の脳ではなく、動物の脳での行動の実験結果を
信頼しすぎるとき、誤った教育、誤った子育てとなっていくように思います。
人間は動物を餌付けしたりしつけたりするとき有効な
外からの刺激だけで、成長するわけではありません。
子どもであっても、それぞれの内部に、
自分の能力を最高の状態まで高めていこうとする

自分の能力を伸ばすのに最適な対象を見つけ出して選び、
「好きなことをとことんやりたい!」と感じる意識

をやどしているのです。

人間は動物的な本能的な部分ももちろん持ち合わせてはいます。爬虫類の脳すら今も残しているのです。
けれども同時に、
自分自身を良い方向に導く「心」を、脳は生み出しました。
内部の意識の話は、「精神論」などというあいまいなものを指すのではなく、
人間が進化の結果、獲得した高いレベルの能力を
指すものです。

(写真は洞窟先生のお宅で遊ばせていただいたものです。階段を溶岩が流れているところでしょうか……?)
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子どもに対する大人の反応が、子どもの自己イメージを決める

2010-05-21 07:37:30 | 教育論 読者の方からのQ&A
臨床心理学の博士号を取得し、神経言語プログラミングを学んだ後で、
感情を専門とするセラピストをしている
イザベラ・フィリオザが著書の中でこう語っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
子どもに対する私たちの反応が、子ども自身のイメージを決めます。私たちは、子どもにどんなメッセージを伝えたいでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イザベラ・フィリオザの著書には、こんなたとえ話が載っています。

ある母親が、新しい緑のカーペットの上に線を引いてサッカー場を作りました。それは見事なものでした。その子は自分の部屋なので、そんなことをしたら悪いとは思わなかったのです。
お母さんは、息子の創造性に拍手を送りました。
お父さんは、大声をあげて叱り付け、すぐに線を引くように命じたそうです。
同じ出来事に、
「お前はすばらしい!創造的で独特の才能を持っている。自分の才能を表現するための素材がほしかったんだね」というメッセージを伝えることもできるし、
「お前は馬鹿か!なんてことをするんだ。まったくどうしようもないやつだ。カーペットが台無しじゃないか!」というメッセージを伝えることもできるのです。

子どもに物を大切にすることや、ルールを教えることは大事なのです。
でも、子どもが何かしたとき「表現欲求」からしたのなら、
それを大切にしてあげなくてはなりません。
イザベラさん本人も、仕事部屋に子どもがフェルトペンでいたずら書きをしているのを見つけて、「絵を描く時は、紙の上にしなさい!」と怒ったことがあるそうです。
それでも落書きがやまなかったため、
ひとりひとりに壁画を描かせることにし、
それぞれ30センチ四方の空間をあてがい、好きな絵を描くように言ったそうです。
子どもたちは夢中になって絵を描き、すてきな壁画を完成させ、
それ以来、壁へのいたずら書きはやんだそうです。

私たちは、1回1回の反応に、
「あなたが大好き。あなたはすばらしい」という愛のメッセージを込めることもできれば、「あなたなんか嫌い。あなたはどうしようもない子ね」という破壊的なメッセージをこめることもできるのです。

と、イザベラさんはおっしゃっています。また、こうもおっしゃっています。

度を越した子どもの振る舞いには、必ず理由があるものです。何らかの感情がブロックされていたり、なんらかの要求が背後に潜んでいたりするのです。
(その際、子どもに「どうしてそんなことをするの?」とたずねてはいけません。本当の理由は無意識の中に潜んでいることが多いからです)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
虹色教室の3歳の
★くん、☆ちゃんのふたごちゃんはマイケルジャクソンのDVDを見て、それを真似してダンスを踊るのが大好きです。
★くんは、DVDのダンスに忠実に踊りを再現しようとするので、見る人の拍手を誘うことがよくあるようです。
☆ちゃんは、コツはつかんでリズミカルに身体を動かすものの、自己流にアレンジして独特の感情を込めた表現をするので、おちょけたりふざけたりしているようにも見えます。

この☆ちゃんに、「ほら、ちゃんと見てごらんさい。こうやって踊るんでしょ」と指摘して、「あなたは、★くんのように上手に踊れていない」というメッセージを伝えることもできます。
が、ふたごちゃんのお母さんは、スポーツの世界でプロとして活躍していた
方ですから、
独特の子どもの才能を見る目があり、☆ちゃんの表現力や独創性、エネルギッシュな感情表現を高く評価していて、
それが☆ちゃんにもきちんと伝わっています。

おとなしくて几帳面な★くんに対し、☆ちゃんはちょっとやんちゃなタイプで、
物を乱雑に扱うことも多かったのですが、
「お母さんが自分のことをどのような子だと感じているか」というメッセージが
伝わるにつれて、
遊び方や学び方に、ていねいさや美しさや根気よさがあらわれてきました。

写真は、積み木を、歪まないように、ていねいに並べながら、ひとつひとつにアクリルストーンを乗せているところです。
作りながら心から満足している表情の☆ちゃんです。
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0,1歳  2~3歳 3歳以上の未就園児 算数クラブの募集についてのお知らせ

2010-05-20 14:57:34 | はじめに
今日は、夕食前までレッスンだったので、
募集の記事のアップが遅くなってしまってすいません。


0,1歳  2~3歳 3歳以上の未就園児の算数クラブ
のことですが、新規の方も少しだけ募集するというお知らせに、非常にたくさんの方からお申し込みをいただきました。
何人かの方から、「いつ募集があるかわからないので、
しょっちゅうブログをチェックしておかないと、募集を打ち切られてしまわないか気が気でありません~」というお話をうかがっていたので、

毎日、そんなせわしない気分にさせてしまってはいけないな~と反省し……
あわてて打ち切るのをやめて様子を見ていたら、

とんでもない人数になってきたので、
どうしようか……かなり頭を抱えて考え込んでいました。それで、何ヶ月かに分けて、時間の都合の付く日にレッスン日を設けていくことにしました。
(夏休みは、幼稚園~小学生の若干名の募集をしますね)
今、0,1歳  2~3歳 3歳以上の未就園児の算数クラブの募集で、
レッスンをお受けすることにしているのは次の方々です。(遠方の方で、今回の参加は難しいという方は、予約の日時を入れないだけで、OKです。わざわざ断りのコメントはいらないですよ~。
幼稚園~小学生のお子さんは、夏休みに若干名……夏は、すでにご予約をいただいている方もけっこういるので、どれくらいお受けできるかわかりませんが……募集します)

下の算数クラブの日程の中から、お好きな日を3つまで選んで、
コメント欄に書いてください。できれば、同じ月じゃないものを選んでいただくと助かります)
どうしてもこの曜日でないと…この日でないと……という日がある方は、日時に★をつけておいてくださいね。
名前が抜けているという方は、コメント欄に書いてくださいね。
3歳以上~のクラスは親御さんと離れることができる子対象です。
3歳以上でも2歳以上のクラスに参加いただけます。
きょうだいで参加のお子さんは、できるだけ年齢自由の日にお願いします。

日時の近い5月のものだけ、今週土までに決定させていただきます。



5月27日(木)10時~12時  2歳~3歳半   
5月28日(金)10時~12時  0,1歳
5月29日(土)10時~12時 0~2歳半
5月29日(土)2時~4時  2歳半以上

6月1日(火)10時~12時 2歳以上
6月3日(木)10時~12時 0、1歳
6月10日(木)10時~12時 2歳以上
6月11日(金)10時~12時 3歳以上
6月17日(木)10時~12時 年齢自由
6月19日(土)10時~12時 年齢自由
6月29日(火)2時~4時 2歳以上~
6月30日(水)10時~12時 0、1歳

7月1日(木)10時~12時 2歳以上
7月2日(金)10時~12時 年齢自由
7月6日(火)10時~12時 0、1歳
7月7日(水)10時~12時 2歳以上
7月8日(木)10時~12時 2歳以上
7月13日(火)10時~12時 年齢自由
7月14日(水)10時~12時 2歳以上

★あむママさん(男の子)
★KIORAさん (1歳)
★ところてんさん (3歳の女の子)
★ユニコさん (1歳2ヵ月の女の子)
★どんすけさん( 4歳の女の子)
★asibeさん (1歳1カ月)
★ たくままさん(2歳10ヶ月
★tikaring (3歳 男の子)
★KOYAMAさん (2歳4ヶ月 女の子)
★つばめさん (1歳7ヵ月女の子)
★みいママ さん (3歳 女の子)
★ひまわりさん(2歳6ヶ月)
★sugar さん
★るき さん
★いやさか さん(2才2ヶ月女の子)
★林薫 さん
★あさ (3歳4か月男の子、1歳5か月女の子)
★はすきっちゃん
★アニカリンさん(3歳1ヶ月)
★ かいくんははさん
★まりんさん (3才 男の子)
★ぽんき茶さん(男の子)
★みかんさん (2歳7か月の女の子)
★ぽんみかんさん(9ヶ月)
★junさん(2歳 女の子)
★ようちゃんママさん(2歳5ヶ月男児)
★小太郎の母さん(3歳 女の子)
★双子ママさん(男の子・女の子)
★ここ (2才10ヶ月 女の子)
★新米Kママさん
★サイトウさん(3歳)
★はなママさん(二歳)
★tomoさん(2歳の男の子)
★こなつさん(2歳8ヶ月女の子)
★タイママさん(3歳 男の子)
★らん(3才女の子)
★cclefさん(2歳1ヶ月女の子)
★うきふねさん(3歳8ヵ月)
★澪ちゃんママさん(1歳6か月女の子)
★ゆきこさん(4歳の男の子と2歳の女の子と0歳の男の子)
★まぐろいきいきさん(現在2歳8ヶ月女の子)
★はちbooさん( 2才6ヶ月の女の子
★くまごろうさん( 2歳8ヶ月の男の子)
★ひなゆきさん(3歳 男の子)
★かえるさん(3歳1ヶ月の男の子です。
★くーままさん(1歳10ヶ月 女の子)
★hanahanaさん(1歳9ヶ月の男の子)
★クウガさん( 三歳八ヶ月の男の子)
★ゆいみゆママ)(5 月で3歳 女の子)
★すぴかママ(1才3ヶ月の男の子)
★りーままさん(1歳5か月 女の子)
★KAZUさん(4歳男児)
★つるさん(3歳女の子)
★しょうくんママさん(2歳)
★kaimaさん(3歳0ヶ月・3ヶ月女の子)
★ここママさん(2歳の男の子 4歳の女の子)
★ばんぶーさん(2歳と5歳男の子)
★かおりんさん(1歳7カ月女の子)
★ゆうたママさん(3歳3ヶ月と1歳3ヶ月の男の子)
★おもちんさん(3歳8ヶ月女の子)
★akさん(1歳 男の子)
★misaさん(3歳男の子)
★むなちこさん (もうすぐ4歳)
★YUYU(女の子)
★あさひさん(2歳10ヶ月 男の子)
★ぼるさん(1歳半の男の子)
★ちぃママさん(1歳2か月女の子)
★アキコさん
★さっちゃんママ(5月で2歳)
★すずさん (1歳4ヶ月の女の子)
★つ さん( 8ヶ月 女の子)
★cotoriさん(3歳)
★たけさん(2歳8カ月女の子)
★ぐうたらママさん(1歳10ヶ月女児 )
★ゆうゆのでべそさん(3歳)
★ゆうぽんさん(一歳五ヶ月の男の子)
★ともみママ(一歳三ヶ月の女の子)
★まゆっくさん(7カ月の男の子)
★ひなママさん(2歳10ヵ月の女の子
★ヒカルまま さん(3歳 9ヶ月男の子
★ゆっとママさん(3歳6ヶ月の女の子
★cutemiffyさん(2歳11ヶ月の男の子と10ヶ月の女の子)
★サンタのまゆげさん(3歳11ヶ月の女の子と1歳7ヶ月の男の子)
★侑ママさん(1歳半)
★minapple (3歳女の子)
★kohkimamさん
★ももママ さん(1歳9ヶ月の女児)
★ともかママさん
★はるこ(1歳6ヶ月の女の子)
★よっちゃんさん(1歳3ヶ月の男の子)
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知的障害の子とスローステップ 3

2010-05-20 11:38:23 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
手を見ずに、10の合成のイメージを頭に浮かべることができるように、
私は、折り紙2枚を用意して、★ちゃんの手形をえんぴつでなぞって作りました。

それから、キラキラするアクリルストーン(100円グッズ)を
手形の指に乗せていき、
「いくつ?」「あといくつで10?」とたずねてみました。
これは易しい様子。
その後で、
アクリルスローンを置いたまま、
上から紙をかぶせて見えなくした状態で、
また「今、8個指に乗っているよ、どことどこだろうね。あといくつで10?」とたずねてみました。

するとちゃんと答えが言えるのです。

それこそ、上から紙をかぶせたまま、全く見えないようにして、
中でそっと数を操作したとしても、答えがわかるのです。

この後、私は小皿をふたつ用意して、
★ちゃんに見せないようにして、2個と3個に分けて、
2個の側に布をかぶせておきました。
そして、「あわせて5よ。こっちの隠しているお皿にいくつ入っているでしょう?」とたずねると「2!」と答えられました。

それが★ちゃんは、小皿なしで、「3といくつで5になるでしょう?」といった問題には答えられないのです。

どちらにしても答えは目で見えないはずなのに、どのような
違いがあるのでしょう?
次のような理由が考えられるのではないかと思われました。

★ちゃんは、問題側の3といくつでの「3」をイメージすること自体が難しいか、その3のイメージを保ったまま、次の数について考えるという同時に2つ作業することが難しかった。
それで、一方だけでも目で見える場合だと後は想像しやすかった。

★ちゃんは、膨大な自分の中の情報から自分に必要なものを検索してくる力に弱さがあり、目で見える手がかりがないとイメージをすることがとても困難になる。

★ちゃんは、何をイメージすれば問題が解けるのか、目的を達成するために
何が必要か、気づく力に問題がある。だから、皿があることで、
何をイメージすればよいか具体的で、答えが出せた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうしたいくつかの理由が考えられるものの、
今は、目で見ないでも、
10の合成が言えるようになるためのスローステップを作って、
少しでもそこに近づくことが大事なので、
原因について追求することは、いったん脇に置くことにしました。

そして、
「この手形や小皿を目の前に置いた状態で、
問題や答えは、布などで隠して、答えを言い当てる」

という練習をしてきてもらうことにしました。

★ちゃんは、今回、キティーちゃんのご当地トランプカードという
1枚1枚絵柄が違って可愛らしい(★ちゃん好み)トランプで、
「10の合成」のお店屋さんゲームをしました。

とにかく★ちゃんに大ヒットで、何度やっても飽きない様子。

お互いに自分の前に1~9のトランプをバラバラに並べていて、
自分の番のとき、
自分のカードを1枚取り、「これは、3だから、7ください」と
合わせて10になるように、相手のカードを買う(真似)というゲームです。
毎回、かなりヒントはいるものの、
(何度やっても、いっこうに覚える気配はないものの、5と5で10は覚えました)
何度も楽しみながら、いくつといくつで10が耳にできるので、良いゲームです。
★ちゃんは、このカードを嬉々として持って帰りました。

こうした取り組みは、障害の種類によっては、やってもやっても良い結果が出ない場合があることでしょう。
しかし、大きな視野から眺めると持続力がついていたり、考える力がついていたりと、
別の面で非常に伸びてくる場合があるものです。

教える側も、
何かをマスターさせることに躍起にならず、
子どもといっしょに、学んだり遊んだりする過程を楽しむ気持ちが
大切だと思います。

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知的障害の子とスローステップ 2

2010-05-20 08:55:48 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
算数クラブの募集の記事は今日中に書きますね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

★ちゃんとハム太郎のカードで遊んでいたとき、
いくつか気になったことがありました。
ハム太郎のカードには、トランプ大のカードの一番上の位置に、大きな字で
カタカナとひらがなで「りぼんちゃん」という具合に名前が書いてあります。

★ちゃんはカタカナもひらがなも読むことができますから、
「本のタイトルやカードの名前などは、目立つ位置に大きな字で書いてある」
ということに気づけたなら、何十回も間違いをおかさなくても、
正しい答えが言えたはずです。
(私は★ちゃんが、カードのどの部分から情報を得ているか知りたかったので、あえてヒントは出しませんでした)

障害のない幼児は、教えられなくてもたくさん情報を目にするだけで、
そうした隠された特長に自分から気づくようになります。幼児がいろいろやってみようとするのを邪魔し、安易に教えすぎ、指示しすぎると、自分で発見する力が失われます。)

また、りぼんちゃんの絵は、青いりぼんをしたハムスターですから、その特徴と「りぼんちゃん」という名前の類似点に気づけたなら、この子がりぼんちゃんと特定することができたはずなのです。

でも、★ちゃんは、UNOのルールを覚えカードを見分けて遊べる能力があるにもかかわらず、
自分で「気づく」力となると極端に弱いことになります。

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この姿から、以前学習を見ていたことがある知的障害の○ちゃんのことを思い出しました。
その子が虹色教室に来たとき、小学2年生でしたが、猫と犬の違いがわかりませんでした。検査では知的なレベルは3歳くらいということでしたが、
会話はまあまあできるのに、
知っている動物や物の名前が極端に少なく、2~3歳児向けの図鑑の絵に載っているものの名前もほとんどわかりませんでした。

○ちゃんは、身体を動かすのを億劫がって、ほとんどの時間、
座ったまま半分眠っているような表情をして過している子でした。
きょうだいや友だちとも遊びらしい遊びはしないものの、
「エンタの神様」というテレビ番組が好きでそのギャグを口真似したり、
可愛らしい女の子に人気のキャラクターの文具が好きでした。

○ちゃんが、たまたま教室にあった「たまごっち」のキャラクターに興味を
しるしたので、この「たまごっち」の名前を覚えることから学習を始めました。
すると、いつもぼんやりしていた○ちゃんが、
熱心にたまごっちのポスターを眺めたり、「これは、めめっち!これは、くちぱっち!」と指を指して言うようになり、2週間ほどの間に何十ものキャラクターの名前を言えるようになりました。

たまごっちのキャラクターというのは、
いちごのずきんをかぶっているキャラクターは「いちごっち」だったりと……
見た通りそのまんまの名前が多く、
特徴に気づけば名前が浮かんできやすいものです。
それで、しばらくたまごっちの名前を覚えるのに夢中だった○ちゃんは、
分厚い幼児向けの図鑑に載っている物の名前をどんどん覚え始め、足し算の暗唱、かけ算の暗唱などもかなりできるようになってきたのです。
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同じ知的障害という診断名がついていて同学年でも、★ちゃんと○ちゃんの
「できること」と「できないこと」は、ずいぶん異なります。
○ちゃんは、概念を理解することは難しくても、
根気よく繰り返しさえすれば、
単純に耳から入ったものを暗記していくことは
できたのです。
世界一周ゲームが気にいって、何度もしていましたが、遊び方の手順は
再現できても、その背後にある意味を察することは困難でした。

一方、★ちゃんは、何度繰り返してもいっこうに覚える気配のないものがたくさんあります。唖然とするほど、記憶できないのです。

しかし、目に見えるものである限り
「これは難しいのでは?」と思われる概念を
理解して、使うことができるのです。
驚いたのは、「ジョーカーはどの数字としてもオールマイティーに使うことができる」というルールを理解して、自分から様々なゲームのシーンで使うようになったことです。
また、7の指を見て、あといくつで10になるかは、残りの指を数えればいいとわかるのもスムーズだったのです。

ままごとで遊ぶ姿を見ていても、★ちゃんが、なかなか理解力の高い子であるのはわかります。

それに対して、極端に不得意な面があって、
それが学習の進みを妨げているのは確かなのです。
★ちゃんのことを考えていて、○ちゃんの話を取り上げたのは、

○ちゃんは記憶が苦手でなかったとはいえ、小2まではそうではなかったはずなのです。犬と猫の名前や、バナナやチューリップといった名前すら出てこなかったのですから……。

数ヶ月の間で○ちゃんに記憶力がついてきた理由をつきとめれば、
★ちゃんにも役立つかもしれません。

また、リボンちゃんのリボンの特徴から「リボンちゃん」という名前とつなげられない★ちゃんの現状は、

○ちゃんと同じように好きなキャラクターの載っているポスターなどで、
特徴と名前が近いものをたくさん楽しんで覚えてみること

で改善できるかもしれないのです。

一度で良いから、「好きなものの名前をたくさん覚えてみる」
という体験が、
別の記憶をする際にとても役立ってくるかもしれない……
と感じました。

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知的障害の子とスローステップ

2010-05-20 06:51:16 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
知的障害のある小2の★ちゃん。

7の指を見せると、「7」と答え、
その指を見せたまま、「あといくつで10になる?」とたずねると、
「3」と答えることができるようになっています。
他の10の合成も指を見せてする限り、完璧です。

しかし、
「手を見せないで、7といくつで10になる? と、たずねると、
何度教えても、答えが出ません。もう、本当に何度も何度も
うんざりするくらい教えるのですが、10の合成の数パターンを記憶することができません」という★ちゃんのお母さんのお話をうかがい、
それを解決するための「ゆるやかな階段」を作れないか、
考えてみました。

★ちゃんは頭の中でイメージの像を結ぶのが難しいようで、
絵を描いたり、ブロックで作品を作ったりすると
形にならないものを作り、それを命名することも苦手です。
(先月、この問題に取り組んだところ、
どうしてできないの? どうしたら できるようになるの? 


今回は、それとなく恐竜のように見えるブロック作品を作って、自分から、
「かいじゅう」と言ってましたから、こうした面は少しずつ改善されているようです)

★ちゃんが、手を見せていると、10の合成を言えるけれど、
手を見せないでたずねると、何度練習してもできない困った状態になることと
関連がありそうな問題は次のようなことです。

目を閉じさせて、手だけでおもちゃや生活用品に触らせて、「なあに?」とたずねると、「くし」を「ボール?」と勘違いするような
とんでもない間違いをおかします。
目を閉じさせて、1本の指に触れ、「どの指を触ったでしょう?」とたずねると、全然別の場所を指したり、2本の指に触れ、「何本の指に触ったでしょう?」とたずねると、「5本」と答えたりします。

(この様子から、目で見る以外の情報のインプットが、正しく知覚されていないことや、目で見ていないときに、自分の指のイメージを思い起こすことが難しそうなことが感じ取れます)

3枚のハム太郎のお友だちのカード、
「ナースちゃん」「エンジェルちゃん」「りぼんちゃん」の名前をそれぞれ教えて復唱させていって、その後、最初のりぼんちゃんを指して「だれでしょう?」
とたずねると、全く覚えていません。
それを数十回繰り返して、何度も教え続けているうちに、
「りぼんちゃん」は覚えて、全てのカードについて「りぼんちゃん」
と答えるようになりました。

(耳から入った記憶を短期間でもとどめておくことが難しいようです。一度は何とか覚えたものも、他のことをすると、すっかり記憶から消えてしまいます)

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★ちゃんと月1回、お勉強や遊びをいっしょにするようになって
1年になります。
1年前に比べると、★ちゃんは飛躍的に伸びたことがいくつかあります。
最初の頃、★ちゃんの遊びは、「見立て遊びをしはじめる時期の子たちの……なんちゃってごっこ遊び」が主で、
椅子を並べたり、ままごと道具を広げたりするものの、それほどはっきりした目的はなく、食べ物をよそう真似をして、「何にしますか?」「はいどうぞ」といったやりとりや、
並べた椅子について「バス?」とたずねると「そう、バス」「学校?」とたずねると「そう、学校」と答えるものの遊びを展開する姿はないという適当なものでした。
ボードゲームやカードゲームも誘われて何となく参加するものの、
うながされる行為に、言われるまま従い、
「もう終わりでいい?」とたずねては、またなんちゃってごっこ遊びに舞い戻る姿がありました。

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それが、今年に入って、「UNO」にはまって、何回でもやりたがり、しまいに
お友だちから「UNO名人」と評されるほど、上手になってきたのです。
他のカードゲームも、新しいゲームに積極的に参加しようとする上、
ルールを覚えるのは上手で、終わると必ず「もう1回やりたい」と言います。

また非常に苦手だった座標上の碁石の位置を模写するような作業ができはじめ、
ブロック作品をまねさせるときにも、空間的知能が伸びてきたのがわかるようになりました。

手作業も、根気よく続けることができるようになり、四角を描くことができるので、漢字も上手です。

★ちゃんのこの1年の何よりの変化は、笑顔が増え、
学習にも遊びにも
積極的に根気よく参加するようになったことです。
虹色教室でしたゲームや手作業は、たいてい自分から「お家でもしたいから」と言って借りて帰ります。

こうした変化にともなって、
「★ちゃんが喜んで何度取り組んでも
伸びないという部分」も
浮き彫りになってきて、
それにどう対応したらよいのか、考えるときがきたようなのです。

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(小1 三人トリオ)誰が一番 難しい問題を思いつくことができるか?

2010-05-19 17:29:40 | 算数
小学1年生の3人さんと、
「誰が一番、難しい問題を思いつくことができるか?」
と算数の問題を作って出しあいました。

思い切りひねった問題をいくつも考えたつもりだったけど、
どれも楽々解かれてしまいました。
扱ったことのないような種類の問題も、ヒントなしで、
すっと解いてしまうところ、3人とも成長したな~と驚きました。

私の出した問題は、次の3つ。

★くんは、1キロメートル、歩くのに2時間かかります。
★くんの家から、駅まで行くのに、とちゅうでおばあちゃんの家によって、
おばあちゃんの家では10分間きゅうけいしました。
★くんの家からおばあちゃんの家までは、2キロメートル、
おばあちゃんの家から駅までは1キロメートルあります。
★くんは家を出てから駅につくまで、何時間何十分かかったでしょう。

今★くんは、6才です。2年後、○ちゃんは、★くんの年れいの
半分の年れいです。
○ちゃんは、今何才でしょう?

★くんと、☆くんが、それぞれお菓子を10個ずつ持っています。
ふたりは、負けた方が勝った方に2個お菓子をあげるというゲームをしました。
3回勝負して、★くんが2回、☆くんが1回勝ちました。
ゲームをし終えたとき、ふたりはそれぞれいくつずつお菓子を持っているでしょう?

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3人とも、私が出す問題は簡単だった様子。
今度は、3人が私に問題を出してきました。

Sくん(私が前に出した問題の変形です)
「夜中の2時におばけが出ます。
今夜の11時です。あと何時間で、おばけが出てくる時間でしょう?」

Yくん(オリジナル)
「動物が6ぴきいました。2匹逃げたので、つかまえに行って、1匹はつかまえました。が、その間に、さらに3匹の動物が逃げていました。
動物は何びきになったでしょう?」

Tくん(私が出した↑の問題をかなりひねってくれました。)
「★くん、☆くんは、それぞれアメを5個ずつ持っていました。ふたりはさらに、ガムを2個ずつ買いました。
その後、ふたりは、1回勝つごとに、負けた人からアメとガムをそれぞれ1個ずつもらえるというゲームをしました。3回勝負して、★くんが2回勝ち、☆くんが1回勝ちました。
ふたりはそれぞれアメとガムをいくつずつ持っているでしょう?」


Tくんの問題は、私もメモを取りながらじゃないと
難しかったです。まいりました~

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4歳前後  学習の土台を作る遊び 3

2010-05-19 14:50:32 | 算数
消防隊が大好きな★くんが、
火災現場で放水しているところです。

「カンカン鳴らすのがいる」と言うので、
天井からアルミの穴の空いたボウルを吊ってあげながら、
「どのくらいの高さに吊らすの?」とたずねました。
「これくらい」と、自分の肩あたりの高さを指して、「いや、もうちょっと下かな?もうちょっとだけ。」と答えます。
「ぼくが座るでしょ。カンカンするとき、ほらっ、この高さがいいんだ」と言います。
4歳くらいの子は、自分の背の高さや身体の位置から、長さや高さについて
考えるようです。

「ぼくは消防士さんだから、前の席で、プーさんは後ろだよ」
「3丁目行ってきます!火事は11階です。」
「4丁目行ってきます!
火事は、146階です!!」
と、位置や数字を取り入れた、
遊びが楽しくてたまらない様子です。

この後、消防士さんは、火災現場から、ぬいぐるみたちを救い出し、
無事消防署に帰りました。
とたんに「う~う~泥棒です!5丁目に泥棒です」とパトカーになって出かけ、
悪そうな顔をしたクロネコの人形を捕まえて、牢屋に閉じ込めていました。

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