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オーランド

2024-08-11 20:53:11 | 舞台
まず始めに、

不適切発言の数々をお許し下さいませ。打ち終えたら不適切発言ばかりだった…。


剛くん、東京じゃなく、わざわざ関西まで観に来てあげたんや〜!りえちゃん、めちゃくちゃ愛されてるやん!!

終演後、楽屋口に向かう剛くんとすれ違ってマジでビックリした!

やっぱスターオーラ半端ないな〜

ということで、大阪千秋楽を観てきました。

4月早々にチケットを取ったから、席がオペラ要らずの良席でビックリ!

数メートル先にりえちゃんがいるよ!

めちゃくちゃキレイ!!


このオーランド、以前多部未華子ちゃん主演の舞台があったから、てっきり戯曲だと思って終演後に本屋に寄ったら、小説だった!

さすがに1週間で読み切る自信がなかったから購入は諦めた…。

まるで今の時代を投影したように存在するオーランド。

男として生まれたはずなのに、イギリスからトルコに行き、深い眠りから醒めたら女性になっていたという奇想天外な物語。

第一部と第二部とでは作りが異なっていて、第一部はオーランドが女性になるまでの物語なら、

第二部は、女性になってから、ポーの一族のエドガーの如く、エリザベス朝時代から400年生きたオーランドの女性として成長と学び?が描かれている。

第一部が小説などの物語がある散文なら、第二部はポエティックな韻文。抽象的なイメージの作風だった。

だから、オーランドを演じたりえちゃん、めちゃくちゃ大変だったと思う。

第一部第二部通して、りえちゃんはほぼ出ずっぱり。

男役を演じる大変さではなく、第二部はほぼオーランドの独白なので、自分で説明語りをしないといけない。第一部もそうだが…。

登場人物たちが織りなすオーランドの物語ではなく、オーランドを中心に登場人物がアンサンブルのように存在している物語。ほぼ一人舞台みたいなもの。だから大変。

性自認という点では、今のジェンダー問題だけでなく、原作者のヴァージニア・ウルフを意識した役作りも必要だったと思う。詳しくは、ニコールの「めぐりあう時間たち」をご鑑賞下さい。

この約3時間の中で、ほぼ何もない空間で、400年生きたオーランドを演じなくてはならない。オーランドが見てきた世界を言葉でイメージで伝えないといけない。

イメージを受け取ることに慣れていない観客とっては睡魔との戦い。隣の方は寝てた。

正直、第二部は、私も意識が飛びそうになったm(__)m

それでも、今の宮沢りえじゃないと伝えられないオーランドがそこに立っていたから、男役の登場シーンからずっと心を奪われていた。

壁に畳一畳分開いた出入り口に立って足を上げるポーズからもうキュンキュン状態。藁

とりわけ宝塚の男役みたいにガッツリ男を演じているわけではないが、スタイルが良いのでマジ美青年!

その美青年オーランドは、自分が惚れた相手にしか興味ない。エリザベス女王に寵愛されるも嫌嫌。ま、あのエリザベス女王なら納得だけど…。

ルーマニアの皇女に好かれるも全く興味なし。

オーランドが興味があるのは女性よりむしろ自分で創る詩。

外交官としてトルコに赴任した際、1週間という長い眠りから醒めた時、身体が女性になっていることに気づく。

身体は女性だけど、心は男オーランドのまま。

そのオーランドが、女性として生きる覚悟を決めてから訪れるのが、

燃えるような恋と出産。

こんなこと書いたらご本人には申し分ないが、

恋多きりえちゃんが、結婚と出産、そして離婚を経て、今の剛くんとの出会いと結婚によって今の幸せがある。

りえちゃんも1児の母になって私が想像する以上に苦労があったと思うんよね。その苦労を乗り越えた先に剛くんとの出会いがあったと思うから、今のりえちゃんは、母として妻として女優としてめちゃくちゃ光輝いている。

オーランドという役は、母の部分が役割として一番大きかったと思うよね。特にラスト。宮沢りえだからとてもとても説得力があった。平和への祈りを感じた。

このオーランド、りえちゃんが演じてこそ価値があり、光輝いていると言える。

戯曲もしかり、小説もしかり、詩もしかり、後世に受け継がれてなんぼの世界だと思うんよね。発表して数ヶ月で存在が消えたら古典にならない。

シェークスピアや歌舞伎みたいに400年300年、能は600年。受け継がれてこそ更に価値がある。もちろん、創作される方々は後世にも残るよう作品創りをしている。

でも現実としては、時代と共に消えていくものがほとんどだと思う。戦時中なら検閲に引っかかたり、権力者によって燃やされたり。春画もしかり。

過酷な運命を乗り切ることができたものだけが生き残っているとも言える。

そうした運命の中で、オーランドも400年も生きているし、生き抜こうとしている。

この400年の間に一体どれだけの戦争が起こり、何人の人間が死んでいったことか?

戦争をするために、女性は子供を産んでいるのか?

植物は、大地と雨と太陽があれば自ずと成長するが、

人間は、大地と雨と太陽だけで生きていけるんか?

一人(独り)だけで生きていけるんか?

なんで、自分も他者も含め、命をもっと大事にしない!?

ロシアとウクライナ、パレスチナとイスラエル、マジでいい加減にしてくれ!と言いたい。

誰を殺しとんねん!何処を爆撃しとんねん!

一体どうやったらこの戦争が終わるんや!?

下手に止めにかかったら、とばっちり食らうのが目に見て明らか。

そうなったら、間違いなく第三次世界大戦が始まる。

そして、また原爆投下して終わりか?原発叩いて終わりか?

全くもって理解不能!

なんで政治家のために国民が犠牲にならなあかんのか、全くもって意味分からん!

そろそろ皆気付こうな。

今読んでる戯曲もそうやけど、戦争を終わらせるための戦争って何なん???アニメだけにしてくれ!

そもそも、宗教って何なん?戦争を正当化するために在るんか?

やっぱ、政治家に献金するためか?

大口の献金元がなくなってさぞ大変ですね!

っていうのが、ラストの映像から言葉が降りてきました。

第一部は、オーランドという性自認で悩む主人公の物語かと思ったら大間違い。

男だから女だから関係なく、人間としてどう生きていくかをテーマの作品だと思った。

りえちゃんのオーランド、男役も女役も本当に素敵だった。大変な役をよく引き受けたと思う。

男役を演じるのは楽しさしかないと思う。問題は女性になってからやね。本来女性なのに、女性を演じる大変さって…。

個人的には、ワンピースで帽子を被ってる姿が、NINEのニコールがフラッシュバックされた。オールバックのりえちゃんも素敵だった。

ウエンツ君、肌が白くてキレイ!何を着てもお人形さんみたい。

河内大和さんのエリザベス女王は度肝抜かれた!最高でした!

谷田歩さんは立ってるだけで威圧感あり。

山崎一さんは、ギャグを言ってるわけじゃないのに和む存在でした。

男性4名さんは、アンサンブル的に色んな役をされていましたが、オーランドワールドを創り上げるには必要不可欠な存在だと思いました。

ぶっちゃけ、主役でも周りに支えてもらいたい気持ちは大いにある。だから、りえちゃんは安心してオーランドを演じられていると思う。