(過去記事です)
小学2、3年生の科学クラブの様子です。
今回はプラモデル作りや、自由な電子工作や、シャボン玉の膜を交わらせるための道具を
針がねで作ったりして遊びました。
作ったプラモデルは、『かたつむり ライントレーサー』です。(模型店で1600円ほどで購入できます)
かたつむりが、触角を上下に動かしながら、黒いライン上を走行します。
科学クラブの子たちは、算数クラブさんたちに比べて
(虹色教室で学んでいる)算数の学習時間が少ないので、
今回は理科の問題はお休みにして
最後に旅人算を学ぶ時間を30分ほど取りました。
はじめてこうした問題を目にする子が多いにも関わらず、
工作や科学の実験で培った工夫する力で
教えなくても、それぞれが自分で絵を描いて、式を立てて、
問題を解くことができたのには驚きました。
ケーブルカーのリサイクル。
滑車を使って、面白い仕組みができないか、
友だちといっしょに、いろいろ試しているところです。
↑女の子は、電池が使えるか確かめる役をしていました。
↑シャボン玉の膜の特徴を調べています。
思ったより簡単にできて、面白かったです。
もう少し、じっくり作業がしたかったです。
参考にしたのは、『数学は楽しい』part2(日経サイエンス社)の「シャボン玉の幾何学」
という記事です。
一番楽しそうに遊んでいたのは、
みんなで巨大なブロックの塔を作っていたときです。
協力しあって、いきいきした表情で作っていました。
科学クラブのメンバーのひとりの子のお母さんによると、
虹色教室では、友だちといっしょにいろんな遊びを創り出して
うれしそうにしているけれど、
普段、家に遊びに来た友だちたちに、工作に誘っても、ボードゲームに誘っても、
「やりたくない~つまらない~めんどくさい~」と、どれも却下されて、
最終的にテレビゲームをすることしか遊び方がなくなってしまう
ということでした。
この科学クラブのメンバーのひとりは、
テレビゲームよりも、手を使って何かを作ることや、
自分たちで考えた遊びをすることが好きな子です。
でも友だちと遊ぶときには、遊びが限られてしまうのです。
難しい問題だなと思います。
虹色教室でも、出会った当初はどの子も、
遊ぶのも友だちと関わるのも上手じゃありません。
でも、遊びを大事に育んでいく場があるだけで、
どのグループの子らも、自然にとても仲良くなっていきます。
遊びを創り出し、議論しあい、協力しあって何かを作り上げていくことが
上手になっていきます。
子どもに何かを教える、何かを与える、何かを詰め込むという
一方通行の働きかけではなく
子どもたちが創造的にかかわることができるようになる場作りが
重要だと感じています。
↑ブロックで作ったクイズ。
4つの凹凸でできている正方形のブロックを基本の1と考えて、
この塊は基本の1のいくつ分でしょう?
内側に空洞があるので、難しいです。