虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

3歳児さん 4歳児さんのレッスンで。 学び方、考え方の個性のいろいろ 2

2019-10-16 14:01:11 | 3、4歳児

このグループのBちゃんは、新しいことを考えるのが得意な立案型の子で、

創造、発明的な考え方や表現の仕方を好みます。

グループでする活動には自分から「やりたい」と思ったことには進んで参加するけれど

やりたくないことはしようとしないところがあります。

とはいえ、「こういうことはやりたくない、嫌い」という苦手があるわけではなく、

教室に来るたびに興味の幅を広げていて、

最初は不得意だったことも、どんどん大好きで得意なことに変えていく姿が

あります。もともと、工作が何より好きな子だったのですが、

最近は、ボードゲームや頭脳パズルがブームです。

Bちゃんに関わる上で大事なのは、Bちゃんのアイデアを実現すること、考えを言葉にさせることなどを

あと回しにしないようにすることだと感じています。

Bちゃんにとって自分発の発信で何かすることが、モチベーションの土台になっている

からです。

Bちゃんの創造力と想像力が存分に発揮できるようにしていると、

Bちゃんは急にすっきりした表情になって、

以前できなかったことに自分から取り組みたがり、集中して最後までやりとげようとします。

 

Cちゃんは批判的に考える評価型と決まった手順に従う順守型という

真反対のあり型が半分ずつまざったような思考スタイルの子です。

日常の日常の知恵が働く実際的な考え方をする子でもあります。

何か始める時、はじめは参加したがらないかしぶしぶ参加しているのだけれど、

目標がはっきりしたり、結果を出せそうな道筋が見えてきたりすると、

がぜんやる気になります。

外から見るとやる気がないように見える間も

実際は一番成果が出せるようなタイミングをうかがっているよう

なところがあります。

以前、Cちゃんのお母さんに、「Cちゃんの力を引き出すには、

身近なお母さんがコーチングの技術を身につけたらいいのかも」と言うと、

「コーチングですか?」と何の話かピンときていないような様子でした。

コーチングとは、相手の能力や可能性を最大限に引き出し、目標達成を

支援するコミュニケーションスキルのことです。

Cちゃんという子は、

目標がはっきりし、結果を出すためにがんばりだすと

力がどんどん湧いてくる子なので、

お母さんがコーチング技術を少しでも学ぶようにすると

伸びていくのだろうと感じたのです。

親がコーチング技術を知っておくことは、どの子にとってもよいでしょうが、

子どもの思考スタイルによっては、目標に向かって努力するよりも、

好奇心を満たして学んでいる内容に愛着を抱くことや、

自分の考えを創造的に表現することの方が重要な子らもいるので、

取り入れる際は、子どもの姿をよく観察することが大事だと思っています。

 

 

 

 


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