前回までの記事の続きを書く前に、
★くんのお母さんが、「やんちゃくんの記事が好きなのですが……」というコメントをくださったので、
先にその記事を紹介させていただこうと思います。
というのも、★くんは、この記事にある「やんちゃくん」とはタイプが異なる子なので、
もし★くんのお母さんがこの記事を常に心にとめておられるとしたら、それと同時に別の視点を持つことが
必要だと感じたからです。
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<やんやんちゃくんをどうしつけたらいいでしょう?>
やんちゃくんを相手するとき、周囲の大人がしめす必要がある態度は、
快活さ、リーダーシップ、決断力、強い意志、
やりぬくエネルギー、好奇心、疲れ知らず、機敏、集中力、潔さ
といった態度だと思っています。
やんちゃくんって親が、どうしようかな~と迷いのある態度で、
叱っていると、
相手の許容範囲の限界まで……時にはそれを超えて、
自分の我を通してくるものです。
大人がハキハキしない決断できない態度だと、その隙を
見つけてワガママの限りをつくしてきます。
けれども意志がはっきりしていて、ぶれたり揺れたりしない相手には、
気持ちがいいほど「潔い」態度で返してきます。
日本は、集団の色によって子どもに求める態度がコロコロ変わるので、
このやんちゃくんタイプの子が親から見れば最低最悪の態度を、一番得した、うまくいった方法と誤解して、習得していきます。
「やめなさい」と言っても、しつこく悪さを繰り返すときは、
「●と○とどちらがいいの?」と質問して、子どもに選ばせて、子どもが
選んだ方をぐずぐずせずに実行します。
そうしたとき、できるだけ創造的でユーモアのある解決法もひとつ用意しておくと、
子どものかたくなになった心がほぐれて、気持ちを切り替えて良い選択をしやすくなります。
日本風子育てでまずいな~と思うのは、こうしたとき、子どもが
大人がすすめる方法じゃないものを選んで、
最終的に悲しい損した気持ちになっているときに、
「ほら、お母さんが言った通りでしょう?」などと、いやみっぽく
潔い態度から程遠い言葉を吐いてしまうことです。
これだと、「どっちにする?」という質問の答えは、お母さんの気持ちや判断によってきまるもの……と教え込んでいくことになりますよね。
また、遊びのあとで、たくさんもめたけれど
子どもなりに我慢もした時間のあとで、
「は~ぁ~」やれやれ……といった、ため息のような
今日もあなたのせいで疲れたわ~というメッセージを送ってしまうことです。
それよりも、ちょっとでも我慢できたのならそこにスポットを当てて
自分のイメージを作っていきやすいように、
終わりには「きちんと良い判断ができたね。~のときは、お兄さんだったね」と誇らしい気持ちになれるような言葉をかけます。
そうしたときは私は、2つの視点でその子に接します。
たとえば、おもちゃを投げてふざけることを繰り返す場合、
投げるのをやめて楽しくおもちゃで遊ぶか、子どもにはつまらない地味な遊び道具と交換するかを選ばせる……など、まず子どもに自分で自分の態度を選んでコントロールできるような選択をさせて、悪いことが及ぼす悪い結果を体感させて、学ばせます。
そのかわり、いやみを言ったり、普段から実行しない脅し文句は使いません。
また、投げてふざけるには、
やんちゃくんの体力にすれば、遊ぶスペースが室内で狭すぎたり、
運動不足だったりすることがありますから、
その子にとって必要な環境が整うようにします。
また、大きな声を出す、投げるなどひとつひとつのことが、
より上手になって、上手にコントロールできるように教えます。
たとえば、剣やゴムでっぽうなどの使い方を教えて
危なくないように意識を集中して扱えるようにしていきます。
乱暴だから……とこうしたおもちゃを与えないでいると、
いつまでも力をコントロールできずに、めちゃめちゃで破壊的な遊び方ばかりしてしまいます。
そうではなく、遊びでも、スポーツでも極めさせて、
自尊心を高めて、自分の強い力を無駄に使うことのばかばかしさを教えるのです。
何かが上手になると、それまでのワガママな態度は
子どもにとってたちまち赤ちゃんぽい魅力の薄いものに感じられてきます。
強いエネルギーを抑えるのではなく、
磨きをかけて上手に扱う方法を教えるのです。
こうしたことは、方法ばかりにとらわれても
親がその「本質的なこと」を体得できないうちは
うまく子どもに伝わらないと思います。
やんちゃくんというのは、スーパーヒーローに育てる可能性と
悪のヒーローに育てる可能性の二つを持った子です。
もし大人が想像力を豊かにして、
子どもの中にスーパーヒーローの
性質のいくつかを見出して、それが育つスペースを与えずに、
悪のヒーローの部分ばかり指摘して、子どもをそちらに導いていくなら
そのようにしか「なりようがない」ですよね。
もし親御さんが「わたしはすなおでかわいいあかちゃんと、言うことをきくペットと、優しいお父さんとお母さんが登場する「ままごとあそびの世界」が好きだから、
ヒーロー物は私の世界の登場人物として認めない!」という
態度でこのやんちゃくんに接したなら、
やんちゃくんはこの「ままごと世界をぶっつぶしにくる悪のヒーロー」にしか
なりようがありません。
現代は、日本中の大人が、ガキ大将も、
やんちゃな子ども軍団も、汚れてどろんこの子も、
けんかばかりして次第に人の気持ちがわかってくる子も、挫折して根気を学んでいく子も「子ども」というイメージから、追い出し抹消して、
CMに出てくるキラキラ光る夢の世界の子ども
大人の話をワクワクして聞く子
素直でてきぱきした子だけ
しか認めませんというルールを、
お家でも公園でも幼稚園でも小学校でも勝手に作り上げて
子どもに押し付けがちです。
でもそれって、
日本にはウルトラマンもスーパーマンもいらない、「ママ」の言葉に
有無を言わずに従う子だけが必要です。
と子どもたちにメッセージを伝えていることにはならないでしょうか?
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★くんは、一見したところ、この記事にあるようなやんちゃくんで、
意地を貼りだすと、怖いものなしという態度でお母さんにもお父さんにも食ってかかるし、
思い通りにいかないことがあると、お母さんとお父さんに全身でぶつかっていって、攻撃的に振舞います。
言うことを聞かせようとすると、大声でわめいて反抗します。
でも、わたしには、★くんはやんちゃくんというより
繊細で傷つきやすい性質の子のように感じられるし、
★くんの攻撃性は、パワフルで力を持て余していることから生じているのではなく、
傷つきやすい完璧主義な子が葛藤を抱えていることからきているように見えるのです。
次回に続きます。
ぽんすけは典型的な内弁慶です・・!
挨拶も恥ずかしがってなかなかできないですし、人見知りも激しいです。
先日、幼稚園のお母さん方に、
「ぽんくん、障子に穴あけたの一回だけなんだって?信じられない!うちなんて穴だらけ!カーテンレール何度ぼこぼこにしたか!テレビの液晶はヒビはいったし」「そうそう、うちは女の子だけどひどかった!今もこの子(一歳の男の子)、カーテンに描きまくってるし、障子もぼろぼろ!」
・・とそんな話題になり、確かにぽんすけは聞き分け良いなと思います。
落書きも一切しないし、癇癪起こすとき以外は悪さをして困ると言う感じではないですね。
だからこそ、外で、過敏になってわめきだすと治まらないし、手が付けられないといった感じでした。
やっぱり私は良い子のハードルが高すぎたんだな、と反省しています。
しっかりできていることをきちんと気づいて褒めていきたいなと思います。
今日も自分から、やってあげる!とお風呂掃除をせっせとしてくれていました。(ママは出て行って!だそうです。。)
重曹&クエン酸のスプレーが楽しくて仕方ないようです。
全然綺麗になっていないのですが、ママ、助かるな~と言うと本当に得意げで、おもわず笑ってしまいます。
もう秋だっていうのに変わらず水に触りたがって、風邪を引かないかとヒヤヒヤしていますが。
記事の続きを楽しみにしています。
先日はありがとうございました!
はたからみると、★くんはお母さんに素直に甘えが出せていいなぁと微笑ましくさえ思ってしまうのですが、どんなことにも深い根っこがあるものですね。
ぽんみかんさんのコメントを見て思ったのですが、うちの息子もわりと聞きわけは良いのです。
ただ最近、叱ると、何かをこらえるように「ううううーーー!」と唸って物にあたるようになりました。洗濯物を撒き散らしてみたり、一人で部屋にこもって布団の上でのたうちまわってみたり。
まだ4才だしもっと親の前で爆発してもいいように思うのですが、そうできない雰囲気を作っているのでしょう、、、
お手伝い等では高いレベルを要求しておきながら、感情面ではまだ4才だから頼って!というのも矛盾していますよね。
「自分で気づいている欠点は欠点ではありません。それは怠慢です。」
厳しいお言葉です。。。
『いい子にしているときにこそ、ハードルを下げる。小さな満足感、達成感を大事にしてあげる。
大人の為のお手伝いではない。』
これは本当に大事ですね。意識して取り入れていきたいです。
先生、続き楽しみにしています。
きっとご縁があるのですね!
ぽんすけもとても嬉しかったようです。
これからもよろしくお願いします!
うちは寝る前には必ず甘々タイムで、
考えつく限りのぽんへの気持ちを抱っこしながら伝えて、ぽんもべたべたしてくるのですが、
しばらくそれがなかったので、あれ?っと引っかかっていました。
少し接し方を変えて、ぽんに変化が出てきたら
またベタベタが戻ってきて、やたら「ママ、だーい好き?」「ちょっとだけギューってして?」が多くなってきてほっとしています。
ぽんすけなりに意地をはっていたのかな・・?
愛情は変わりないはずなのに、ちょっとしたことで頼ったり、甘えたりする雰囲気じゃなくなってるかもしれないなんて怖いですね!
気をつけないと・・。