の続きです。(↑は、あわてて書いたため、わかりにくい書き方になっていたため少し書きなおしました。)
「他人の脳に入る力」というのは、幼児期の学習だけ見ていると、
勉強とはあまり関係がないように思われるかもしれません。
確かに幼児用ワークや、
幼児から始めて、先の学年の学習までどんどん進めていけるようになっている系統学習では、
「他人の脳に入る力」を必要とする問題はまずありません。
でもそれは学習のほんの一部分だけを扱っているからにすぎないのです。
実際には、出題者の意図を読み取ったり、「誰かに書かれた文章」という他人の脳内の創作物を
理解したりする力は、学習する上で必須の力ですから。
「他人の脳に入る力」って、単にお友だちと仲良したり、周囲に同調していく能力とは
異なるはずです。
相手の気持ちになったり、相手の考えていることを理解しようと努めることで
伸びていく力ですよね。
子どもが幼いうちは、親御さんが子どもや子どものお友だちの気持ちに寄り添い、
その言葉にしっかり耳を傾けて、咀嚼しようとすることが大事なのかもしれません。
林成之先生はこれまで紹介した5つのメソッドの他に
「脳がよろこぶ3つの習慣」も挙げておられます。
①「他人」や「別の意見」を認める
人の良い点を見つけられる子に
②誰かのせいにしない
無理、ダメの原因を探さない
③マニュアルに頼らず自分で考える
効率損得は、脳の学習にそぐわない
効率や損得、リスクを考えると、マニュアル通りの思考や行動になりがち、
しかしそれでは自分が本当にしたいことにならないので、A10神経がレッテルをはりません。自己報酬神経群も
機能しません。本当に脳を活性化させるには、マニュアルなどに頼らず、自分自身が考え抜くことが大事なのです。
(PHPののびのび子育て 3月増刊号)