虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

たくさんのたくさんの疑問

2015-05-23 20:18:23 | 理科 科学クラブ

 年長と1年生の子らの科学クラブの様子です。

1年生のAくんは、目にするもの触れるものが不思議でたまらない様子で、

家でも教室でも四六時中、疑問を口にしています。今回も教室に着くなり、

「どうして遠くに見える山は青く見えるのに近くだと緑に見えの?」とたずねたり、

持参した『じしゃくの本』を開いて、

不思議に思っていることを口にしたりしていました。

 

いっしょにレッスンしている年長のBくんは、科学実験が大好きな男の子。

新しい実験をする度に満面の笑みを浮かべて、

不思議に感じたことを言葉にしていました。

 

(「どうして遠くに見える山は青く見えるのに近くだと緑に見えの?」

の疑問を探究するのに

「空が青い理由」を考える実験をしました

の時に使ったこのボトルが役立ちそうです。

このグループで近いうちに、光についての実験や空や天気について考える実験を

いろいろやってみる予定です。

 

 

Aくんが持ってきた『じしゃくの本』に

磁力を持つ鉱物の絵が載っていたので、教室にある鉱物のコレクションを

広げて磁石にひっつく石探しをしました。

 

「あった!!」と子どもたち大感動。

こんなふうに磁石につく石は、河原や海岸でも100個に1個くらいの割合で

見つかるそうです。

多くは、地中のマグマが固まってできた玄武岩や花崗岩といった火成岩なのだとか。

興味のある方は、河原や海岸に遊びに行く際に強めの磁石(磁石を持っていく時は、

電子のICカード類に近づけないように注意してください)を持参して探してみては

いかがでしょう?黒っぽい石か白黒まだら模様の石を中心に探すといいです。

石が磁石にピタッと吸い寄せられた瞬間は何とも言えません。

 

でも磁石にひっつく石以上に人気があったのは、

鉄が含まれているとあるのに磁石には引っつかない『パイライト』。

「どうして?どうして鉄が入っているのに引っかないの?」と興味しんしんでした。

 

先カンブリア時代のストロマトライトも人気。

バクテリア(藍藻)と泥粒の層状の構造を持つ岩石なのだとか。 

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磁石に興味を持ったついでに砂鉄集めをして遊びました。

 

クリップを磁石で擦ってクリップに磁力を持たせるのも楽しかったようです。

磁石に興味を持った子らとは、忍者たちが方角を知るために使った道具を作ったり

やわらかいスライムに砂鉄を混ぜて、磁石に吸い寄せられて移動する、

不思議なスライムを作ったり、磁石を袋に入れて砕くとどうなるか調べる実験なども

喜びます。

 

AくんとBくんは、『電磁石とでかモーター』というキットで遊ぶことにしました。

 

スライム作りやスーパーボール作り、尿素の結晶作りなどもしました。

(尿素の結晶がうまくできないようなら、液の中に数滴だけ食器用洗剤を

入れてみてください)


尿素の結晶作りをする時、

尿素を大さじ5はい

水を大さじ5はい

PVAのりを小さじ3ばい

を混ぜあわせます。


Aくんに、「大さじ1は15(cc)。小さじ1は5(cc)。

大さじの1ぱい分は、小さじの何ばい分だと思う?」とたずねました。

しばらく考えてから、Aくんは3はい分?」と答えました。

「それなら、尿素の大さじ5はいを、小さじで測るにはどうすれないいかな?」

とたずねると、今度もしばらく考えてから、

「15はい分かなぁ?」と答えていました。


この問題、年長のBくんには言葉だけでは難しいと思ったので

ブロックを用意して、小さじ1はいをブロック1つとして大さじ1ぱいの

3の塊を5つ作って、「大さじ1ぱい、大さじ2はい……」と数えてから

「小さじだと何ばい分かな?」とたずねました。

合点したBくんは、ブロックを数えあげて、「15」と答えていました。 


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