「道成寺」未来につながる伝統

2018-02-04 20:53:52 | 舞台
はい、今回の旅のメインディッシュでこざいます!

やっとやっと念願叶って本物の能「道成寺」を観ることが出来ました!

どこかで上演してないかいつも公演チェックをしてますが、関西では全然やってくれないんよねー。

福岡とか名古屋ではやってましたが休みが取れなかったので、今回はしっかり休みを頂いて行ってまいりました!

宝生能楽堂での公演です。主催者である能楽師の佐野登さんが、能を観たことない方のために、能関係者とは違う分野の方をゲストに迎えて能に触れる機会をもって貰おうという企画だそうです。

で、今回のゲストは、TRFのSAMさん!

同じ身体を使った表現者同士ということで、お二人のトークショーがありました。

SAMさんに能の所作をレクチャーしたり、佐野さんにはストリートダンスをレクチャーする場面もあって、能の奥深さに触れることができました。

能もストリートダンスも基本が大事ということで、お二人の意見が合致してました。

「道成寺」の見所、上演の大変さをお話してくださり、なんと鐘の重さは60Kg?はあるそうで、本当に重たそうに運ばれてました。棒を肩に担いで運ぶのではなく、両手で持ち上げて運ぶので、腕が震えてました。そりゃそうだろ!ってくらいの重量を感じる鐘でした。

ということで、能面を付けない舞囃子、狂言に続いて、本命の「道成寺」が上演されました。

鐘を吊るすところから外すまでホント見所満載でした。

白拍子様が登場してからの約30分は、30分かけてゆっくり360度回るだけのシーンがあって、さすがに意識が保たなかった…m(_ _)m

30分経った後はスピーディな動きになってクライマックスの鐘入りまであっという間。鐘を降ろすタイミングはぶっつけ本番で行っているそうです。SAMさんもおっしゃってましたが、観てる側もハラハラしました。見事な鐘入りでした!

再度鐘が持ち上がったら、女面?から般若の面に変わって現れるのも見せ場なので、念願のナマ「道成寺」は最高でした!

あの30分360度回転シーンはあのまま引き継がれるんですかね?いや〜、演じる側も大変だろうけど、観てる側も大変。どちらも我慢対決ですね。そこからの鐘入りまでが一種のカタルシスな見せ場になっているんでしょうけどね…。

鐘が持ち運ばれて釣り上げられ、下ろして再度引っ込むまでの過程もこの作品の見せ場なので、機会があれば一度はご覧になられることをお勧めします!30分だけは我慢して下さい!(笑)


↑宝生能楽堂に展示されている絵です。

そうそう、今回念願の「道成寺」を観させてもらって気付きました!ワタクシ、清姫みたいに嫉妬魔ではありませんが、たしかに執念深さは清姫並みかも!?(笑)

今日のまとめ:今回の東京旅は、この「道成寺」の公演があってこその旅だったので、タイミング的にも、鹿島神宮に行けたし、りえちゃんの梅川も観ることも出来たし、しかも、出発前には中谷美紀さんの「黒蜥蜴」も観れたし、もう関西では上映されてない優ちゃんの「彼女が知らない〜」も観れたし、まさに、いつもの

導かれたァ〜旅でした!!!

いや、ホンマ、国常立尊様の石碑を見つけた時はビックリしたよ!!!(笑)
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