それにしても、チケット代、高っ!
いやいやいやいや、映画の大人料金より高い!ま、私は滅多に大人料金では観ませんが…。だから余計2500円は高く感じる。
だから!
2000円で観れる2月に観てきました。もう数日経ってますが…。
2000円でも高いと思ったが、このモネ展のために世界中の美術館から集めてきたことを思うと2500円は仕方ないのかな?と思った。
ということで、モネといえば、睡魔や日傘をさす女シリーズが連作としては有名ですが、
それ以外の連作がこんなにたくさんあることに驚いた。睡蓮は一部が来てた。日傘をさす女は皆無でしたが、全てモネ作品なのでとても興味深く拝見させてもらいました。
同じテーマや対象物の連作といえども、大きく分けて3時代、1870年代まで、1880年代、1890年代以後で、絵のタッチが異なっていたのが大変興味深かった。
私は絵の専門家ではないので、私の勝手な解釈で、感じたことを書いているだけなので、分かったようなことを書くんじゃない!との批判やお叱りは御勘弁下さい。
を前提に感じたことを書くと、
1870年代までは、ぶっちゃけ普通の油絵にしか思えなかった。私が知ってるモネの作風と異なっていた。
やはり、モネと言えば、睡蓮のように遠くから観たら睡蓮の花が咲いているように見える曖昧な感じ、こんな言い方したら失礼を象徴で書くと、白内障を患った方が書いたようなフィルターがかかった描写が特徴だと思うんですよ。ま、印象派はそうなんですけどね。
近くで見たら、ただ単に絵の具を乗せただけにしか思えないのに、遠くから観たら人物に見えたり建物に見えたりと、ある種のマジック的な手法。近くから遠くに離れていくと人物に変わる瞬間が堪らない。色使いも、例えば白を表現するのに全く白じゃない赤や青や黃なのど原色に限らず様々な色を使って白を表現する色彩のマジック。
色彩のマジックと言えば、今、ユーチューバーとしても大活躍中の柴崎春通さんのテクニックなんてまさに印象派と同じだと思うんよね。
どれだけの色を重ねたらあんなリアルな表現が出来るのか、描き始めと終わりを見比べるだけでも驚きしかない。
1870年代までのモネの作品には色彩のマジック感をほとんど感じない。普通の油絵の印象しかない。
が、1880年代になると、まぁ〜色彩のマジックの原点的な表現になっていて、フィルターがかかっているような白内障感ではなく、色んな色を力強く乗せてる感がある。近くから見てもちゃんと何を描いているか分かる。でも、モネのスタイルだと分かる作風。
1890年代からはフィルターがかかっているような作風になってきている。
私は断然、1880年代の絵のタッチが好み。チケットに使われている「エトルタのラ・マンヌポルト」なんて圧巻!「ヴェンティミーリアの眺め」も美しい!「ジヴェルニーの積みわら」も色使いがいい。全くフィルターがかかっている感がないが印象派独特の色使いが堪らん。
そこから、モネの作風を象徴するフィルターがかかっているかのような柔らかい色使いへと変化していく様がまた興味深い。
同じ「積みわら」でも時代によって明らかに表現方法や力強さが異なっているのが本当に面白い。
画家に限らず、音楽家もそうだし、他の芸術分野もそうだし、自分のスタイルを確立するのにもがき苦しむ時期って必ずあると思うんよね。
皆出発点は同じでも、どこかで人と違う自分だけのオリジナリティーを追求するのに四苦八苦する時期があると思うんよね。その苦悩が目に見えて明らかなのが今回の企画展の醍醐味だと思った。
連作だからこそ見えてくる変化の違い。連続して同じテーマを描き続けるのではなく、年数が経ってまた同じテーマを描く。明らかに同じ対象物でもスタイルが変わったら印象が全然異なる。実に面白い!睡蓮に関しては同じスタイルの印象しかないけどね。
本当に楽しく観させもらいました。
今までは、大阪での展覧会は国際美術館で開催されることが多かったですが、このモネ展は新しく建てられた中之島美術館での開催でした。このご時世に新しい美術館を建てるなんて…とは思いましたが、美術館や芸術にお金をかけられることは文化として素晴らしいと思った。
実際の中之島美術館は、近代的な造りになっていて、贅沢な空間だと思ったくらい窮屈感がないのが本当に贅沢だと思った。
次はどんな展覧会を開催してくれるのか楽しみ。個人的にはナポレオン展をお願いします。