虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

幼児が「よく考える」ようになるためのステップ 2 <見た後で>

2021-10-05 21:12:06 | 思考力
 
幼児はいろいろなものを「見る」のが好きですね。

「見る」にもいろんな技術があります。
理解力や思考力、発想力が高い子というのは、この見る技術に長けた子が多いです。
親子で楽しめる「見る」技術をいくつか紹介しますね。
 
 
見ているものを言葉で表現する

クワガタとか、恐竜とか、新しい靴とか、アニメのキャラクターとか、子どもの今のお気に入りをよく見て、それについて話をすると、子どもはいくらでも話したがりますよね。
「ここはとがっているね。のこぎりみたい。黒くてつるつるして、ランドセルみたいな色ね。手に乗せたらちくちくするのは、どうしてかな?」

子どもの好きなものを見ながら話をするとき、色や感触、何に似ているか、どう感じたかなど、大人も本気でよ~く観察して、言葉にしようとつとめると、子どもの感性や表現力が変化してきます。
色にしても、「うすい茶色、空のような透き通った水色、濃い赤、光っている黄色」など、観察するほど、表現が工夫できますよね。
教えるよりも、いっしょに楽しむことが大事です。

文章の表現力がつくだけでなく、IQの問題や小学校受験問題などを解く力もアップします。
 

見たときのヒラメキを言葉にする

子どもは、何か見ているとき、「そうだ!いいこと考えた!」と思いつくことがありますよね。
例えば、「冷たいコップをほっぺたにあてたら、ほっぺが冷たくなるんだよ~!すごいでしょ~」といった大発見を報告してくれます。
そんなとき、すごいね~と関心をしるしたり、大人もちょくちょくこうした発見やアイデアを口にしていると、発想やアイデアが言葉にしやすくなって、何か作るときや問題を解くとき、良いアイデアが浮かびやすくなります。
 

ある時間をおいて見る

「家の前の水たまり、~~くらい大きいね」と会話して、次の日どうなったか見る。
お月さまの位置を話題にして、何時間かしてから見る。
水たまりに葉っぱ落として変化を見る など。

推理する力や理由について考える力などが刺激されます。


鏡 虫眼鏡

鏡を通して見る
虫眼鏡で見る

観察の仕方を工夫すると、考えることが楽しくなってきます。
 
 
見たものを遊びで再現する

美容室に行った後で、美容師さんになりきってお仕事する
宅配便のお兄さんのまね
駅員さんのまね
 
など、経験したもの見たものを再現して遊ぶと、記憶力や観察力が高まっていきます。
 

見たものを工作やブロックで作る

働く車を見たあとで、働く車をブロックや工作で作ってみる

といったことをすると、工夫したり、考えたりすることが楽しくなってきます。


「見る」ことが上手になれば、画数の多い漢字を覚えるのも易しくなりますね。
親子で楽しく「見る」技術を身につけると、いつでもどこでも、しっかり考えることができるようになりますよ。
 
次の記事→ 幼児が「よく考える」ようになるためのステップ 3 <聞く> に続きます。
 
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本を出させていただきました♪



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