蜘蛛女のキス IN 大阪

2010-01-19 00:06:00 | うらけん
同タイトルの曲しか知らず、ストーリーは昔映画で見た記憶しかなく、トニー賞を受賞した作品に興味があったので鑑賞しました。

期待をせずに見に行ったのが逆に良かったですね。ここで比較してもなんですが、「NINE」より面白かったです。意味不明な部分はありましたが、新鮮な発見も出来て私的には楽しめました。

(私的には)楽曲に面白みが欠けたものの、浦井健治君は私にとって新鮮な発見でした。今回初めて拝見させて頂きましたが、彼の歌や演技に魂を感じ彼の存在感そのものに感動しました。肩の力も抜けていて最後まで安心して見れました。

浦井君を見ながら、主役の石井一孝さんが「レ・ミゼラブル」で初めてマリウスを演じられた時のことを思い出しました。

男前だからというだけでなく、実力を伴った日本のミュージカル界を背負う新人が現れたことに当時はトキメイタことを覚えています。そして今、浦井君にも同じことを感じています。将来が本当に楽しみな役者さんですね。可能なら、是非とも浦井君のマリウスが見てみたいです。そして、いつかはトート閣下も見たいですね。

このブログを書く前に、YOU TUBEでオリジナル版のダイジェストを見ました。やはり演出が異なっていましたね。オリジナル版はショー要素が強いと感じました。

荻田先生版はどちらかというと演劇要素が強く、役者さんにとっては役を掘り下げられるのでいいのかも知れません。

ですが、一つだけ先生にダメ出しさせて頂きたいのです(読まれることはないでしょが…)。

一幕目の初風諄さん演じるのママの衣装をもう少し工夫されてはいかがでしょうか?

どう見ても衣装が日本のおば様にしか見えず、違和感があって浮いて見えます。二幕目は車椅子に乗っているので目立ちませんが、東京公演ではその衣装だけもう少し工夫して欲しいと思います。

それ以外は、素晴らしい役者さん、ダンサー、スタッフを揃え、そして舞台装置も工夫されおり、考えに考えた結果だと思うので言うことありませんが、あの衣装だけはダメです。今一度ご検討をお願いします!

今日のまとめ:2000年に入り、ミュージカル界も世代交代し、私自身ミュージカル鑑賞から遠ざかってしまった時期もありましたが、過去に捕われず、もっともっとミュージカルを観ようと思いました。いつも良い作品に巡り会えるとは限りませんが、新鮮な発見があるって本当に楽しいですもんね。

さて、次は何を観に行こうかな…?

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