虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ゆる~いオーラと、忙しんだから話かけないでオーラ 1

2009-08-13 09:26:46 | 教育論 読者の方からのQ&A
昔は(数年前のちょっとだけ昔でも)子どもを取り巻く人々の中に、
「ゆる~い」印象を放射している人がたくさんいましたよね。

ムダというか、余裕というか……子どもの目にも暇そうに映って、
おしゃべりしたいときは自由に話せて、
相談すれば、喜んで乗ってもらえそうな……
24時間、一生懸命じゃない人。

休み時間や放課後の小学校の先生とか、児童館の職員さんとか、
用務員のおじさんとか、保健室の先生とか、街中の駄菓子屋のおじさんとか……。

仕事はしているんだけど……
とりあえず仕事中ではあるんだけど、
話しかけると、あんまり時間なんか気にしない様子で向こうも話に夢中になってくる人。

うちの子が小学校を卒業するあたりまでは、
児童館の職員の若いお姉さんもお兄さんも
子どもたちと「あうん」の呼吸で、ボードゲームの相手をしたり、
おしゃべりに花を咲かせたりしていました。

それが、ある時期から、児童向けの施設の職員はおもちゃの管理と児童館のお掃除……そしてパソコンの画面と書き込む資料を見つめて、

忙しい~忙しい~子どもは話しかけないで!!というオーラーを放っています。

学校の先生も同じで、忙しい~忙しい~!!という叫び声が歩く姿から放射されています。「話しかけないで~!!わずらわさないで~」という感じ。

以前、私は、文房具を扱うお店をしていた頃があります。
その頃、店に来る子の中には、
いつもお友だちの仲間に入れてもらえない子
表情が暗くビクビクした子、攻撃的でけんか腰の子など……
気がかりな子が数名いました。

それが、たまにわが子や地域のボランティアで小学校や児童館に足を運ぶ機会があると、
必ずといっていいほど、お店で気にかけていたそれらの子が目にとびこんでくるのです。
そうした子は、その場で「ゆるーい」オーラはなっている人に絡んでいて
甘えたり、遊んでもらったり、悩みを聞いてもらったり(ぶつくさぼやき)しています。

世の中狭いな~、
それぞれの子は自分に必要なものをうまく見つけるもんだな~、
と感じてホッとしたものです。


長くなったので続きは次回に書きますね。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ドキっとしました (やすなお)
2009-08-13 12:30:43
タイトルにドキっとしました。
うちはひとり親なので、息子が逃げ場がなくならないように、ゆる~いオーラを目指しているのですが、
最近、仕事が忙しくなってきて、忙しいオーラになってきているかも…
それでも、できていないことが多いんですが、息子と遊ぶときはゆる~いオーラでいきたいです。反省…

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子供って敏感ですね・・ (侑ママ)
2009-08-13 16:52:25
まだ9ヶ月の息子でも
忙しいオーラやゆるーいオーラを感じているんだろうなあと思い当たることがあって、
ハッとさせられました。

確かに、たくさんの人達とかかわる中で落ち着く場所を見つけていけるのって素晴らしいですよね。
でも、今はだんだんその機会が減っているのも事実で・・・、
毎日少しずつでもゆるーいオーラをだすのを忘れず
親が子供の落ち着く場所でありつづけたいと思います。
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